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手水廻し再び!

今日は待ちに待った方正さんの手水廻しが再び聴ける日!初めて方正さんの抱腹絶倒の手水廻しを聴いたのは今年の1月。それ以来、再び聴きたい!と願い続けてきたが、巡り合えずに半年が過ぎた。でも今回は、チラシにも「手水廻し」と掲載されていたし、Twitterでも方正さんが「手水廻しをやる」とつぶやいてらしたし、聴けること間違いなしだとワクワクしていた。朝、一緒に行くだんなさんを起こすときも、「起きてよー。手水廻しやで!」ってな感じで。

と、方正さんのことばかり書いてますが、今日の落語会の演者は雀々さん、笑瓶さん、方正さんという豪華なお三方。しかも、場所が浅草のアミューズミュージアム(お客さん4,50人くらい)ということでスペシャルだらけ。

会場に入ると一番前が空いていたので遠慮なく座らせていただいた。むふ。

最初に登場されたのは方正さん。「手水廻し」はやっぱりおもしろかった!これだけ期待値上がりまくっていたにも関わらず、たんまり笑わせていただきました!ところどころバージョンアップされていた。やっぱり、方正さんの落語は登場人物みんなが愛らしい。すごく親しみがわく。

次に登場された笑瓶さんには、6代目松鶴師匠の酔っ払いぶりに大いに笑わせていただいた。

最後は雀々師匠。いやあ、すごかったです!マクラが40分くらいあったんじゃなかろうか。ネタが「猿後家」ということで、お偉い人に言っちゃいけないことを言っちゃった談を次から次へと。もう、もう、ひざバンバン叩いて笑わせていただきました!一番前に座っていたもんだから、お話にのめり込んでしまって、何度も声を出して返事してしまいそうになった。「ヒザ・タロー」ネタは鉄板かと。落語「猿後家」もヒートアップ状態でノンストップ!笑わせていただきました!古典落語でありながら、現代風のリアクションがさりげなく折り込まれているからか、落語を聞き慣れていないだんなさんも大笑いしてました。

今回は上方落語(しかも濃い目)を堪能いたしました。はー、わろたわろた!

桂雀々の秘密クラブVol.2 「バラエティー落語会」
月亭方正 「手水廻し」
笑福亭笑瓶 「私落語」6代目松鶴師匠を車に乗せたら…
桂雀々 「猿後家」

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小三治代バネだからドロンしてきちゃった

タイトルは私より後に入ってきたお客さん(可愛い女性)がどなたかに言っていた台詞です。言いたい!こんなん言いたい!いつかそんなことがあったときにサラッと言えるよう覚えておこう。代バネ(トリの代役)でドロン。

というわけで、今日はらくごカフェに行ってきました。Twitterで勝手にフォローさせていただいている方がお好きな二つ目さんを何人かあげていらして、その中で聴いたことがなかったおひとりの鯉八さんがお目当て。

本日は「らくごフワフワ系」という落語会。フワフワと銘打つだけあって?スパッと大爆笑というよりは、ふふ、ふふふふ、ふふふふふ~、と笑ってほんわかしてきました。

演者の皆さま、初めて聞く方々で楽しめました。お目当てだった鯉八さん、好きになっちゃったなあ。まずマクラに挟まる小噺でハマった。ただいま絶賛放映中のJINを受けてのタイムマシーンネタ。石器時代にタイムスリップした縄文人の「あんま変わんねー!」。ネタは新作落語で、氷を甘く味付けしてそこらへんの棒を差して作った2万円のアイスキャンデーを買おうとする変わった兄弟の話し(大ざっぱなまとめ方ですみません…)。言葉のチョイス、独特の間、そのシュールさにハマった。ぜひ古典落語も聴いてみたい!

そうそう。マクラでの、「似ているから」ということで協会超えて出席した林家きく麿師匠の真打ち披露パーティーの話しも面白かった。失礼ながら林家きく麿師匠のお顔が分からなかったので調べてみた。わあ、ほんとに似ている!

