待ちに待った薪能

浅草散策に薪能と盛りだくさんだった一日。メモ的に書いておこう。

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浅草はかっぱ橋道具街まで足を延ばす。ニイミのおじさんのジャンボ像がお出迎え。やっぱり写真を撮ってしまう。

かっぱ橋道具街は第26回道具祭り開催中で大賑わい。お安くなった商品が並ぶ店々にいちいち入りたかったが、時間が限られていたのでサクサクと歩く。千鳥の焼印が相当欲しかったけど、5、6千円もするみたいで買えなかった。最近、お弁当を作っているので卵焼きに焼印しよかと思ったのに。それに包丁も欲しくなったなあ。いずれ、この先ずっと使えるような本気の包丁を買いに行こう。

R0014680.jpgそして、前から行ってみたいと思っていた食品サンプルグッズ専門店「まいづる」に到着。ここだけ観光客で溢れてる。
ショーウィンドウに並ぶ食品サンプルたちは、どれもこれもようでけとる!焦げ目、照り、皺などなど、じつに美味しそう。食品サンプルのミニチュアアイテムもたくさん並んでる。ストラップやマグネットなどなど。焼き鳥、お寿司、天ぷら…、残念ながらオクラはなかった。
合羽橋交差点を折れ、浅草寺方面へ移動。移動中、焼き鳥、ホタテの串焼き、ゴーフレット、最中アイスをつまみぐい。写真は薬局の店頭にあったかっぱ。

R0014745.jpg「東京蛍堂」というアンティークショップで大正ロマンな時代にタイムトリップ。店内の作りも地下あり中2階ありでわくわくする。
「楓」でだんごー。うんまー。だんごー。
久しぶりに「浅草の不思議な雑貨屋『ゑびす堂』」へ。店主の林さんとおしゃべり。「ゑびす堂通信」をいただこうかしらと思ったら200円で売られていた。最近は連載を書いてらっしゃるということで、連載の始まった6月号から買っちゃった。読むのが楽しみ。
仲見世のお店で招き猫とだるまゲットしたところで時間切れ。新宿へ移動。

いよいよ薪能だ。会場となる御苑のイギリス風景式庭園には椅子がずらーっ。3000以上もの客席があるらしい。そんな中で私たちの席はなんと前から4列目!しかもほぼセンター!お能初心者ですのになんだか申し訳ない気持ちも少々。

まずは狂言「業平餅」。傘持ちさんのボケに「やいやいやいー」とつっこむ業平さんに笑った。おなかの減った業平さん。餅屋の餅が食べたくてたまらないが、高貴な身分だからお金を持っておらず、ちょっとした小話をしたり、餅がらみの謡を謡ったりして、なんとかお餅を食べようとがんばる。その餅の食べたさったらよっぽどなのね~と笑ってしまった。相手が業平だと知った餅屋は、娘を奉公に出したいと呼びに行く。その隙に餅をたらふく食う業平さん。さらに若い娘までいただけるとあってムフフのところが、その娘が醜い娘で業平さん逃げ回る、というようなお話。初心者の私でも楽しめた。

15分休憩。薪で暖をとるお客様たち。

R0014757.jpgお能は「葵上」。まずは後見が一枚の小袖(きれいな水色だった)を舞台の前方に丁寧に寝かせる。これが物の怪にとりつかれ臥せっている葵上とのこと。なんと効果的な演出。
巫女が物の怪の正体を明らかにしようと唱える。現れたのは六条御息所の御霊。六条御息所の気持ちが謡われている模様だが、何を言っているのか分からん…。ただ、「恨めしい」という言葉だけは聞き取れた。何度も「恨めしい」「恨めしい」と。とても苦しそう。しばらくして、六条御息所がスッと立ち上がって寝ている葵上に扇子をびしっと叩き付ける。ドキン!そこで御息所は一旦退場。

再び出てきた六条御息所は般若のお面になっている。祈り伏せようとする小聖との対決開始。お囃子もどんどんヒートアップ。うおー、私のテンションもすごいことになってます!般若の面の御息所は動いていないときでも物凄い緊張感が漂っている。般若の面はそりゃもう怖い表情だが、悲しみやら怒りやら、どうしようもない感情がにじみ出ているのが感じ取れた。そして、最後には六条御息所は祈り伏せられ成仏。

お能の極限までそぎ落とされた演出というのは何かを感じ取ろうとすごく集中するし、こうなのかな、ああなのかなと想像力をかきたてられる。前回、初めてお能を見たときはお囃子のグルーヴにもう夢中だったけど、今回はまた違った楽しみ方ができたみたい。少しずつでもお能について知っていきたい。それにしても、御苑の森の中でお能というのは神秘的だったなあ。

↓あとで読もう
http://homepage1.nifty.com/WAKOGENJI/nohgaku/noh-aoi.html

第25回新宿御苑 森の薪能
狂言「業平餅」
「葵上」古式

書きながら、内容充実盛りだくさんな1日だったなあ!と改めて。
楽しかった!(お疲れ様&ありがとうでした!)

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