2010年12月の記事を集めたページ


よいお年を!

今年も終わりです。早かった!猛スピードで過ぎ去った!

今年は落語とグッと距離が近づいた年だった。特に後半の伸びは凄ましいものがあった…!まさか自分が高座に上がる運びになるだなんて(実際に上がるのは来年だけど)!人生なにがあるか分かりません。

先日、映画「昭和の名人」を見てからというもの、落語熱はさらにヒートアップ。「名人といわれる落語家がたくさん現れて、いつまでも寄席が賑わっていて欲しいなあ」と落語界の未来を案じるほどになっております。このヒートアップぶり、我ながらわらける。

落語にかかわることをしていきたいなぁ。どんな形があるかしらん。いろいろ探ってみたい。というわけで来年は寄席にたくさん足を運ぼうと思う。写真展もあるかもしれない感じだから、コンスタントに撮っていきたい。仕事も課題があるので真面目にコツコツ取り組みたい。

まぜごはんを読んでくださった皆さま、ありがとうございました。来年もお付き合いいただけると嬉しいです!来年もたくさん遊んでやってくださいね。ではでは、どうぞよいお年を!

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落語強化イヤー宣言

「落語ファン倶楽部Vol.11 よくわかる落語家カタログ123名」を購入。

落語ファン倶楽部 Vol.11
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現在、東西合わせると約700名の噺家さんがいらっしゃるんだそう。そのうち123名がピックアップされていて、プロフィール、エピソード、聴きたいネタ、色紙、手ぬぐい(!)などが紹介されている。

数えてみると紹介されている噺家さんのうち、聴いたことのある噺家さんは12名ほどでした。少ないなあ。こんなことじゃアカン!来年は落語強化イヤーとする!いまここに宣言!

今のところの予定は、1月に月亭方正さんと月亭八光さん(八方さんの息子さん)の落語会。方正さんの落語は型にはまらず自分の言葉ではなしていて楽しい。あと、するっ亭一門会をやらせていただく文七での「文七笑唄会」。そして、21日は「新春!するっ亭一門会」。(しれっと紛れ込ませてみた。笑)

2月には柳家喜多八さんと春風亭一之輔さんの落語会。超渋い取り合わせ!

3月は「落語物語」という映画。この映画とても面白そう!監督は林家しん平師匠。少し前に行った「無限落語」でしん平師匠をはじめて拝見したのだけど、そういえばまくらでこの映画のことを猛アピールされてたなあ。「職権乱用でぽっぽの入浴シーン入れましたから!」と。落語家さんが作る落語映画ということで期待特大!そして、ピエール瀧が落語家っていうのがはまりすぎている。

4月はチケットが取れたら小三治師匠独演会!チケット取れますように!

今日はなみ丸さんとドングリさんの女3人で、するっ亭一門会の会場となる文七に下見へ。幸いほかにお客さんがいなかったので、どのくらいの声を出せば後ろまで届くのか試してみたり。そして、落語について語りに語りました。すごく楽しかった!

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昭和の名人

今日は自宅にてお仕事だったのですが、夕方から時間が出来たので、シネマ落語「落語研究会 昭和の名人」を見てきました!

この映画を知ったキッカケは「東京かわら版」。11月から定期購読し始めた。かわら版を見ていると、毎日いろんなところでこんなたくさん寄席やってるのかぁと嬉しくなる。と同時に、あれもこれも行きくなってひじょうに困る!

やっぱり寄席は楽しいもの。噺家さんとお客さんとの呼吸がピターっと合う瞬間というのはたまらないものがある。いつのまにやら噺の世界に巻き込まれて夢中になって。まだまだ、寄席体験が少ないので、もっと足を運びたい。

と、映画の話に戻して。館内は空いてるだろうなぁと思ったらそんなことはなく、7割くらいは埋まっていた。お客さんは老若男女さまざま。

映画はたいへん面白かった!まあ、面白くないわけないか。昭和の名人といわれる落語家たちなんだから。

しかし、落語家ってすごいなーと改めて思った。座布団の上に座って動き回ることもなく、舞台セットもなく、共演者もなく、ぜーんぶ一人でやって、あれだけお客さんを惹きつけるなんて。でも、たいてい、「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いで」とか、「寄席なんてね、何もすることのない暇な人が来るもんなんですよ」とかなんとか言ってかるーく見せる。その実、噺がはじまると真剣勝負。くーっ、なんてかっこいいのやろ!

