熊公八公

仕事帰りに国立演芸場にて「第44回 東西三人会」。大好き国立演芸場。

松喬師匠のふぐ鍋、おもしろかった!ふぐをもらったので鍋にした旦さんと、毒味に呼ばれた大橋さんによる、どっちが先にふぐ食べるかの大攻防戦。「あんさん、鍋はお好きか?」「鍋?あの鍋でっか?鍋は…かじったことおまへん」こういった系のくすぐりにすごくハマってしまうことがあるのだけど、松喬師匠がそうでした。はじめからの流れで面白可笑しい雰囲気になってるからもう自然と笑えてくる。こうなると後はもう笑いっぱなし!

物乞いがやってきたのでこれ好都合とふぐ鍋をあげた。後をつけて確かめたところ大丈夫そうだというんで、せーので食べまひょと鍋から具をよそう。「あんた、白菜ばっかり入れて、ふぐの身入れんと」往生際の悪い二人のやり取りも大笑い!さげは物乞いは実はふぐを食べてなかったという…。ストン!

志ん橋師匠は圓朝まつりでお見かけしたときから、そのお姿を高座で拝見したいとずっと焦がれておりました。佇まいが素敵すぎます!もう写欲が湧いて湧いてしようがなかった。ネタがまた粗忽長屋で、これまで生で聞いたことがなかったので嬉しかった〜。この噺は一言「粗忽」というんでは到底片付けられないような。引き込まれてしまう。なんかちょっと切ない、怖い感じもするし。サゲの台詞がすごい好きだなあ。粗忽長屋をたくさん聞き比べしたい。

小里ん師匠は茶の湯。なんで気付けへんの?なんで途中でやめへんの?なんでそんなことで引っ越すの?なんでそれ程のことでそんな大事に?可笑しすぎる!とんだ風流の味わい方に大笑いしました。ご隠居さんのいれたお茶飲んでお腹下してみたい。1回でいいけれど(笑)。

一番前の席でゆっくりたっぷり楽しませていただきました。

「第44回 東西三人会」 国立演芸場
古今亭きょう介 「たらちね」
古今亭志ん公 「時そば」
笑福亭松喬 「ふぐ鍋」
ロケット団 漫才
古今亭志ん橋 「粗忽長屋」
柳家小里ん 「茶の湯」

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