妄想は人生を楽しくする

久しぶりの志ら乃さんの落語。

「三方一両損」は江戸っ子ってこんなイメージ!な登場人物が出てきて面白かった。
左官の金太郎が柳の木の下で財布を拾う。財布の中にあった書類で持ち主は大工の吉五郎と分かり、財布を届けに行ったら、

吉五郎:「一度自分の懐から出ていった金はもう自分のものじゃねえ!お前が持ってけ!」
金太郎:「金を届けてやったのに何を言いやがる!そんなもんは受け取れねえ!」

と大げんか。大家が仲裁に入るも治まらず、最終的には奉行所まで行ってしまって、お奉行様のうまい裁きで一件落着~!という噺。強情っ張りな両人のやり取りが面白かった。でも、なんだかんだでこの一件のあと二人は友達になったに違いないと思う。

「死神」は盛り上がりどころいっぱいで超エンターテイメントなお噺。最後、主人公は究極のピンチに陥り、聞いてるこちらも「どうする?どうする?」とハラハラドキドキする。そんな中での志ら乃さんのサゲは、身を乗り出して待ってるところを「あれっ?」と肩透かし食らうようなサゲだった。あっという間すぎてついてゆけず…。あれかな、後で振り返ってじわじわと面白さを噛みしめる感じなのかな。とても、とても偉そうですけれど違うバージョンのサゲも聞きたい!また近いうちに高座にかけてくれないかなあ。

「志ら乃大作戦 第10話」
花色木綿   立川らく兵
悋気の独楽  立川志ら乃
三方一両損  立川志ら乃
死神     立川志ら乃

帰りにムギさんといつもの珈琲屋さん。タモさんの一番好きな言葉は『妄想』だという話で大盛り上がり。その発言は笑っていいとも!で発せられたんだけども、ちょうどお休みをもらっていて生で見てたんですよ、私。なんてラッキー。タモさんの言うことだから間違いないですね。妄想は人生を楽しくするのですね。妄想力をもっと高めていきたい。

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