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昭和の名人

今日は自宅にてお仕事だったのですが、夕方から時間が出来たので、シネマ落語「落語研究会 昭和の名人」を見てきました!

この映画を知ったキッカケは「東京かわら版」。11月から定期購読し始めた。かわら版を見ていると、毎日いろんなところでこんなたくさん寄席やってるのかぁと嬉しくなる。と同時に、あれもこれも行きくなってひじょうに困る!

やっぱり寄席は楽しいもの。噺家さんとお客さんとの呼吸がピターっと合う瞬間というのはたまらないものがある。いつのまにやら噺の世界に巻き込まれて夢中になって。まだまだ、寄席体験が少ないので、もっと足を運びたい。

と、映画の話に戻して。館内は空いてるだろうなぁと思ったらそんなことはなく、7割くらいは埋まっていた。お客さんは老若男女さまざま。

映画はたいへん面白かった!まあ、面白くないわけないか。昭和の名人といわれる落語家たちなんだから。

しかし、落語家ってすごいなーと改めて思った。座布団の上に座って動き回ることもなく、舞台セットもなく、共演者もなく、ぜーんぶ一人でやって、あれだけお客さんを惹きつけるなんて。でも、たいてい、「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いで」とか、「寄席なんてね、何もすることのない暇な人が来るもんなんですよ」とかなんとか言ってかるーく見せる。その実、噺がはじまると真剣勝負。くーっ、なんてかっこいいのやろ!

八代目 桂文楽(1892年11月3日 – 1971年12月12日)「明烏」(’68)。
「見終わったあと、超甘納豆食べたくなった~!」って感想を書こうと思ってたけど、書く前にウィキペディアで最後の高座のところを読んだら、おいそれとは書けない感じになってしまった。最後の高座、途中で降りるというのはどんな思いだったかしら。ああ、切なすぎる。袖で受け止めた出口さんの涙を想像してぐっと胸にきた。

でも、ほんとに甘納豆食べるとこ最高だったんですよ(結局書くんかい)。ふてくされながらモソモソ食べてる姿は、もう、すごい甘納豆!これだけで30分は見ていられるかもしれない。当時のお客様たちも拍手。甘納豆食べて拍手。

三代目 古今亭 志ん朝(1938年3月10日 – 2001年10月1日)「抜け雀」(’72)。
一文無しのくせにやたら偉そうな客と、それに応対する宿屋のだんなのやり取りが超面白い!最後はじーんときたりもして。小気味良いテンポでグングン巻き込まれた。志ん朝さんがもう少し長く生きてらっしゃったら、どんな落語が聞けたのだろうと考えずにはいられない。うーん、悔しい!

十代目 金原亭 馬生(1928年1月5日 – 1982年9月13日)「親子酒」(’78) 。
酔ったせがれが帰ってくるとこで爆笑してしまった。ほかのお客さんもわろてた。このせがれが帰ってくるシーン、「もっぺん巻き戻してみたい!」と思うほどだったけど、引っ張らずにサッと次のシーンへ行くのがニクイ!間が絶妙!たまらん!

ああ、お酒飲めるようになりたい。熱燗をおちょこで酌み交わしたい。なんで、若いころに訓練しておかなかったのか。つまらん人間やなあ。

六代目 三遊亭圓生(1900年9月3日 – 1979年9月3日)「掛取万歳」(’73)。
圧巻。歌って踊って喧嘩して芝居して漫才して。ものすごい贅沢だった。でも、噺の内容は借金ちょろまかす話。おもろい!

それぞれ、噺は30分ほどだったけど、総じて、「まだまだ見たい!聞きたい!」と思った。ああ、おもしろかった!この映画は入れ替えなしだったから、時間があればもう1回見たかったなあ。

帰り際、前を歩いていたおばさまたちが「志ん朝はやっぱりいい男ねえ。惚れ直しちゃったわよ。」と話していて、なんかいいなあと思った。私も今からたくさんの噺家さんを見て聞いて、おばあさんになったら「やっぱり○○はいいわねえ。惚れ直しちゃったわ。」と言いたい。

