平成特選寄席

銀座線に乗っておしゃれタウン赤坂まで出向き、「平成特選寄席」。青山、赤坂周辺はとんと縁がない。青山一丁目駅を降りて地上へ上がった途端、いつもと違う空気に巻き込まれ恐縮し切る。「すみません、用あってちょっとお邪魔するだけですから」と思わず謝りたくなる(笑)。

少々肩身を狭くしながら向かった赤坂区民センターでの落語会。座席が後方だったので、表情がしっかり見えなかったのは残念だったけど、それでもおもしろかった!

菊六さん。初めて拝見。落ち着いていて品があって、正統派!といった印象。安心してゆったりと楽しませていただいた。ネタは親子酒!おーもーしーろーいー!

あ、座布団返しに出てこられたのらく兵さんだ!お久しぶりにお姿を拝見。

つぎは志ら乃さん。お久しぶりに拝見。やー、おもしろかった!前のめった!前のめった!ネタは持参金。初めて聞いたけれど、めちゃくちゃおもしろい話しだなあ。「そんなことあるかいな!」な落語らしい怒涛のストーリー展開。お鍋ちゃんの立場を思うといたたまれない気持ちになってしまうけれど、そっち方向へ気持ちが引きずられなかったのは、志ら乃さんのスピード感あふれる話運びのおかげかなあ。志ら乃さん、また聞きに行かなくちゃ。

落語協会副会長の市馬師匠。初めて拝見させていただいた。登場するなり会場が優しい柔らかい空気に一気に包まれた。素敵ー。そしてネタは粗忽の釘。やったよ~、粗忽者だよ~!途中、お唄も披露されて、手拍子して拍手喝采。会場が一つになった。

一之輔さん。夏泥。初見。家に入ってきた泥棒になんやかんやうまいこと言って、逆にお金を出させてしまうお話。こういうずる賢いの、一之輔さん似合う!おもしろい!今日の一之輔さんはなんだかシュールな感じがした。

志らく師匠。まくらが面白すぎる!内容はちょっとここには書けないけど。ネタは青菜。「ときに植木屋さん、菜のおひたしはお好きかな?」です。後半、旦那様のお屋敷で見た粋なやりとりを、庶民の長屋で無理無理マネするところは、もう笑いの連続!どんどん盛り上がって大笑いの中、さげの弁慶。笑いの余韻に包まれる中、緞帳がおりる。いいわあ~。

「ときに植木屋さん」「だから、でぇくだってえの」「菜のおひたしはお好きかな?」「だから、きれえだって」。帰りに歩きながら、そこのところを真似してたら笑いのツボに入っちゃって、何回もやっては1人お腹抱えて笑った。あ、笑い転げていたのは私だけですが、旦那さんと一緒だったので変な人には見られてないと思います。

「おもしろかったあ!」と何回も言いながらの帰り道。夜風が気持ちいいじゃあないですか。最高です。

「平成特選寄席」 赤坂区民センター
古今亭菊六 「親子酒」
立川志ら乃 「持参金」
柳亭市馬 「粗忽の釘」
春風亭一之輔 「夏泥(置泥)」
立川志らく 「青菜」

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