恩田えりさんの寄席囃子講座もとても楽しかった。出囃子、はめもの、地囃子、踊り(寄席囃子の種類、間違ってる気がする…)。やっぱり寄席太鼓が叩いてみたいなあ。どうしたものかなあ。

「らくごフワフワ系」らくごカフェ
台所鬼〆 「金明竹」
瀧川鯉八 「新作落語」アイスキャンデー売りと変わった兄弟の話し
柳家わさび 「新作落語」太宰治研究会田中君の文化祭のお話
恩田えり社中
台所鬼〆 「松曳き」

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中村仲蔵

銀座の東劇でシネマ落語「落語研究会・昭和の名人 弐」を見てきた。志ん朝も馬生も圓生もそれはもう面白かったのですが、今日は最後に登場した八代目正蔵の「中村仲蔵」の印象が強すぎて強すぎて!いまだ興奮冷めやらず!

以前、「歌舞伎はなぜか自ら見に行こうとは思わないんですよー」と話したら、もんさんに「落語の『中村仲蔵』を聞いたら歌舞伎見たくなりますよ」と言われたことがあった。それが今日、「なるほどーーー!これは、忠臣蔵五段目の定九郎を見ない訳にはいかないじゃないかーーー!かっこいいっ!仲蔵かっこいいっ!」と大納得したのだった。

苦労して名題にまで上り詰めた中村仲蔵。中村座での忠臣蔵ではどんな大役がもらえるかと期待していたら、与えられたのは忠臣蔵五段目の端役、定九郎。お客が弁当を食べる弁当幕と呼ばれる場面に登場する役。そんな配役に落ち込む仲蔵に女房のお岸は「おまえさんにしか出来ない定九郎を演じろという期待じゃないのかい」と助言。そこから仲蔵は、悩みに悩んで苦労して、これまでにない工夫をした自分の定九郎を作り出した。いざ本番を演じてみると、お客の反応が薄い。実は、観客は、仲蔵演じるこれまで見たことのない斬新な定九郎に呆気にとられ、唸ることしかできなかったのだ。そんなこととは知らず、意気消沈して家に返った仲蔵は「上方に修業に出る」とお岸に言って家を出る。歩いていると「仲蔵の定九郎は素晴らしかった!」と話す声を耳にする。「一人でもそんなふうに思ってくれた客がいた!上方へ行く前に女房に伝えよう」と家に戻ることにする。その途中で、師匠の中村伝九郎に呼び止められ「昨日の芝居はよかった」と煙草入れをもらう。家に戻った仲蔵は、褒められたことをお岸に話し、礼を言う。「なんだい、おまえさん。しくじったと言ってたのに拝んだりして、煙に巻かれるようだ」と言うお岸に仲蔵が「あぁ、もらったのは煙草入れだった」でサゲ。

八代目正蔵さんの、仲蔵が苦労して生み出した定九郎を演じるくだりの語り口、仕草が最高にかっこいい!しびれた!こんな講談みたいな落語もあるんだな。なんにしても!仲蔵演じた定九郎が現在の定九郎の型になっているというのだから、一度、歌舞伎「忠臣蔵」の五段目を見なくては!フガフガ!

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ダイアン吉日さん

昨日に引き続き、今日も旦那さんと一緒に落語会。昨日は赤坂だったけど今日は浅草。堂々と歩けます。

ダイアン吉日さんというイギリス出身、大阪在住の落語家さん。とてもおもしろい経歴をお持ちのダイアンさん。バックパッカーとして40カ国ほど訪れ、1990年に日本に来たら日本文化のとりこになっちゃって、以来日本で住んでらっしゃるのだそう。茶道に華道に着付け、「日本の文化は最高ね!勉強したいことがありすぎて時間が足りないよ!」と話す目はキラキラしてました。

そんなダイアン吉日さんの落語は明るくて可愛くて、とにかく楽しい!くるくる変わる表情がおもしろいし、擬音がすんごい上手なので、とても分かりやすい。一席目は創作落語「仏滅の日」。友達の結婚式なのに寝坊しちゃっててんやわんやの1日を描いたお話。

そんなにおもしろいことを言ってるわけでもないのに、ダイアンさんが言うとなんかおもしろい。結婚式に着て行くワンピースを選びながら、「あっ、これ可愛い~。私これ好きやねん~」と体にあててみて「クサっ!うわぁ、めちゃ臭いやん!」ってのけぞるとこや、ワンピースに缶コーヒーと間違って買ってしまったお汁粉をこぼしちゃって、新しいワンピースを買おうと入ったお店で試着してみたら「ダサっ!なにこれ~!信じられへんくらいダサイ~!」と困り果てるとことか。もう、一挙手一投足に笑ってしまった。で、すったもんだしたけれど、会場に着いてみれば結婚式は明日やった〜!でサゲ。