名人芸を見ておきながら、お粗末な感想文で申し訳なく思いつつも投稿させていただきます。

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噺家の手ぬぐい

噺家の手ぬぐい」というブログに遭遇。もともとは五明楼玉の輔さんが本にされているもののWeb版なんですね。

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噺家にとって手ぬぐいというのは小道具だけでなく、名刺代わりでもあるという話は聞いたことがありました。以下、AllAboutの記事より。

手ぬぐいは噺家にとって、小道具の一つだけでなく、名刺代わりでもあります。各噺家達はみな個性豊かなオリジナルの手ぬぐいを作成し、自分で持ち歩くだけでなく、贔屓筋を中心に配ったりします。
真打に昇進したときは、自分の手ぬぐいを新調したりして、名刺代わりに配り歩きます。真打披露パーティー等などに参加したときは必ずもらえますので、その機会は逃さないようにしましょう。
また、独演会やイベント等では、その噺家の手ぬぐいを販売してたり(たまに配ってたり)するので、手入れることができます。
どの噺家も自分の名前だけを印刷してあるだけでなく色やデザイン等に特色があり個性豊かな手ぬぐいばかりですので、手に入るとかなりうれしいものです。
何百人の噺家達がそれぞれ凝ったデザインの手ぬぐいを作ってますので、それを集めるだけで立派なコレクションとなります。落語だけでなく、噺家の手ぬぐいにも注目してみてください。

噺家の手ぬぐい」を見ていると、洒落のきいた凝ったデザインがいっぱいで楽しくなった。

百栄師匠の手ぬぐいはやっぱり猫ちゃんだ。しかも、この猫ちゃんのデザインは奥様(結婚されてたのね!)作なんだそうで。いいなあ、そういう内助の功。

春風亭柳好さんの手ぬぐい、いいなあ!東京農大出身だからということですが、大胆なデザインが目を引くー。

入船亭扇里さんの手ぬぐい、なんとかわいらしいイラスト!森の中で切り株に座って動物さんたちに落語聴かせてる~!すんごい楽しそう!動物に混ざって笑い転げたい。

立川生志さんの手ぬぐいもかわいい!豚唐草(トンカラクサ)!真打昇進まで20年かからはったのか、そうなのか。まだ、拝見したことがないので近いうちに聞きたい。

桂文治師匠の手ぬぐいはシンプルでかっこいい!配置のバランスがなんとも絶妙!10本の縞は10代目ということらしい。ニクイ。びしっと決まっているけど、縞がほんのり波打っているあたりの外し具合がかっこいい。

「噺家手ぬぐい展」開催してほしいなあ!たくさんの実物手ぬぐいをじっくり眺めたい。

ということで盛り上がってしまって、展示ではないけれど、「手ぬぐい噺と落語」という講座に申し込んじゃいました。落語二席も聞けるらしい!

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めんどうな私

金曜日はするっ亭一門会の初のお稽古だったのですが…。見事粉々に砕け散ってまいりました!ああ、玉砕!

もっとマシにできると思っていたのに。声が小さい上に焦ってもごもごしゃべりになってしまうみたいで…。どんな話か通じないなんて悲しすぎる…。見にきてくれる方々や関係者の皆様に申し訳なさすぎる…。

トナカイ凹。ついでなので、面白そうな企画が思い浮かぶと後先じっくり考えずがっついて行動してしまうところとか、自分でやろうと決めておいてちょっとしたことでオタオタしてしまうところとか、なんやかんやと一通り凹んでおいた。そして、「いい大人なのに仕様のない!あー、あほくさ!あー、めんどくさ!」と自分のことを自分で納得すると、なぜかわらけてきて気持ちも吹っ切れて、また元気に落語(のようなもの)の練習を始めました(笑)。

登場人物のアレンジをまたちょっと変えてみたり、台詞を増やしてみたり、仕草をつけてみたり(ちょこちょことアレンジするのが楽しい)。あと、普段からお腹から声を出すように心掛けている。あー、それと、噺の途中からでもスッとしゃべれるようにしなくては。

とにかくですよ。とても楽しい噺なのに、不安だらけで楽しくはなせなかったら悲しいので、あと1ヶ月、練習がんばろう。

土曜日は着付けの自己練習を。着物の伊達締めまでを4回くらいやったかなあ。素人目からするとまあまあいい感じに着られているように思う。着物の裾の長さを決めて、体に巻きつけるところが大変難しい。もっと裾すぼまりにしたいなあ。帯まで到達したら、写真を母に送りつけよう。今度、美術館に行く時は着物着て行ってみよう。もちろん寄席にも行ってみたい。あ、来年の夏には浴衣も着よう。

おっと、自分のへなちょこぶりばかりを書いて終わってしまってはいけませんね。落語会としてはきっと楽しいものになると思いますよ!ドングリさんの小噺も笑えますし、なみ丸さんの酔っ払いっぷりも楽しいですし、もんさんはネタおろしだそうです。ヒロシさんの三線も素敵な相棒が見つかったようですし!

