別の宇宙

新宿の朝日カルチャーセンターで開催された「佐藤勝彦さんと語るもう一つの宇宙」という講座に参加してきた。

だんなさんが佐藤さんの本を何冊か読んでいるので、「こんな講座があるみたいよ?」と教えたら「行きたい!」ということになって、きっと全く付いていけないだろうけど、私も一緒に参加することになったのでした。

「インフレーション理論」「ブレーン理論」「マルチバース」「超弦理論」。宇宙論はこんなふうに進んできてますよ、というお話しでした。なんかもう全く想像が及ばなかったけれどおもしろかった。

別の宇宙を観測できる?観測できたら、それは別の宇宙じゃなくて自分の宇宙なんでは?宇宙論は、証明できない、検証できない。佐藤先生が、言葉はこのままではないけれど、「宇宙論は科学の理論としては落第です。でも、世界観を作るというのは意味があると思います」というようなことをおっしゃっていたのが心に残った。

「マルチバース」説は仏教の「曼陀羅」に似ているというお話しも、内容はよく分からなかったけれどおもしろかった。まったく感覚的なものだけど、宇宙論と仏教は隣にあって同じ方向を見ているような、なんとなくそんな感じがした。少しずつでも勉強できたらいいなと思うけど…私には無理かなあ…。

ちょうど、この講座の前日に「光より速い素粒子発見か」というニュースが出たので、その話題もあった。受講者のお一人が「ニュートリノは質量を持つんですよね。質量を持つなら光を超えるはずがないんでは?」と質問されていて、佐藤先生も「そうなんですよね。これはまだ十分調査する必要がありますね」とおっしゃっていた。

現在、神岡鉱山内に重力波検出器を建設予定なんだそう。超弦理論が正しければ、この重力波は隣の宇宙からもやってくるんですって!重力波で通信?!この重力波検出器が出来て、ある程度のデータが集まるのにおそらく十年、二十年かかるだろうということで、佐藤先生が元気でいらっしゃるうちにデータが集まればいいのになあと切に思った。

受講後は喫茶店でだんなさんと講座内容のおさらい。白熱した。

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