待ってました、小三治師匠!

待ちに待った小三治師匠の落語会。喜多八師匠もご出演とのことでとても楽しみにしていた。ムギさんと大井町きゅりあんにて合流。

柳家ろべえさん。喜多八師匠のお弟子さん。ネタは「たらちね」でした。ちんちろりんのざーくざくのぼーりぼりのちゃらころちゃらころ…(順番違ってると思う)。あそこはどうにもノッてしまうなあ。横揺れしながら一緒に言いたいくらい。

喜多八師匠は「あくび指南」。やったよー!あくび指南大好き!以下、つたないながらあらすじを。

八五郎は無理やり友達を連れてあくび指南所へ行く。目的はあくび指南所のお師匠さんと思われる色っぽい女性にあくびを習うこと。でも、実際は色っぽい女性はお師匠さんのおかみさんだった。ガクッ。まあ門をくぐってしまったのであくびを習うことに。お師匠いわく、「あくびにも春夏秋冬ある」そうで、教わるのは夏のあくび。船に乗っていて客は自分一人。そこで船頭さんに言う。『おい、船頭さん、船を上手へやってくんな。日が暮れたら、堀からあがって一杯やって、吉原でも行って粋な遊びの一つもしよう。船もいいが、一日乗ってると、退屈で、退屈で、……あーあ(ここであくび)、ならねえや』、とこんな具合。でも、八五郎がやってみると、堀からあがって一杯やったあと、どうしてもご婦人との妄想に突入しちゃって、あくびどころでなくなる。そんな八五郎とお師匠を見ていた友達があほらしくなって「あきれたもんだ。教わる奴も奴だが、教える方もいい年して。さんざ待たされているこちとらの方が、退屈で退屈で、あーあ(ここであくび)……ならねえ」とバツグンのあくびを見せる。そこでお師匠さんの「ほう、お連れさんの方がお上手だ」でサゲ。

八五郎があくびをやってみると、どうしてもご婦人との妄想に突入しちゃうところがすごくおもしろかった!肩震わせて笑った。喜多八師匠のあくび指南、大好きになった。

仲入り後は、柳家そのじさんの寄席囃子。とてもよい心地になったところで小三治師匠登場。待ってました!今日もマクラたっぷり。ろべえさん、そのじさん、喜多八師匠についていろんなお話を。喜多八師匠とのエピソードがよかったなあ。「喜多八は陰気で陰気で。どうにか陽気にさせようとしたけどどうにもならない。二人で顔つき合わせて泣いていたら、うちのかみさんが『もともとの陰気はなおらないわよ』と一言。その一言で、いい意味で開き直ることができたのか、陰気ながらの明るさが出てきた」といったお話。簡単に書いてしまったけれど、このお話の間、小三治師匠の弟子をなんとかしてやりたいという思いがにじみ出ていて、笑いながらもジーンときた。

ネタは「粗忽の釘」。わーい、粗忽もの!でも、これまでフルバージョンで聴いたことがなかったので、最初は「粗忽の釘」だと分からなかった。前半から粗忽っぷり全開なんだなあ。箪笥をくるんだ風呂敷がなかなか持ち上がらないところで大笑いした。そして、サゲの「ここまで箒をかけにこなくちゃならねえ」はストン!とくる度が高い。何度聴いても毎度毎度ストン!とくる。そして、「あー、笑った!おもしろかった!小三治師匠ありがとう!」といっぱい拍手して緞帳がおりるのを見届ける。ああ、最高です。

帰りは森見會御用達の喫茶店でムギさんと今後の予定で盛り上がる。9月、10月のバラエティに富んだイベントの数々、カレンダーで確認するたび目がくらむほどです。どうなっちゃうんだろう?!楽しみ!ニャー。

「柳家小三治一門会 きゅりあん寄席」
柳家ろべえ たらちね
柳家喜多八 あくび指南
柳家そのじ 寄席囃子
柳家小三治 粗忽の釘

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