本日、ちんまり隊は印刷博物館にて活版印刷を体験。
活版印刷とは、グーテンベルク以来およそ550年間ほとんど形を変えずに行われている印刷方式で、活字(金属製でハンコのように文字が裏返しに刻んである)を組んだ版で印刷するもの。
印刷博物館の「印刷の家」にて体験講座は行われる。エプロンを付け、まずはインストラクターのお姉さんより説明を受ける。活字を触らせてもらう。
左の写真、向かって左が24ポイントの活字、右が3ポイントの活字。ほっそいちっこい3ポイントの活字はルビに使うんだそう。800文字の版(右の写真)ともなると2キロにもなる。ずっしり!
今回は一筆箋の最後に文字を入れるとのこと。一人1種類だということで私は本名を、ともちゃんは「ちんまり隊」と入れることに。
流れはこんな感じ。
- [原稿作成]ー文章を原稿にする
- [文選]ー活字を一本一本手で拾う
- [植字]ー活字を並べ、印刷の元になる「版」を作る
- [組みつけ]ー平らにならし、固定する
- [紙選び]
- [印刷]ーインキをつけ、印刷機で刷る
棚にずらりと並んだ活字から必要な活字を拾って、ちまちまカチカチと並べて版を作る。こういう作業はとても楽しい。思わずにんまりしてしまう。印刷機のレバーは意外と重い。この重さがやってる実感を味わえてよい。レバーを上げ下げして、ローラーにインキを付けたところで、レバーを下げ切ると紙に版が押される。うまいことなってる仕組みにうなった。
で、出来上がったのがこちら!いい味わい〜。わいわい。欲を言えば、インキの色を選びたかったな〜。あと、もう少し分厚い紙であれば、活版印刷のぷっくり感をもっと味わえたかな〜。
講座最後に、活版印刷が現役だったころ、文選の仕事(専任だったそう)で活躍されたというインストラクターのおじさまによる文選仕事の実演。「現役のころはもっと早かったんだけど」と少し申し訳なさげにおっしゃっていたけれど、私からするとめちゃ早い!スイスイだ。いいものを見せていただいた。
一人前の文選師(?)になるには1年はかかったんだそう。しかし、当時は1回版にした活字はすり減ってもう使えないから、使用後は溶かしてたというのにビックリ。ぐるぐるサイクル。だから、よく使う活字は毎日のように工場に注文して納品してもらっていたとのこと。
体験後は展示を見回った。たくさんの版画、版木、そして棟方志功の彫り姿を見ていたら彫りたい熱がフツフツと再燃!彫刻刀で彫りたいなあ。うむ、やろうかな!まずは、消しゴムハンコ。
お~、おもしろそうですねぇ。
私も、「まだかヒロシ」を作りたいです(笑)
すごい体験講座があるもんだ。
これで新聞なんかを刷るとなると
気の遠くなるような作業だね、
職人さんすごい。
一筆箋すてき!格好いい!
ヒロシさん:
私も次回はするっ亭トナカイでいきましょかね〜。
ムギさん:
文選専任の仕事があったのもうなずけるよね〜。今回は一筆箋だったけど、季節ごとにコースターやしおりに変わるみたい。いい体験講座でした!