2010年11月の記事を集めたページ


オタク落語家大集合!

「第30回・無限落語」~オタク落語家大集合!炎上!!~。お江戸日本橋亭にて。

昇吉さんの「隣の客」。「隣の客はよく柿食う客だ」「赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ」「隣の竹やぶに竹立てかけたの誰だ」「庭には二羽鶏がいる」「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」などなど、早口言葉をうまくつなげてストーリーができていて面白かったー。早口言葉がうまく言えてないのもまた笑えた。

百栄師匠の「バイオレンス・スコ」。野良猫たちのエサ場争いの話。「そっちのイチゴサンダル(餌をくれる人間につけた名前)は『モンプチアンサンブル缶ツナのトマト添え彩りソース』を出すそうじゃねえか」などなど、人間にとってもご馳走に思えるネーミングのキャットフードが一杯出てきた。最後に争いの仲裁に現れる関西弁の三毛猫がよかった。「ジャパニーズボブテールのだんな!」と呼ばれて、「なんやジャパニーズボブテールて。三毛猫でええがな」と登場。わろた。

鯉朝師匠の「街角のあの娘」。あの娘とは不二家のペコちゃん人形。南千住の人々の日常をペコちゃん目線で面白おかしく。

小ゑん師匠の「カルトオジ」。変なコレクションアイテムばかりが揃うカルトショップ。店主の口車に乗せられて、次から次へと変なアイテムを買わされてしまうトホホなおじさん。近くにいたおばさまたちが「んも〜」とほんとに呆れていた。途中で上下が入れ替わったと思うのですが…気のせいかしらん…。

しん平師匠。迫力!貫録!いきなり「最近は和式便所に凝ってる」と大きいほうのお話。それも事細かくみっちり状況を説明。観客が「いやだあ、もう〜」と引き気味になったところで、「なに引いてるの!オタク落語家大集合でしょう!こういうのを聞きに来たんでしょ!」。会場ドカーン!もう、ボカンボカン笑いが起きてた。やけにマクラが長いなあと思ったら、最後の5分で三題噺。お客様に3つのお題をもらって即席落語。きっちりまとめてはりました。すごい迫力だった。

円丈師匠。「聖なる我が家」は変わっていてとても面白い話だった。円丈師匠のやるおかみさんがとても好きになった。上下をリズムよくかぶせるように入れ替えていくのってかっこいいなあ。それに乗せられて、どんどん噺の世界に巻き込まれていく感じ。落語の好きなところの一つ。

「第30回・無限落語~オタク落語家大集合!炎上!!~」
春風亭昇吉「隣の客」
春風亭百栄「バイオレンス・スコ」
瀧川鯉朝「街角のあの娘」
柳家小ゑん「カルトオジ」
林家しん平「亀の産卵場」※即決三題噺(円生/金正日/亀の産卵)
三遊亭円丈「聖なる我が家」

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教会ライブ

畠山美由紀さんのライブ。品川教会 グローリア・チャペルにて。チケットは争奪戦なんだそうで、お誘いいただいたヒロシさんに感謝でございます。

教会でライブを見るのは初めて。独特の響きがあってとてもよいですね!畠山さんのボーカルはやはり素晴らしくてすーっと溶け込んでいく。一方、MCではおちゃめでノリツッコミも自然にやりこなす。その両面のバランスがとても素敵。

今回のバンドは、中島ノブユキさん(ピアノ)、小池龍平さん(ギター)、多井智紀さん(チェロ)、ゲストで北村聡さん(バンドネオン)。多井さんのチェロよかったなあ。ある曲で、壊れてしまったのかと思うような擦れた、はずれた音を出していて、でもそれがほかの音と合わさると不思議と郷愁を誘って、ググッと引き込まれた。あと、バンドネオン!力強い音と柔らかい音がとても叙情的!心震えた!ころんと四角い形もいい!バンドネオンはまたライブで聞きたいなあ。

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第二回大日本森見會大生誕祭 箱根の旅

第二回大日本森見會は日帰り箱根の旅でございました。
乗り物にたくさん乗ったなあ。ロマンスカー、箱根登山鉄道、ケーブルカー、箱根ロープウェイ、遊覧船。乗った乗った。芦ノ湖、大涌谷、彫刻の森、移動した移動した。

また今回もさまざまな笑えるハプニングが起きた。でも、大半が内輪ネタで説明する文章力がないなあ。あ、初っぱなの「ロマンスカー座席ダブり事件」は大丈夫そう。書いておこー。

