浅草で落語

あさくさ 文七にて落語会。

春風亭一之輔「初天神」
林家はな平「たらちね」
春風亭一之輔「短命」

一之輔さんは上手いなあ。笑わせる場面でしっかり笑わせてくれる。百栄さんのブログで知ったけれど、NHK新人演芸大賞落語部門で大賞を受賞されたそうで。おめでとうございます!

「短命」面白い。とある質屋の一人娘は才色兼備の良い女。その娘のお婿さんになる人はなぜか次々に亡くなってしまう。ご隠居さんのいうには「食事時だ。お膳をはさんで差し向かい、おかみさんが旦那によそったご飯なんかを渡そうとして、手と、手が、触れる。白魚を五本並べたような、透き通るようなおかみさんの手だ。そっと前を見る……ふるいつきたくなるような、いい女だ……短命だよ」。理由が分かった八五郎は家に帰って女房に無理やり給仕をさせる。

この、短命の秘密が分かってポ~っとなったまま家に帰り、自分の女房に同じようにやらせてみる場面が超面白い!ここだけ何回も見たいくらい!一之輔さんのやるポ~っとなった八五郎最高。とろんとした目つきに甘えた口調が面白いー。さげの「おれは長命だ…」も分かりやすくて安心して大笑いできる。さげが難しいものがよくあるので分かりやすいのはありがたい。

落語は江戸のころの辻噺(辻に立って面白い話を聞かせる)が起源なんだそう。そこから、人々が料理屋に集まって我こそはとこぞって面白い話を聞かせ合ったりして、どんどん今あるような落語が出来たらしい。この「短命」もそうやって出来たんだろうか。とある質屋にものすごくきれいな娘さんがいて、「あんなに美人じゃ、たまんねぇよなぁ」「質屋の旦那といってもなーんもやることなくて、隣にあんな美人がいちゃあなぁ」「ああだったりして。こうだったりして」と話しを盛っていった結果、「短命」という噺になって。うーん、ロマンを感じるなあ!(勝手な想像だけれど!)

「たらちね」も面白い。「チャラコロチャラコロ……」「サークサクーのポーリポリのチンチロリン、ザークザクのバーリバリのガーシャガシャ♪」そこだけでも覚えたい。

そしてこの日は我が家の家宝となるであろう大切な物をいただきました!すごい…!すごいぞ…!

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