オタク落語家大集合!

「第30回・無限落語」~オタク落語家大集合!炎上!!~。お江戸日本橋亭にて。

昇吉さんの「隣の客」。「隣の客はよく柿食う客だ」「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」「隣の竹やぶに竹立てかけたの誰だ」「庭には二羽鶏がいる」「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」などなど、早口言葉をうまくつなげてストーリーができていて面白かったー。早口言葉がうまく言えてないのもまた笑えた。

百栄師匠の「バイオレンス・スコ」。野良猫たちのエサ場争いの話。「そっちのイチゴサンダル(餌をくれる人間につけた名前)は『モンプチアンサンブル缶ツナのトマト添え彩りソース』を出すそうじゃねえか」などなど、人間にとってもご馳走に思えるネーミングのキャットフードが一杯出てきた。最後に争いの仲裁に現れる関西弁の三毛猫がよかった。「ジャパニーズボブテールのだんな!」と呼ばれて、「なんやジャパニーズボブテールて。三毛猫でええがな」と登場。わろた。

鯉朝師匠の「街角のあの娘」。あの娘とは不二家のペコちゃん人形。南千住の人々の日常をペコちゃん目線で面白おかしく。

小ゑん師匠の「カルトオジ」。変なコレクションアイテムばかりが揃うカルトショップ。店主の口車に乗せられて、次から次へと変なアイテムを買わされてしまうトホホなおじさん。近くにいたおばさまたちが「んも〜」とほんとに呆れていた。途中で上下が入れ替わったと思うのですが…気のせいかしらん…。

しん平師匠。迫力!貫録!いきなり「最近は和式便所に凝ってる」と大きいほうのお話。それも事細かくみっちり状況を説明。観客が「いやだあ、もう〜」と引き気味になったところで、「なに引いてるの!オタク落語家大集合でしょう!こういうのを聞きに来たんでしょ!」。会場ドカーン!もう、ボカンボカン笑いが起きてた。やけにマクラが長いなあと思ったら、最後の5分で三題噺。お客様に3つのお題をもらって即席落語。きっちりまとめてはりました。すごい迫力だった。

円丈師匠。「聖なる我が家」は変わっていてとても面白い話だった。円丈師匠のやるおかみさんがとても好きになった。上下をリズムよくかぶせるように入れ替えていくのってかっこいいなあ。それに乗せられて、どんどん噺の世界に巻き込まれていく感じ。落語の好きなところの一つ。

「第30回・無限落語~オタク落語家大集合!炎上!!~」
春風亭昇吉「隣の客」
春風亭百栄「バイオレンス・スコ」
瀧川鯉朝「街角のあの娘」
柳家小ゑん「カルトオジ」
林家しん平「亀の産卵場」※即決三題噺(円生/金正日/亀の産卵)
三遊亭円丈「聖なる我が家」

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