朝7:00!発のロマンスカーに意気揚々と乗り込んだら、私たちが予約したはずの座席にスーツを着た二人の外人さんが座り込んでいる。座席を間違ってらっしゃるんでは?と切符を確認させてもらったら、車両も座席も合っている。ダブっているようだ。うーむ。仕方なく隣の車両の空いている席に座り、やってきた車掌さんに事の次第を説明。「確認してまいります」と言って、しばらくして戻ってきた車掌さんの言葉を聞いて驚いた。

「あちらのお客様方が間違った切符を持ってらっしゃいまして」
「え?間違いって?」
「明日の切符を持ってらっしゃいました」(ちょっと笑ってた)
「えええー!座席でも車両でも時間でもなく日にちかい!!」(総ツッコミ)

ここで予想されること
1.ビジネスマン風のお二人は今日を明日と思ってらっしゃる。ホテルの予約も、お客様との打ち合わせも全部ほんとは明日のこと。

2.ロマンスカーの特急券の日にちを取り間違えた。

ああ断然、1.が面白いなあ〜。
「Oh my god! It is how! Tomorrow it! Mistake!」(適当)とか言って。

実際のところ、お二人さんが列車を降りて、「また明日の同じ時間にね!」と言って別れたのか、そのまま箱根に前のりしたのかは分からない。

あともう一つ笑ったことを書いておこー。行きの電車内で、韓国みやげの甘栗をリーダーに渡したら、なんとリーダーも甘栗持ってた。なかなかすごい偶然じゃないですか?日本対韓国、甘栗対決!でも、栗は中国産!「帰りのロマンスカーで利き栗しよう!」と言っていたのだが、みな疲れていて忘れておりました。私は韓国みやげで甘栗てないよねえとちょっと反省していたのだけど、ここへきて甘栗でこんなに盛り上がることが出来て「甘栗でよかった」と思った。

来年はどこに行くことになるかなあ。楽しみ楽しみ。

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お着物買っちゃった!

今日はムギさんとお着物を買いに行った。お買い物は出会いといいますが、バチン!と出会っちゃいました!もう、もう、すごく、すごく気に入りました!嬉しい!

こちらに辿り着くまでの長い道のりを思い出すと感動もひとしお。まずは浅草。1件目のリサイクルショップで写真のお着物を発見。とても気になりつつも、まだ1件目だし、店員さんがほかのお客様の対応中だったこともあってスゴスゴ退出。その後、浅草で4件ほどまわる。
次に銀座アンティークモールに移動するが、こちらに入っているお店はどれもお高い。0が一つ多い。でも、可愛いものがたくさんあったので、いつかこんなお着物を買いたいもんだと思いつつスゴスゴ退出。
神楽坂に移動。1件目のリサイクルショップで初めて試着してみたが、裄丈が短くてダメ。昔の人は小さいし、手が短いのだと。リサイクルの着物でサイズが合うものに出会うのはなかなか難しいものなんだと知る。そんな中、神楽坂3件目のお店でムギさんはピッタリのお着物と帯に遭遇。私も思わず「似合う!似合う!」と拍手してしまった。

「私は今日はちょっと無理かなあ」と半分あきらめつつも、浅草で最初に入ったお店に戻る。気になっていた写真のお着物を試着してみたかったから。「サイズが合いますように…」と祈りを込めつつ袖に手を通したら…!おう、ピッタリやないですか!よかった、戻ってきて!店員さんも「誂えたようですね。雰囲気にも合ってますよ」と言ってくれて大いに喜ぶ。おまけにピリッとかっこいい帯も見つけた!ああもうなんか感動!

ただ、あちこち歩いてお着物と帯を見つけて買っただけやのに、なんだかすごいことをやり遂げたような気分。充実感に満たされつつ、天ぷらそばをツルツル。美味しかった。

お疲れのところ一緒に浅草に戻ってくれたムギさんには本当に感謝だ。前日に「長襦袢の各所のサイズをメモっていったほうがいいよ」とアドバイスくれたひっそりさんにも大感謝。ありがとうありがとう。あ、お写真の帯にかけているトナカイの帯飾りはひっそりさんからの誕生日プレゼント!お着物と帯にめちゃくちゃ合ってると思いませんか?こうして畳の上で並べただけでも、もうテンションが上がっちゃって!わーん、可愛いよー。

さてさて、着付けの練習もがんばるぞ。やることいっぱい。

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顔合わせ

「新春!するっ亭一門会」にご出演いただく皆様で顔合わせ。場所は浅草の「釜めし むつみ」。田舎の親戚のお家に来たみたいに落ち着く雰囲気。写真の「煮物の盛り合わせ」を見てください。郷愁を誘いますでしょう?