八代目 桂文楽(1892年11月3日 – 1971年12月12日)「明烏」(’68)。
「見終わったあと、超甘納豆食べたくなった~!」って感想を書こうと思ってたけど、書く前にウィキペディアで最後の高座のところを読んだら、おいそれとは書けない感じになってしまった。最後の高座、途中で降りるというのはどんな思いだったかしら。ああ、切なすぎる。袖で受け止めた出口さんの涙を想像してぐっと胸にきた。

でも、ほんとに甘納豆食べるとこ最高だったんですよ(結局書くんかい)。ふてくされながらモソモソ食べてる姿は、もう、すごい甘納豆!これだけで30分は見ていられるかもしれない。当時のお客様たちも拍手。甘納豆食べて拍手。

三代目 古今亭 志ん朝(1938年3月10日 – 2001年10月1日)「抜け雀」(’72)。
一文無しのくせにやたら偉そうな客と、それに応対する宿屋のだんなのやり取りが超面白い!最後はじーんときたりもして。小気味良いテンポでグングン巻き込まれた。志ん朝さんがもう少し長く生きてらっしゃったら、どんな落語が聞けたのだろうと考えずにはいられない。うーん、悔しい!

十代目 金原亭 馬生(1928年1月5日 – 1982年9月13日)「親子酒」(’78) 。
酔ったせがれが帰ってくるとこで爆笑してしまった。ほかのお客さんもわろてた。このせがれが帰ってくるシーン、「もっぺん巻き戻してみたい!」と思うほどだったけど、引っ張らずにサッと次のシーンへ行くのがニクイ!間が絶妙!たまらん!

ああ、お酒飲めるようになりたい。熱燗をおちょこで酌み交わしたい。なんで、若いころに訓練しておかなかったのか。つまらん人間やなあ。

六代目 三遊亭圓生(1900年9月3日 – 1979年9月3日)「掛取万歳」(’73)。
圧巻。歌って踊って喧嘩して芝居して漫才して。ものすごい贅沢だった。でも、噺の内容は借金ちょろまかす話。おもろい!

それぞれ、噺は30分ほどだったけど、総じて、「まだまだ見たい!聞きたい!」と思った。ああ、おもしろかった!この映画は入れ替えなしだったから、時間があればもう1回見たかったなあ。

帰り際、前を歩いていたおばさまたちが「志ん朝はやっぱりいい男ねえ。惚れ直しちゃったわよ。」と話していて、なんかいいなあと思った。私も今からたくさんの噺家さんを見て聞いて、おばあさんになったら「やっぱり○○はいいわねえ。惚れ直しちゃったわ。」と言いたい。

名人芸を見ておきながら、お粗末な感想文で申し訳なく思いつつも投稿させていただきます。

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噺家の手ぬぐい

噺家の手ぬぐい」というブログに遭遇。もともとは五明楼玉の輔さんが本にされているもののWeb版なんですね。

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噺家にとって手ぬぐいというのは小道具だけでなく、名刺代わりでもあるという話は聞いたことがありました。以下、AllAboutの記事より。

手ぬぐいは噺家にとって、小道具の一つだけでなく、名刺代わりでもあります。各噺家達はみな個性豊かなオリジナルの手ぬぐいを作成し、自分で持ち歩くだけでなく、贔屓筋を中心に配ったりします。
真打に昇進したときは、自分の手ぬぐいを新調したりして、名刺代わりに配り歩きます。真打披露パーティー等などに参加したときは必ずもらえますので、その機会は逃さないようにしましょう。
また、独演会やイベント等では、その噺家の手ぬぐいを販売してたり(たまに配ってたり)するので、手入れることができます。
どの噺家も自分の名前だけを印刷してあるだけでなく色やデザイン等に特色があり個性豊かな手ぬぐいばかりですので、手に入るとかなりうれしいものです。
何百人の噺家達がそれぞれ凝ったデザインの手ぬぐいを作ってますので、それを集めるだけで立派なコレクションとなります。落語だけでなく、噺家の手ぬぐいにも注目してみてください。