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半襟…

今日は会社帰りに着物こもの屋さんに寄って、足袋と半襟と伊達締めを買ってきた。

会計をしてもらっていたら、近くにいたお客のおばさまに「お着物着るの?踊りかなにかしているの?」と聞かれた。「あ、あの、落語をやるんです」とはにかみながら答えたら、おばさま「まあーーー!いいじゃないっ!ちょっとここでやってみてっ!」と目を爛々と輝かせて言うもんだから、「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを」と一席やってきました!

というのは嘘です(笑)。「いやいやいや、まだまだ始めたばかりなので…」とお断りしました。こういうときのためにほんの短い小噺を覚えておくといいかも。(やる気)

帰宅して夕飯などを済ませたあと、半襟を付け始めた。一度、縫い方を間違えてやり直して、トータル2時間かかった…。しかも、シワシワやし…。刺繍入りやら、柄物やら、色々付け替えて、小さなおしゃれに厶フフとほくそ笑みたいけど、これでは苦痛でしかない…。上達できるかしらん。

で、そのあと、早速ちょっと着物着てみよう!と、着付け本を見ながら四苦八苦。なんとか帯(文庫)も結べた。もうクタクタ。すんごい疲れた。襟元もおはしょりもグチャグチャやけど、とりあえず形になったので良しとする。日曜日に着付け教室に行くので、超集中して学んでこよう。あ、半襟をシワシワにならないように縫い付ける方法も質問してみよう。

さてさて、一門会当日は自分で着付けできるかな。

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お稽古の日まで

するっ亭一門会のお稽古の日取りが決まった。第一の砦。あと10日ほどだ。わー、緊張するー。

一門会のお稽古の日に向けて、一昨日から旦那さん相手に練習が始動。

動きがなくてロボットみたい、人物の区別がつかない、もっと表現・表情をオーバーに、使いの者のキャラクターをもっと出せ、などなどダメ出しの嵐!嵐!嵐!吹き飛ばされなかったことが奇跡なくらい。

一時間ほど練習して、旦那さんが最後に一言、「やっとスタート地点に立ったなあ」。あなた何者なんですかと。でも、正直に言ってもらえるのでありがたい。これからもよろしくお願いしたい。

なにせド素人で、細かな仕草や口調で人物を演じ分けるのは到底無理だから、登場人物の区別がつくように、オーバーにオーバーにやってみている。

あと、使いの者にスポットを当てて、私なりに設定を少しアレンジしてみた。それに伴って、セリフを変えたり、増やしたりしてみている。そうすると、その人物像がどんどん明確になってきて、噺をするのがますます楽しくなってきた!こりゃだんだんおもろなってきた!(というセリフがある)

まあ、落語とは到底いえない代物だろうけど、とにかく楽しくやれそうな気がする!というか、失敗しようとなにが起ころうと、私が楽しくやることだけが明るい未来な気がする…!あとは、冷たい空気(なんとか温かくしたいけど)に耐えられる強靭な精神を身に付けるべく、普段から寒いギャグを飛ばしまくることにしよう。

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オタク落語家大集合!

「第30回・無限落語」~オタク落語家大集合!炎上!!~。お江戸日本橋亭にて。

昇吉さんの「隣の客」。「隣の客はよく柿食う客だ」「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」「隣の竹やぶに竹立てかけたの誰だ」「庭には二羽鶏がいる」「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」などなど、早口言葉をうまくつなげてストーリーができていて面白かったー。早口言葉がうまく言えてないのもまた笑えた。