次はふくろこうじさんのパフォーマンス。驚いたパフォーマンスをちょっと説明してみますので、よかったら想像してください。底が抜けたダンボールに入って持ち上げて、頭と足だけが出てる状態です。で、頭だけをダンボールのフチに沿って滑らすように動かす。すると、お腹あたりで体がぶった切られてズレたように見えるんです。目の前で見るとものすごい気持ち悪いのですよ、これ。「気持ち悪い!気持ち悪い!」と言いながら拍手した。

最後、ダイアンさんがもう一席。古典落語「犬の目」を英語で。WOW!! でも、簡単な英語だったので大丈夫だった。

しかし、この「犬の目」、初めて聞いたけれどナンセンスさはとびきりですね。目の調子が悪くて困った男が医者に診てもらったら、「目ん玉洗わなあかん」と目ん玉をくり抜かれる。洗った目ん玉はふやけてしまって戻そうにも入らない。「ほな日陰で乾かそか」と外に置いていたら犬に目ん玉食べられてしまう。しょうがないから犬の目ん玉をくり抜いて男に入れる。男の目は遠くまで見え、夜でも見え……ってすごすぎる〜。

これを映像化したら…と想像した。目ん玉えぐり取られて、洗ってふやけた目ん玉を押し込まれるが入らなくて、待たされたあげく、犬の目を入れられて、そうとは知らずに喜んでる男ですよ…。シュールすぎて唖然…。これをアハハ〜と笑いながら聞けるって、これは落語ならではだなあ。改めてすごいと思った。

話をダイアンさんに戻して。ダイアン吉日さんの落語は理屈なしに、「楽しい!」この一言に尽きる。また東京で落語をやってほしい。

昨日、今日と連日落語を聞いたけれど、古典落語に新作落語、外国人落語家、落語にもいろんな形があっていいもんだなあと思った。

「Dian’s Rakugo ダイアン吉日の落語会」アミューズミュージアム
ダイアン吉日 「仏滅の日」
ふくろこうじ パフォーマンス
ダイアン吉日 「犬の目」(英語)

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平成特選寄席

銀座線に乗っておしゃれタウン赤坂まで出向き、「平成特選寄席」。青山、赤坂周辺はとんと縁がない。青山一丁目駅を降りて地上へ上がった途端、いつもと違う空気に巻き込まれ恐縮し切る。「すみません、用あってちょっとお邪魔するだけですから」と思わず謝りたくなる(笑)。

少々肩身を狭くしながら向かった赤坂区民センターでの落語会。座席が後方だったので、表情がしっかり見えなかったのは残念だったけど、それでもおもしろかった!

菊六さん。初めて拝見。落ち着いていて品があって、正統派!といった印象。安心してゆったりと楽しませていただいた。ネタは親子酒!おーもーしーろーいー!

あ、座布団返しに出てこられたのらく兵さんだ!お久しぶりにお姿を拝見。

つぎは志ら乃さん。お久しぶりに拝見。やー、おもしろかった!前のめった!前のめった!ネタは持参金。初めて聞いたけれど、めちゃくちゃおもしろい話しだなあ。「そんなことあるかいな!」な落語らしい怒涛のストーリー展開。お鍋ちゃんの立場を思うといたたまれない気持ちになってしまうけれど、そっち方向へ気持ちが引きずられなかったのは、志ら乃さんのスピード感あふれる話運びのおかげかなあ。志ら乃さん、また聞きに行かなくちゃ。

落語協会副会長の市馬師匠。初めて拝見させていただいた。登場するなり会場が優しい柔らかい空気に一気に包まれた。素敵ー。そしてネタは粗忽の釘。やったよ~、粗忽者だよ~!途中、お唄も披露されて、手拍子して拍手喝采。会場が一つになった。

一之輔さん。夏泥。初見。家に入ってきた泥棒になんやかんやうまいこと言って、逆にお金を出させてしまうお話。こういうずる賢いの、一之輔さん似合う!おもしろい!今日の一之輔さんはなんだかシュールな感じがした。