演順はどうする?高座名は「するっ亭」をつける?落語は何をかける?などなど楽しく和気あいあいと話し合った。楽しい落語会になりそうだなあ。ワクワク。

それにしても、ご一緒してくださる皆様には感謝しても仕切れない。落語をやるのも初めて、着物を着るのも成人式以来で、着物を持ってすらいない。おお、なんと無鉄砲。ほんまに「よくぞ話にノッてくだすった!」だ。しみじみありがたい。

さてさて、来月の初の落語お稽古にむけて練習に励むぞー。「こりゃこりゃ可内」「へい」

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初韓国

11月12日の夜から3泊4日で韓国へ行ってきました。初韓国でございます。とても楽しかった!ずっと案内してくれたパク君には大感謝!

時間が足りなかったなあ。次回は3日間くらいみっちり遊べたらいいなあ。あと、もっとハングルを勉強してから行きたい。お買いものするにも「イゴ オルマエヨ?(これおいくら?)」とハングルで聞いておきながら、何とおっしゃっているのかわからずボー然としてしまうことが数回あったので。結局、電卓使って教えてくれたんですけれど。

来年も必ずやまいるぞ!以下、写真にコメントをつけて旅の記録トス。

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立川流日暮里寄席

仕事帰りに「立川流日暮里寄席」、日暮里サニーホールにて。「立川流日暮里寄席」は日暮里サニーホールで毎月開催されている一門の定期興行で、今回は20周年記念とのことで、最後にオークションもあった。

立川談吉「吝(しわい)競べ」(金槌、大店の主人、扇子、けちの秘訣)
立川談修「家見舞(肥瓶)」(サゲが「前にうちで使ってた瓶じゃ」)
立川志の吉「寿限無」(後半創作)
立川談笑「時そば」
桂文字助「阿武松(おおのまつ)」(相撲噺)
立川ぜん馬「権助芝居」
立川談之助「フリップを使った時事ネタ」
土橋亭里う馬「紙入れ」

志の吉さんの寿限無、後半のアレンジがとても面白かった!寿限無寿限無の長助くんが「じゅげっち、じゅげっちい!」と若者風に呼ばれていたり(笑)。

文字助さん!聞きたかったのですよー。佇まいが素敵。文字助さんは相撲噺しかやらないんですって。

能登から相撲取りになるために江戸にやってきた長吉。武隈文右衛門の弟子となり「小車」という四股名をもらう。でも、小車はケタ違いの大飯食らいだったので破門となってしまう。このまま能登へ帰るわけにもいかず、川に身投げしようと思うが、親方にもらった一分のお金がある。せめてこのお金は生かしてやろうと宿屋へ行き、めしを次から次へと食らう。おかしく思った宿屋の主人が理由を尋ねる。

この、宿屋のご主人と小車のやり取りにジーンときた。宿屋のご主人は小車の話を「うんうん」と頷いて聞くのだが、この「うんうん」の頷き方がとても優しくて、思わず私も「うんうん」と一緒に頷いてしまった。

事情を聞いた宿屋のご主人は新しい親方を紹介してやり、小車は末は名横綱になりました、というお話。

里う馬さんも初でしたが、さすが!おかみさんの艶っぽさ、新吉のおどおどっぷり。すっかりのめり込んだ。

最後のオークションも盛り上がってました。私は観戦に徹す。さすがに「家元のバンダナ(何かの記念品)」は手を上げそうになったけれど。一人で何万も使って何点も落としているおばさまがいた。すごーい。文字助さんが、品物が落とされるたび「家の隣のたばこ屋でもらったアイテム(タスポジャンパーとか)」をおまけで付けていたのに笑った。

立川流日暮里寄席、日暮里だと会社からも近いし、また行こう。

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新春!するっ亭一門会

まぜごはんを読んでくださっている方のほとんどはもう知っていることかと思いますけど、正式にお店に予約を入れちゃいましたので改めて報告させていただきます!

きたる来年の1月21日(金)の夜、浅草の「あさくさ 文七」にて落語会をいたします!わたくし「するっ亭トナカイ」も高座に上がらせていただきます!初高座です!