百栄師匠の「バイオレンス・スコ」。野良猫たちのエサ場争いの話。「そっちのイチゴサンダル(餌をくれる人間につけた名前)は『モンプチアンサンブル缶ツナのトマト添え彩りソース』を出すそうじゃねえか」などなど、人間にとってもご馳走に思えるネーミングのキャットフードが一杯出てきた。最後に争いの仲裁に現れる関西弁の三毛猫がよかった。「ジャパニーズボブテールのだんな!」と呼ばれて、「なんやジャパニーズボブテールて。三毛猫でええがな」と登場。わろた。

鯉朝師匠の「街角のあの娘」。あの娘とは不二家のペコちゃん人形。南千住の人々の日常をペコちゃん目線で面白おかしく。

小ゑん師匠の「カルトオジ」。変なコレクションアイテムばかりが揃うカルトショップ。店主の口車に乗せられて、次から次へと変なアイテムを買わされてしまうトホホなおじさん。近くにいたおばさまたちが「んも〜」とほんとに呆れていた。途中で上下が入れ替わったと思うのですが…気のせいかしらん…。

しん平師匠。迫力!貫録!いきなり「最近は和式便所に凝ってる」と大きいほうのお話。それも事細かくみっちり状況を説明。観客が「いやだあ、もう〜」と引き気味になったところで、「なに引いてるの!オタク落語家大集合でしょう!こういうのを聞きに来たんでしょ!」。会場ドカーン!もう、ボカンボカン笑いが起きてた。やけにマクラが長いなあと思ったら、最後の5分で三題噺。お客様に3つのお題をもらって即席落語。きっちりまとめてはりました。すごい迫力だった。

円丈師匠。「聖なる我が家」は変わっていてとても面白い話だった。円丈師匠のやるおかみさんがとても好きになった。上下をリズムよくかぶせるように入れ替えていくのってかっこいいなあ。それに乗せられて、どんどん噺の世界に巻き込まれていく感じ。落語の好きなところの一つ。

「第30回・無限落語~オタク落語家大集合!炎上!!~」
春風亭昇吉「隣の客」
春風亭百栄「バイオレンス・スコ」
瀧川鯉朝「街角のあの娘」
柳家小ゑん「カルトオジ」
林家しん平「亀の産卵場」※即決三題噺(円生/金正日/亀の産卵)
三遊亭円丈「聖なる我が家」

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お着物買っちゃった!

今日はムギさんとお着物を買いに行った。お買い物は出会いといいますが、バチン!と出会っちゃいました!もう、もう、すごく、すごく気に入りました!嬉しい!

こちらに辿り着くまでの長い道のりを思い出すと感動もひとしお。まずは浅草。1件目のリサイクルショップで写真のお着物を発見。とても気になりつつも、まだ1件目だし、店員さんがほかのお客様の対応中だったこともあってスゴスゴ退出。その後、浅草で4件ほどまわる。
次に銀座アンティークモールに移動するが、こちらに入っているお店はどれもお高い。0が一つ多い。でも、可愛いものがたくさんあったので、いつかこんなお着物を買いたいもんだと思いつつスゴスゴ退出。
神楽坂に移動。1件目のリサイクルショップで初めて試着してみたが、裄丈が短くてダメ。昔の人は小さいし、手が短いのだと。リサイクルの着物でサイズが合うものに出会うのはなかなか難しいものなんだと知る。そんな中、神楽坂3件目のお店でムギさんはピッタリのお着物と帯に遭遇。私も思わず「似合う!似合う!」と拍手してしまった。

「私は今日はちょっと無理かなあ」と半分あきらめつつも、浅草で最初に入ったお店に戻る。気になっていた写真のお着物を試着してみたかったから。「サイズが合いますように…」と祈りを込めつつ袖に手を通したら…!おう、ピッタリやないですか!よかった、戻ってきて!店員さんも「誂えたようですね。雰囲気にも合ってますよ」と言ってくれて大いに喜ぶ。おまけにピリッとかっこいい帯も見つけた!ああもうなんか感動!

