八ゑ馬さん二つ目昇進披露落語会

八ゑ馬さんの二つ目昇進披露落語会に行ってきました。八ゑ馬さんはお江戸にて上方落語をされるんで、大阪出身の私にはとてもありがたい存在。それに写真仲間随一のダンディさんにすごく似てらっしゃるので、勝手に親近感がわいている。受付でもらったサイン入りブロマイドを眺めて、「やっぱり似てらっしゃるわ~」と感心した。座席数400弱の会場はほぼ満員だったのではないかしら。すごいたくさんのお客さん。

八ゑ馬さんの個人的なお知り合いの方もいたからだろうか、会場全体がお祝いムードのあったかい雰囲気で、演者のみなさまの盛り上げも素晴らしく、笑いっぱなしの落語会でした!

八ゑ馬さんの落語はいい感じに力が抜けていて、やっぱり上方は聞きやすいなあって思う。八ゑ馬さんのやるおとぼけた人物が好き。代書屋のポーン!がアクション大きめで笑った!ポーン!

方正さんは手水廻しだった!これで4回目?!やはり爆笑の渦でした。途中でキャラ変わった?と思うところもあったけど、そんなのお構いなしのパンチ力だった。うしろのおばちゃんが笑いすぎてヒーヒーなってた。

文左衛門師匠は笠碁。笠碁、おーもーしーろーいーーーー!先日、はじめて文左衛門師匠の落語を聞いたときも、「転宅」っておもしろい話だなあと思った。今回も「笠碁」っておもしろいなあって思った。いかに文左衛門師匠の落語が魅力的かってことだなあ。あのこわもてのお姿で艶っぽい女の人とかやるときのギャップもまた魅力なのではと。

いろんな落語家さんの「笠碁」を聞きたいなあ。文左衛門師匠の笠碁で一番好きだった場面。碁を打っていると「待った」「待ったなし」でしょうもないケンカして「二度とやるもんか」と別れた。数日たった雨の午後、片方の旦那宅。暇を持て余した旦那はおかみさんにブツブツと屁理屈を言い、「つまんねえなあ。こんなときは碁でも打ちたいなあ、はぁ、しょうもないケンカしちまったなあ」という心の声が全身からにじみ出ている。雨の中、ため息とともに時間だけが無駄に流れていく描写がなんとも胸キュンでとても好きだった。最後は仲直りして碁を打ち始めたけど、また「待った」「待ったなし」でしょうもないケンカするんだろうな~。

そうだ。仲入りのときに方正さんが独演会のチケットを売ってらしたので「私、すでにチケット買いました!」と言ったら、「ほんまに~、ありがとう~」と握手してくれました。これはチャンス!と思って「方正さんの手水廻しで手水廻しのおもしろさに目覚めました!」と伝えたら、「あっ…、そうなんや~?」と若干引かれてしまったので、あっそうか!手水廻しを褒めてどないすんねん!まずは方正さんの落語を褒めんかい!と思ったけどあとの祭りでした…。「方正さんの落語が好きだから独演会のチケット買ったんですー」と届かない声をここに…。


口上のときだけ写真撮影が許されたのに、タイミングつかめずみなさんが頭下げてるところしか撮れなかった…。
八ゑ馬さん、真打ち目指してがんばれ!

「鈴々舎やえ馬 改メ 八ゑ馬 二つ目昇進披露落語会」
鈴々舎八ゑ馬 「子ほめ」
柳家いっぽん 「桃太郎」
月亭方正 「手水廻し」
橘家文左衛門 「笠碁」
柳家小せん 「犬の目」
鈴々舎八ゑ馬 「代書屋」

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