志らく師匠。まくらが面白すぎる!内容はちょっとここには書けないけど。ネタは青菜。「ときに植木屋さん、菜のおひたしはお好きかな?」です。後半、旦那様のお屋敷で見た粋なやりとりを、庶民の長屋で無理無理マネするところは、もう笑いの連続!どんどん盛り上がって大笑いの中、さげの弁慶。笑いの余韻に包まれる中、緞帳がおりる。いいわあ~。

「ときに植木屋さん」「だから、でぇくだってえの」「菜のおひたしはお好きかな?」「だから、きれえだって」。帰りに歩きながら、そこのところを真似してたら笑いのツボに入っちゃって、何回もやっては1人お腹抱えて笑った。あ、笑い転げていたのは私だけですが、旦那さんと一緒だったので変な人には見られてないと思います。

「おもしろかったあ!」と何回も言いながらの帰り道。夜風が気持ちいいじゃあないですか。最高です。

「平成特選寄席」 赤坂区民センター
古今亭菊六 「親子酒」
立川志ら乃 「持参金」
柳亭市馬 「粗忽の釘」
春風亭一之輔 「夏泥(置泥)」
立川志らく 「青菜」

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失敗も経験ですよ…ね?

今日は、ヒロシさん企画の落語会「ミニミニ寄席」に出演させていただきました。

ぐわー、緊張した!そして、焦って大失敗した!ハハハハハ……。するっ亭のときはほとんど緊張しなかったのに~。練習不足だったなあ。ずっと風邪気味だったのもあるけれど、するっ亭のときくらいにもっと必死で練習していれば幾分マシだったんでは…。せっかくお誘いいただいたのにこの体たらくっ!申し訳ないっ!私の阿呆っ!

でもでも、私の前に高座に上がられたもんさん、そして、私の後にトリとして上がられた舞笑さんが、それはもうさすがの落語で楽しませてくださいました!すごくおもしろかった!

舞笑さんのネタ「水屋の富」は初めて聞いたけれど、登場人物がほとんど1人というのがとても面白いと思った。途中、勝手にあれやこれやとひとりで妄想して盛り上がるくだりも最高!私の大好きな「妄想系」としてカテゴライズしておこう。

会が終わったあとには、残られた皆さまで談笑。「一緒にお能を見に行きましょう!」と言ってくださる方もいて楽しかったー。世の中、素敵な方がたくさんいるなあ。そうそう、隣にいた方に「で、なんで落語をやろうと思ったんですか?」と改めて聞かれて、ただ不思議に思って聞いたのだと思うけど、失敗した後だっただけに「その質問、やけに刺さりますな…」とひそかにチクチク胸を痛ませたりもした(笑)。

それにしても、落語を聞いたのが久しぶりだったなあ。4月16日の小三治師匠以来か!仕事も一段落したので、また平日も寄席に行こう〜。

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小三治師匠に会いに

ドングリさんと中央線にてゆらり揺られてはるばる立川まで。小三治師匠の独演会。小三治師匠の落語を聞いた!しかも4列目で(ドングリさんに感謝)!

広い舞台の真ん中の高座には、座布団がポツンと一枚。小三治師匠がゆっくり登場して座ると見事にはまる。いつまでも見ていられそう。マクラがたっぷりで「落語はちゃんとはじまるの?」と心配になったくらい。30分は超えていたんじゃなかろうか。たんたんと語られる日常の中に、じんわりとおかしみを感じる。普通の生活の中に、笑いってたくさんあるんだなあと思った。そして落語もマクラと同様、噺の登場人物みんなにじんわりとおかしみを感じてとてもいい心持ちになった。

小三治師匠はお客に媚びるでもなく、かといって突き放すでもなく、距離感が絶妙。ゆったり聞いて、ゆったり笑って、とてもいい時間を過ごさせていただいた。毎月、小三治師匠の独演会に行きたいなあ。なんというか、小三治師匠の落語が聞きたいというより定期的に会いに行きたい

「柳家小三治独演会」
柳家〆治 「お菊の皿」
柳家小三治 「金明竹」
柳家小三治 「付き馬」

帰りにお久しぶりに会えたなみまるさんと、なみまるさんの後輩くんも交え、ルノアールでお茶。私はまた一人盛り上がって空回りした。後輩くんちょっと引いてたもんなあ…。ドングリさんとなみまるさんが温かく笑ってくれたから助かったけれども。もっと大人らしい、そつない会話ができるようになりたいものだ…。

