湯屋番おもしろい

この日は神楽坂にて毘沙門寄席を見る予定。友達と少し早めに集合して神楽坂をお散歩。あいにくのお天気だけど、そぼ降る雨の中、濡れた石畳を歩くのもなかなかオツ。

ぶらぶら歩いていたら大きな道路に行き着いた。道路を挟んだ向こうに、職人さんのこだわりがプンプン匂ってくるお店を発見!「鮎藤革包堂」はオーダーメイドの鞄工房とのこと。とりあえず店前まで行ったはいいが、気軽に入れる感じではない。「看板も革で出来てるね!」「この壁レンガかと思ったら革だ!」とか話しつつちょろっと店内を覗いたら、店主さんが「どうぞお入りください」といった感じで小さく会釈してくれた。ラッキーと入店。

店内もとてもいい雰囲気。ゆとりをもって並べられた商品、古いミシン、大きな作業台、棚にはくるくる巻かれた革がぎっしり。初めて訪れたにも関わらずみょうに落ち着く。

店主さんがまたいい雰囲気のお方。適度な距離感を保ちながら、ゆったりとした口調で、革についていろんなことを教えてくださった。ところで、タンニンなめしって知ってますか?水を含むと柔らかくなるので、カービングや細工するのに適したなめし方なんですよ。(覚えたから言いたい)

店内に並ぶ素敵な鞄はやはり素敵なお値段。でも、こちらの動物のレザークラフトなら気軽に買えますなということで、友達はもちろんキリン、私はゾウさんをチョイス。ぺったんこの状態から革を水で濡らして柔らかくし、動物をイメージしながら形作る。自然に乾燥させたら完成。切り込みに差し込んだり、そういう仕組み無しで出来るのは、”タンニンなめしだから”なのです。(偉そう)

こんな感じに仕上がりました。

その後は「ふくねこ堂」にお邪魔。ここでも店主さんがいろいろとお話してくださった。その間ずっと、店主さんと抱っこされた猫ちゃんは頬をぴったり寄せ合っていた。なんと可愛らしい。「着物は日本の民族衣装ですよ。ぜひ着てください」との店主さんのお言葉に、「着物いいかも…」と心揺らいだ。

お次は、和雑貨屋「ここん.」。竜の置物を見た友達が話し出した「竜実在説」に夢中になる。店員さんも耳ダンボになっていたようで「聞かせてください、その話!」と混ざってこられ、大いに盛り上がる。この際竜が実在したかはもうどっちでもよく(って言ったら怒られるかな?笑)、友達のその着眼点と発想力はステキすぎる!と思った。

でっかい肉まんで腹ごしらえをし、本日のメインイベント「毘沙門寄席」。前座さんも合わせて5人の噺家さんの落語を堪能。そして、5席のうち4席は過去に聞いたことのある演目だった。「あっ、知ってるこの噺!」ってなるのはなんか嬉しい。それにしても私は「湯屋番」が大好きらしい。妄想大爆発!

落語を聞いた帰り道はいつも「落語ってやっぱり面白いー」って話しながら帰る。落語はやっぱり面白いなあ。そして、次の日は「志ら乃大作戦」ということで落語つづきなのです。

毘沙門寄席
「湯屋番」   古今亭菊六
「猫の皿」   金原亭馬遊
「妾馬」     柳家さん喬
「幾代餅」   林家たい平

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コメント(2)

  • ひっそり | 2010.03.15 12:35

    うわ~、どのお店も雰囲気があっていいね~。
    店主さんも巻き込まれるほどのお話も気になるなる(笑)。
    ぞうさん、かわゆいですな!

  • ayumit | 2010.03.16 11:46

    神楽坂の石畳の路地を歩くのは楽しいよ!
    こじんまりとしていて上品な料亭が両脇に立ち並んでおり、「拝啓、父上様」がまた見たくなる~。
    東京にお越しのときは、ぜひご案内したい!
    ぞうさんを作って「あ、レザークラフトもええな」と思ったけど思うだけにしとくー。手出しすぎやからー。(笑)

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