どっちつかずの毎日です

「立川談志 71歳の反逆児」をまた見てしまった。襲い来る老いに「業の肯定と言いながらテメエがこんな苦しがってると、お前は何をやってやがんだと、何が業の肯定かと、老いも肯定の中に入れればいいじゃねえか。自分が弱いのかなあ、自分が弱いなんて言ってる言葉自体もキザで、それらを含めて何を言ってやがんだということにも気づく」といったことを帰り道につぶやく師匠…。ああああ、どうにも切ない。死にたくても死ねず、落語を辞めたくても辞められない。背中丸めて小さい声で「がんばれがんばれ談志」と自分に言ったり、イライラして寝ころんでワアアアアと叫びながら手足バタバタする師匠を見ては切なくなった。でも、いい高座のあとはとても嬉しそうで、その時間だけは諸々から解放されているんだな、やっぱり落語なんだなあと。

あ、寝転んで叫びながら手足バタバタするの、やってみたらすごい楽しい!やってるうちにすごい笑けてくる!これいい!

小三治師匠のコメントは何度も読んでしまった。それぞれの立場やらプライドやら想いがあるんだな。当たり前だけど、私が落語を楽しませてもらっているその奥ではいろんな想いが渦巻いているのね。小三治師匠の高座をまた見たいなあ。

談志師匠の戒名は笑ったけれど、番組の中でファンへ渡す札に戒名を書いてるシーンがあった。ということは、たてかわうんこくさいいえもとかってこじの札を持ってる人がいるのか。笑けながらも切ない。

談志さんのこと(恐れ多くも)好きになってきた…。今更ながら…。

pagetop

コメントを書く

コメント内容
*