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私と手水廻し

今年に入ってから、当まぜごはんでよく登場する「手水廻し」。手水廻しとは、古典落語の一つです。

私が手水廻しと出会ったのは、今年一月に行った「月亭二人旅」でのこと。方正さんが二席目で高座にかけたのが「手水廻し」でした。

どんなお話かというと、上方では朝、顔を洗うことを「手水を使う」といったけれど、少し離れたところでは通じなかった。上方の商人が丹波の村のお宿に泊まったときの「手水」にまつわる珍騒動を描いたお話。

客人「はあ、気持ちのよい朝や。ここで手水使わせてもらおかな。どなたかいてますかいな~?」
女中「おはよぅございますぅ。なんぞごようでございますかぁ」
客人「ここへ手水を廻してもらえますかな?」
女中「へっ?なんですかい?」
客人「いや、ここへ手水を廻しておくれ」
女中「ちょ、”ちょうず”でございますかぁ?ちょ、ちょうず、ちょうず…」

冒頭のやりとりはこんなふう。方正さんの演ずる女中”おなべどん”のテンパり具合がおもしろくておもしろくて、始まって2分も経たないのに大爆笑。笑い過ぎで呼吸困難になるほど。その後も勢いは衰えることなくサゲまでノンストップでした。

落語でこんな爆笑しまくったのは初めてで、その日から私の中で「手水廻し」は特別なものとなりました。私と手水廻しの旅の始まりです。

方正さんの手水廻しを今一度聞きたいと方正さんご出演の落語会に足を運んでいるが、手水廻しは聞けず。Twitterで方正さんに「手水廻しが入ったDVDを出してください」と思い切って@したりもした。ほかの噺家さんの手水廻しも聞いてみたいと、毎月かわら版で演目が載っていないか血眼になって探している。

インターネットでの手水廻しサーチも怠っていない。検索した中でも、昨年開催されたという『俺のちょうずを聴けっ!~四者四様‘手水まわし’の競演~』は悔しかった。行けた人が羨ましかった。ちなみに「月亭方正 手水廻し」でググると4、5位あたりにまぜごはんがきます。ちょっと嬉しい。「手水廻し」だけだと8ページ目くらい。

そんな中、先日もらったチラシにこんなものが!
5月26日らくごカフェの「上方落語流星群」にて、桂茶がまさんの演目が「手水廻し」!!
確実に書いてあるよ、「手水廻し」と!!
やったあ!!

と喜んでいたらですよ…。今、らくごカフェのスケジュール見てみたら、茶がまさんの演目「鹿政談」ってなってるんですけれど…。なにが巻き起こっているの…?茶がまさん、どっちかけはるの…?ねえねえ、どっち…?

どっちか悩んではる感じなら、私、「手水廻し」って書いたプラカード作ってって、茶がまさん登場と同時に掲げようか。あ、そうか。会場が手水廻し向きな雰囲気になっていればいいのか。って、手水廻し向きな雰囲気ってどんな…?

はあ。近づいたと思えば遠のく手水廻し。やきもきします。

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ひょっこりひょうたん島

この日はドングリさんと巣鴨散歩&やみ鍋の会(落語会)へ行ってきた。

おばあちゃんの原宿巣鴨突入。商店街入口の伊勢屋に並ぶ大福のビジュアルに誘われさっそく買い食い。少し歩けば小藤屋発見!ともちゃん家御用達、そしてちんまり隊散歩のお供、「鬼っ子」が売られているお店だ。ドングリさん、お試しに一袋ご購入される。巣鴨らしい何か、ほどよく巣鴨が感じられて後で買ったことを後悔しそうなアイテムを買おうとあちこち見回る。とりあえず「もんぺ」を候補にあげる(結局、買えなかった…)。とげぬき地蔵尊を参拝し、洗い観音さまのほぼ全身を洗う。江戸文字屋で「千社札ミニシール(30枚)」をオーダー。するっ亭オリジナルグッズ!意外とお安く、出来上がりは1週間後。身近な人に押し付けよう。タイミング的に第1の犠牲者は森見會リーダーかと思われる。日本緑茶専門喫茶「壽」で玉露をいただこうと予定していたのだけどお休みの模様。がっくり…。「珈琲専科貴族」でコーヒーをゆっくりと。落語会前に腹ごしらえをと入ろうとしたお店のメニューに鍋焼きうどんを発見。「おお、あの日食べられなかった鍋焼きうどんが今ここで!」とドングリさんと盛り上がる。あったまった。

