筒井筒 井筒にかけし まろがたけ

うそー、10月に入って一度もまぜごはんを書いていなかったの!?「さぼっていた、次からがんばる」と書いたそばから誓いを破ることの繰り返し。今後は文の最後を「またしばらくさぼります」で締めたほうがいいですねえ。

現在10月も半ば過ぎましたが、振り返りつつ記録していこう。

この日はムギさんにお誘いいただき、神楽坂の矢来能楽堂にてお能と狂言を鑑賞。

狂言は「文荷」(ふみにない)。演じるは野村万作さん、野村万之介さん、月崎春夫さん。「文荷」は分かりやすくて大変面白かったなあ。

ご主人にラブレターを届けに行くよう頼まれた太郎冠者と次郎冠者。想いがつまっていて重いから「そちが持て」と手紙を押し付け合いつつ進む道中。ラブレターの中身が気になって開いちゃって、奪い合いながら読んでたら終いには破ってしまう。破れた手紙を扇で飛んでけーと煽いでいたらご主人に見つかって叱られ逃げる。

使いの二人の行動に「おいおい!」とつっこみながらもなぜか憎めず、ニコニコしながら見ちゃいました。

能は「井筒」。
「筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 生いしけりしな 妹見ざるまに」
昔幼い頃、井筒と比べた私の背丈はずっと高くなりましたよ、あなたと会わずにいるうちに。

「くらべこし ふりわけ髪も 肩過ぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき」
あなたと比べあった振り分け髪も肩を過ぎました。その髪を妻として結い上げるのはあなたをおいてありえません。

そんな歌を送り合って結ばれた在原業平と妻。ひゅー。その妻が霊となって現れ、昔を偲びつつ語るお話。

前半動きがほとんどなくて幾度か夢の世界に誘われたがなんとか耐えた。パンフレットにセリフがすべて掲載されていたのがありがたかった。能の世界は私にとってまだまだ分からないことだらけだけど、あの静かで神秘的な空間にとても魅かれてしまう。少しずつお勉強していこうと思う。

お能のあとは「天つゆ」という名前の天麩羅屋さんで天丼。「天つゆ」って名前、いいわあ。字面も可愛いし。ご主人さんがにこにこと気のよさそうな方でとても好感が持てた。もちろん天丼も美味しかった!そのあと、前から行ってみたいと思っていた「キイトス茶房 」で珈琲。とある計画について大いに語り盛り上がった。とある計画においては、その後もいろんなことが不思議なくらいどんどこ決まっていっている。すごい…!すごいぞ…!お店予約しちゃったら報告させていただきたく思っております。

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