昨日に引き続き、今日も旦那さんと一緒に落語会。昨日は赤坂だったけど今日は浅草。堂々と歩けます。
ダイアン吉日さんというイギリス出身、大阪在住の落語家さん。とてもおもしろい経歴をお持ちのダイアンさん。バックパッカーとして40カ国ほど訪れ、1990年に日本に来たら日本文化のとりこになっちゃって、以来日本で住んでらっしゃるのだそう。茶道に華道に着付け、「日本の文化は最高ね!勉強したいことがありすぎて時間が足りないよ!」と話す目はキラキラしてました。
そんなダイアン吉日さんの落語は明るくて可愛くて、とにかく楽しい!くるくる変わる表情がおもしろいし、擬音がすんごい上手なので、とても分かりやすい。一席目は創作落語「仏滅の日」。友達の結婚式なのに寝坊しちゃっててんやわんやの1日を描いたお話。
そんなにおもしろいことを言ってるわけでもないのに、ダイアンさんが言うとなんかおもしろい。結婚式に着て行くワンピースを選びながら、「あっ、これ可愛い~。私これ好きやねん~」と体にあててみて「クサっ!うわぁ、めちゃ臭いやん!」ってのけぞるとこや、ワンピースに缶コーヒーと間違って買ってしまったお汁粉をこぼしちゃって、新しいワンピースを買おうと入ったお店で試着してみたら「ダサっ!なにこれ~!信じられへんくらいダサイ~!」と困り果てるとことか。もう、一挙手一投足に笑ってしまった。で、すったもんだしたけれど、会場に着いてみれば結婚式は明日やった〜!でサゲ。
次はふくろこうじさんのパフォーマンス。驚いたパフォーマンスをちょっと説明してみますので、よかったら想像してください。底が抜けたダンボールに入って持ち上げて、頭と足だけが出てる状態です。で、頭だけをダンボールのフチに沿って滑らすように動かす。すると、お腹あたりで体がぶった切られてズレたように見えるんです。目の前で見るとものすごい気持ち悪いのですよ、これ。「気持ち悪い!気持ち悪い!」と言いながら拍手した。
最後、ダイアンさんがもう一席。古典落語「犬の目」を英語で。WOW!! でも、簡単な英語だったので大丈夫だった。
しかし、この「犬の目」、初めて聞いたけれどナンセンスさはとびきりですね。目の調子が悪くて困った男が医者に診てもらったら、「目ん玉洗わなあかん」と目ん玉をくり抜かれる。洗った目ん玉はふやけてしまって戻そうにも入らない。「ほな日陰で乾かそか」と外に置いていたら犬に目ん玉食べられてしまう。しょうがないから犬の目ん玉をくり抜いて男に入れる。男の目は遠くまで見え、夜でも見え……ってすごすぎる〜。
これを映像化したら…と想像した。目ん玉えぐり取られて、洗ってふやけた目ん玉を押し込まれるが入らなくて、待たされたあげく、犬の目を入れられて、そうとは知らずに喜んでる男ですよ…。シュールすぎて唖然…。これをアハハ〜と笑いながら聞けるって、これは落語ならではだなあ。改めてすごいと思った。
話をダイアンさんに戻して。ダイアン吉日さんの落語は理屈なしに、「楽しい!」この一言に尽きる。また東京で落語をやってほしい。
昨日、今日と連日落語を聞いたけれど、古典落語に新作落語、外国人落語家、落語にもいろんな形があっていいもんだなあと思った。
「Dian’s Rakugo ダイアン吉日の落語会」アミューズミュージアム
ダイアン吉日 「仏滅の日」
ふくろこうじ パフォーマンス
ダイアン吉日 「犬の目」(英語)
hiroshi | 2011.05.29 13:06
ダイアン吉日 っていい名前ですね!
一度見てみたいです。
ayumit | 2011.05.29 22:58
ダイアンさんの落語、とても分かりやすくておもしろくてオススメです!
また東京で落語会をやってくれることを期待です!
情報をキャッチしたらお知らせしますねー。