なんじゃそりゃ!とずっこけた方もいるかもしれないので、一応、これまでのあらすじを書きますと…

9月25日
もんさんたちと行った落語会の帰りに、私が「落語を一つ覚えてみたい」と大胆発言。もんさんに「『たけのこ』という面白い小噺がありますよ!」と教わる。
帰宅して動画を探して聞いてみたら、すごく面白くて『たけのこ』を覚えてみたくなる。もんさん、那美丸さんへのメールに、「実は『するっ亭トナカイ』という冗談で考えた高座名があるんですよね」と書く。

10月3日朝
まぜごはんにもんさんよりコメントが入る。なんと「するっ亭トナカイ」のめくりを作ってくださると!!テンション上がりまくる。調子に乗ってコメントの返事で「するっ亭トナカイ」と名乗ったりする。

10月3日昼
ムギさんとお能を鑑賞後、神楽坂のキイトス茶房で珈琲。「するっ亭」のことで想像が爆発する。そこでムギさんが言った「新春!するっ亭一門会」という響きに一瞬にしてノックダウン!「新春!するっ亭一門会」をやりたい!!でも、ひとりじゃ一門にならないし、心細い…。ムギさんをするっ亭に勧誘。さすがムギさん、乗ってくれる。するっ亭は二人になった。

10月11日
大阪帰省。ひっそりさんにも「一門会やるかもー」と報告。「お着物そろえるなら足袋とか肌襦袢はそこそこ上等のにしたほうがいいよ!」とさすがのアドバイスをもらう。この時点ではまだ野望段階であったが、どんどんとその気になる。

10月14日
「あさくさ 文七」にてムギさんと落語を聞く。終演後、もんさんがめくりを届けてくださる。その場で小躍りしたかったがなんとかこらえる。そして、この「あさくさ 文七」はアマチュアでも会場として利用できると知る。わお、いいじゃないすか!好きな浅草で!高座もあって!盛り上がった勢いでもんさんに「一緒に落語会やってもらえませんか?」とアタック。すぐに快諾してもらう。流れにのって日にちまで決めてしまう。この日の進展ぶりはすごかった!!
そして、めくりをいただいたこの日”2010年10月14日”を「するっ亭」の正式立ち上げ日とした。

10月16日
写真の友人たちと遊ぶ。調子に乗って「一門会」のことを話してしまう。みなさんスルーせずに「よっ、トナカイ師匠!」とか盛り上げてくれる。さらに調子に乗って、ともちゃんにトナカイとドングリのイラストをお願いしてみる。さすがともちゃん、快諾してくれる。

10月22日
お誕生日。ともちゃんからのバースデーカードにトナカイとドングリのイラストが!!とても可愛い!!このイラストでするっ亭アイテムいろいろ作っちゃおう!

10月25日
森見會。リーダーに「いつか創作落語を作ってほしいなあ」とお願いする。『するっ亭めがね』誕生!?

この間、ヒロシさんに三線演奏で出演を依頼しOKをもらう。続いて、なみ丸さんにも落語での出演をお願いしOKをもらう。ありがたいありがたいありがたい!

11月1日
「あさくさ 文七」に伺い、オーナー谷田貝さんとお話させていただく。谷田貝さんすごくいい方で、あれやこれやと小一時間もトーク。そしてついに、「新春!するっ亭一門会」1月21日開催で正式に予約成立!
帰宅後、興奮治まらぬままだんなさんに報告。夕食前だというのに「ベビースターラーメン」をボリボリと食べているだんなさん。いつもなら「またそんなん食べてー」と私は食べないのだが、この時ばかりは気分が高揚していたため「ちょっとそれちょうだい!」「おかわり!」とベビースターラーメンをボリボリと貪り食う。

11月2日
出演してくださるみなさまで顔合わせの日程を調整中。←イマココ

しかし、話がまとまる時ってポンポンと進むもんですね。あれよあれよという間にここまで来ちゃった気がします。

もう後にはひけないです。最初は「私が高座に上がっちゃうって笑えるなあ!」と面白がっていたけど、今は「なんとか形にせねば!」と身が引き締まる思いです。毎晩お風呂の中で「こりゃこりゃ可内。今日のおかずはなんじゃ」「たけのこでございます」と練習しております。

開催はお店の都合で1/21(金)と平日ですが、遊びに来て下さると嬉しいです。また、近くなったら改めてご案内したいと思います!

しかし…。自分で書いておきながら、自分のこととは思えない!不思議で面白い!

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