やみ鍋の会のため「studio FOUR」へ移動。studio FOURはとても素敵な空間。音符や鳥などの形をしたかわいい鉄のオブジェがいろいろ!ここでもし演奏会をするならばタイトルは「ちいさな森のちいさな音楽会」とか付けたくなるような可愛らしさ。

やみ鍋の会へ足を運ぶのは2回目。方正さんの手水廻しを今一度聞いて確かめたいという目的が半分。開演を待つ間トイレに並んでいたら、後ろにいたお綺麗な女性に「どなたか目的で来られてるんですか?」と聞かれた。「方正さんの落語が好きで」と答えたら、その女性も方正さんの落語が好きだとのこと。「方正さんのどのネタが好きですか?」と聞いてみたら「幽霊の辻ですね。おばあさんが可愛くてー」と。手水廻しはどう思ってはるのかしらと「私、手水廻しが好きなんですけど聞いたことありますか?」と尋ねたら、「あー、何回もー」(ニッコリ)と私ほどの盛り上がりではないご様子。うむ、やはり、自分の目と耳でもう一度確かめるしかないな。

「第9回 やみ鍋の会」
鈴々舎やえ馬「新作落語」 教えられた通りなのに真逆にはまってさあ大変
前田一知「鷺とり」 落花生を枕に熟睡する雀たち、可愛すぎるやないの!
桂三四郎「新作落語」 三四郎さんのやる呆れ果ててる女の人がとても好き
笑福亭瓶二「だくだく」 つもり〜!久しぶりにだくだく聞けた!大好き
月亭方正「鼻ねじ」 面白さてんこ盛りの噺!もっといけるに違いない!

大きな余震が続いて怖い。もう腹がたつ。どうしたら治まってくれるのだろう。どうしようもないよね。余震、原発。どうなるのか分からない不安が続く。結局、自分のことしか考えられてないんじゃないかと自分のちっこさにへこんだり。落ち着かない。福島が、日本がどうか守られますように。

ウクレレに落語に寄席太鼓などなどこれからの楽しいことを考えよー。ひょっこりひょうたん島の楽譜が見当たらないから探そー。
ドングリさんにおすそ分けしてもらったイコマ製菓本舗のレインボーラムネ、爽やかですごく美味しかった!ありがとう!

それにしても、ひょっこりひょうたん島のテーマ曲は展開が盛りだくさんですごい。転調の使い方がすごいの?苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ。歌詞もあいまってグッとくる…。

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知ってるアピール

今日の落語会は隣のおじさんに注意がいっちゃって大変だった。「知ってるアピール」がなかなか激しめのおじさんで。

マクラからネタに入ると、演目は言わないまでも「ふふーん」と声を出し、『ハイハイ、あれね。俺、すぐ分かった』のアピール。

談笑さんの金明竹の途中で、道具屋のくだりがアレンジで入ろうものなら、「ハハ!道具屋だよ」とわりと大きめにつぶやいたり。私だって分かったから負けじと大きめに笑ってみたけれど。

で、サゲが近づくと必ず「クククク」と先走って笑い、大きく足を組み直す。

まあ、気にする私も了見が狭いというものか。というか、ただの負けず嫌いかも。

でも、帰り際、「志の八はよかったね。志の輔の弟子だけあって調子がいい。嬉しいねえ」とにこにこしながら話すおじさんを見て、「あー、落語がとても好きなんだな。まいっか」と思った。

『立川流日暮里寄席』
立川幸之進 「家見舞い」
立川三四楼 「アニソン和尚」仏教替え歌は衝撃でした
立川談笑 「金明竹」訪問してきた男の方言がすごい。それに挑むおかみさんが最高
立川雲水 「天神山」大笑いだったのがサゲでほろり。雲水さんエッジな感じ。
立川志の八 「花色木綿」
土橋亭里う馬 「権助芝居」
立川談幸 「崇徳院」瀬をはやみ〜♪がんばれ、熊さん!

寄席で聞いたことある噺がダブるようになってきて嬉しい。(私も知ってるアピール!)

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