ただ、あちこち歩いてお着物と帯を見つけて買っただけやのに、なんだかすごいことをやり遂げたような気分。充実感に満たされつつ、天ぷらそばをツルツル。美味しかった。

お疲れのところ一緒に浅草に戻ってくれたムギさんには本当に感謝だ。前日に「長襦袢の各所のサイズをメモっていったほうがいいよ」とアドバイスくれたひっそりさんにも大感謝。ありがとうありがとう。あ、お写真の帯にかけているトナカイの帯飾りはひっそりさんからの誕生日プレゼント!お着物と帯にめちゃくちゃ合ってると思いませんか?こうして畳の上で並べただけでも、もうテンションが上がっちゃって!わーん、可愛いよー。

さてさて、着付けの練習もがんばるぞ。やることいっぱい。

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顔合わせ

「新春!するっ亭一門会」にご出演いただく皆様で顔合わせ。場所は浅草の「釜めし むつみ」。田舎の親戚のお家に来たみたいに落ち着く雰囲気。写真の「煮物の盛り合わせ」を見てください。郷愁を誘いますでしょう?

演順はどうする?高座名は「するっ亭」をつける?落語は何をかける?などなど楽しく和気あいあいと話し合った。楽しい落語会になりそうだなあ。ワクワク。

それにしても、ご一緒してくださる皆様には感謝しても仕切れない。落語をやるのも初めて、着物を着るのも成人式以来で、着物を持ってすらいない。おお、なんと無鉄砲。ほんまに「よくぞ話にノッてくだすった!」だ。しみじみありがたい。

さてさて、来月の初の落語お稽古にむけて練習に励むぞー。「こりゃこりゃ可内」「へい」

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立川流日暮里寄席

仕事帰りに「立川流日暮里寄席」、日暮里サニーホールにて。「立川流日暮里寄席」は日暮里サニーホールで毎月開催されている一門の定期興行で、今回は20周年記念とのことで、最後にオークションもあった。

立川談吉「吝(しわい)競べ」(金槌、大店の主人、扇子、けちの秘訣)
立川談修「家見舞(肥瓶)」(サゲが「前にうちで使ってた瓶じゃ」)
立川志の吉「寿限無」(後半創作)
立川談笑「時そば」
桂文字助「阿武松(おおのまつ)」(相撲噺)
立川ぜん馬「権助芝居」
立川談之助「フリップを使った時事ネタ」
土橋亭里う馬「紙入れ」

志の吉さんの寿限無、後半のアレンジがとても面白かった!寿限無寿限無の長助くんが「じゅげっち、じゅげっちい!」と若者風に呼ばれていたり(笑)。

文字助さん!聞きたかったのですよー。佇まいが素敵。文字助さんは相撲噺しかやらないんですって。

能登から相撲取りになるために江戸にやってきた長吉。武隈文右衛門の弟子となり「小車」という四股名をもらう。でも、小車はケタ違いの大飯食らいだったので破門となってしまう。このまま能登へ帰るわけにもいかず、川に身投げしようと思うが、親方にもらった一分のお金がある。せめてこのお金は生かしてやろうと宿屋へ行き、めしを次から次へと食らう。おかしく思った宿屋の主人が理由を尋ねる。

この、宿屋のご主人と小車のやり取りにジーンときた。宿屋のご主人は小車の話を「うんうん」と頷いて聞くのだが、この「うんうん」の頷き方がとても優しくて、思わず私も「うんうん」と一緒に頷いてしまった。

事情を聞いた宿屋のご主人は新しい親方を紹介してやり、小車は末は名横綱になりました、というお話。

里う馬さんも初でしたが、さすが!おかみさんの艶っぽさ、新吉のおどおどっぷり。すっかりのめり込んだ。

最後のオークションも盛り上がってました。私は観戦に徹す。さすがに「家元のバンダナ(何かの記念品)」は手を上げそうになったけれど。一人で何万も使って何点も落としているおばさまがいた。すごーい。文字助さんが、品物が落とされるたび「家の隣のたばこ屋でもらったアイテム(タスポジャンパーとか)」をおまけで付けていたのに笑った。

立川流日暮里寄席、日暮里だと会社からも近いし、また行こう。

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新春!するっ亭一門会

まぜごはんを読んでくださっている方のほとんどはもう知っていることかと思いますけど、正式にお店に予約を入れちゃいましたので改めて報告させていただきます!

きたる来年の1月21日(金)の夜、浅草の「あさくさ 文七」にて落語会をいたします!わたくし「するっ亭トナカイ」も高座に上がらせていただきます!初高座です!

なんじゃそりゃ!とずっこけた方もいるかもしれないので、一応、これまでのあらすじを書きますと…

9月25日
もんさんたちと行った落語会の帰りに、私が「落語を一つ覚えてみたい」と大胆発言。もんさんに「『たけのこ』という面白い小噺がありますよ!」と教わる。
帰宅して動画を探して聞いてみたら、すごく面白くて『たけのこ』を覚えてみたくなる。もんさん、那美丸さんへのメールに、「実は『するっ亭トナカイ』という冗談で考えた高座名があるんですよね」と書く。

10月3日朝
まぜごはんにもんさんよりコメントが入る。なんと「するっ亭トナカイ」のめくりを作ってくださると!!テンション上がりまくる。調子に乗ってコメントの返事で「するっ亭トナカイ」と名乗ったりする。

10月3日昼
ムギさんとお能を鑑賞後、神楽坂のキイトス茶房で珈琲。「するっ亭」のことで想像が爆発する。そこでムギさんが言った「新春!するっ亭一門会」という響きに一瞬にしてノックダウン!「新春!するっ亭一門会」をやりたい!!でも、ひとりじゃ一門にならないし、心細い…。ムギさんをするっ亭に勧誘。さすがムギさん、乗ってくれる。するっ亭は二人になった。

10月11日
大阪帰省。ひっそりさんにも「一門会やるかもー」と報告。「お着物そろえるなら足袋とか肌襦袢はそこそこ上等のにしたほうがいいよ!」とさすがのアドバイスをもらう。この時点ではまだ野望段階であったが、どんどんとその気になる。

10月14日
「あさくさ 文七」にてムギさんと落語を聞く。終演後、もんさんがめくりを届けてくださる。その場で小躍りしたかったがなんとかこらえる。そして、この「あさくさ 文七」はアマチュアでも会場として利用できると知る。わお、いいじゃないすか!好きな浅草で!高座もあって!盛り上がった勢いでもんさんに「一緒に落語会やってもらえませんか?」とアタック。すぐに快諾してもらう。流れにのって日にちまで決めてしまう。この日の進展ぶりはすごかった!!
そして、めくりをいただいたこの日”2010年10月14日”を「するっ亭」の正式立ち上げ日とした。

10月16日
写真の友人たちと遊ぶ。調子に乗って「一門会」のことを話してしまう。みなさんスルーせずに「よっ、トナカイ師匠!」とか盛り上げてくれる。さらに調子に乗って、ともちゃんにトナカイとドングリのイラストをお願いしてみる。さすがともちゃん、快諾してくれる。

10月22日
お誕生日。ともちゃんからのバースデーカードにトナカイとドングリのイラストが!!とても可愛い!!このイラストでするっ亭アイテムいろいろ作っちゃおう!

10月25日
森見會。リーダーに「いつか創作落語を作ってほしいなあ」とお願いする。『するっ亭めがね』誕生!?

この間、ヒロシさんに三線演奏で出演を依頼しOKをもらう。続いて、なみ丸さんにも落語での出演をお願いしOKをもらう。ありがたいありがたいありがたい!

11月1日
「あさくさ 文七」に伺い、オーナー谷田貝さんとお話させていただく。谷田貝さんすごくいい方で、あれやこれやと小一時間もトーク。そしてついに、「新春!するっ亭一門会」1月21日開催で正式に予約成立!
帰宅後、興奮治まらぬままだんなさんに報告。夕食前だというのに「ベビースターラーメン」をボリボリと食べているだんなさん。いつもなら「またそんなん食べてー」と私は食べないのだが、この時ばかりは気分が高揚していたため「ちょっとそれちょうだい!」「おかわり!」とベビースターラーメンをボリボリと貪り食う。

11月2日
出演してくださるみなさまで顔合わせの日程を調整中。←イマココ

しかし、話がまとまる時ってポンポンと進むもんですね。あれよあれよという間にここまで来ちゃった気がします。

もう後にはひけないです。最初は「私が高座に上がっちゃうって笑えるなあ!」と面白がっていたけど、今は「なんとか形にせねば!」と身が引き締まる思いです。毎晩お風呂の中で「こりゃこりゃ可内。今日のおかずはなんじゃ」「たけのこでございます」と練習しております。

開催はお店の都合で1/21(金)と平日ですが、遊びに来て下さると嬉しいです。また、近くなったら改めてご案内したいと思います!

しかし…。自分で書いておきながら、自分のこととは思えない!不思議で面白い!

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