噺家の手ぬぐい」を見ていると、洒落のきいた凝ったデザインがいっぱいで楽しくなった。

百栄師匠の手ぬぐいはやっぱり猫ちゃんだ。しかも、この猫ちゃんのデザインは奥様(結婚されてたのね!)作なんだそうで。いいなあ、そういう内助の功。

春風亭柳好さんの手ぬぐい、いいなあ!東京農大出身だからということですが、大胆なデザインが目を引くー。

入船亭扇里さんの手ぬぐい、なんとかわいらしいイラスト!森の中で切り株に座って動物さんたちに落語聴かせてる~!すんごい楽しそう!動物に混ざって笑い転げたい。

立川生志さんの手ぬぐいもかわいい!豚唐草(トンカラクサ)!真打昇進まで20年かからはったのか、そうなのか。まだ、拝見したことがないので近いうちに聞きたい。

桂文治師匠の手ぬぐいはシンプルでかっこいい!配置のバランスがなんとも絶妙!10本の縞は10代目ということらしい。ニクイ。びしっと決まっているけど、縞がほんのり波打っているあたりの外し具合がかっこいい。

「噺家手ぬぐい展」開催してほしいなあ!たくさんの実物手ぬぐいをじっくり眺めたい。

ということで盛り上がってしまって、展示ではないけれど、「手ぬぐい噺と落語」という講座に申し込んじゃいました。落語二席も聞けるらしい!

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めんどうな私

金曜日はするっ亭一門会の初のお稽古だったのですが…。見事粉々に砕け散ってまいりました!ああ、玉砕!

もっとマシにできると思っていたのに。声が小さい上に焦ってもごもごしゃべりになってしまうみたいで…。どんな話か通じないなんて悲しすぎる…。見にきてくれる方々や関係者の皆様に申し訳なさすぎる…。

トナカイ凹。ついでなので、面白そうな企画が思い浮かぶと後先じっくり考えずがっついて行動してしまうところとか、自分でやろうと決めておいてちょっとしたことでオタオタしてしまうところとか、なんやかんやと一通り凹んでおいた。そして、「いい大人なのに仕様のない!あー、あほくさ!あー、めんどくさ!」と自分のことを自分で納得すると、なぜかわらけてきて気持ちも吹っ切れて、また元気に落語(のようなもの)の練習を始めました(笑)。

登場人物のアレンジをまたちょっと変えてみたり、台詞を増やしてみたり、仕草をつけてみたり(ちょこちょことアレンジするのが楽しい)。あと、普段からお腹から声を出すように心掛けている。あー、それと、噺の途中からでもスッとしゃべれるようにしなくては。

とにかくですよ。とても楽しい噺なのに、不安だらけで楽しくはなせなかったら悲しいので、あと1ヶ月、練習がんばろう。

土曜日は着付けの自己練習を。着物の伊達締めまでを4回くらいやったかなあ。素人目からするとまあまあいい感じに着られているように思う。着物の裾の長さを決めて、体に巻きつけるところが大変難しい。もっと裾すぼまりにしたいなあ。帯まで到達したら、写真を母に送りつけよう。今度、美術館に行く時は着物着て行ってみよう。もちろん寄席にも行ってみたい。あ、来年の夏には浴衣も着よう。

おっと、自分のへなちょこぶりばかりを書いて終わってしまってはいけませんね。落語会としてはきっと楽しいものになると思いますよ!ドングリさんの小噺も笑えますし、なみ丸さんの酔っ払いっぷりも楽しいですし、もんさんはネタおろしだそうです。ヒロシさんの三線も素敵な相棒が見つかったようですし!

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半襟…

今日は会社帰りに着物こもの屋さんに寄って、足袋と半襟と伊達締めを買ってきた。

会計をしてもらっていたら、近くにいたお客のおばさまに「お着物着るの?踊りかなにかしているの?」と聞かれた。「あ、あの、落語をやるんです」とはにかみながら答えたら、おばさま「まあーーー!いいじゃないっ!ちょっとここでやってみてっ!」と目を爛々と輝かせて言うもんだから、「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを」と一席やってきました!

というのは嘘です(笑)。「いやいやいや、まだまだ始めたばかりなので…」とお断りしました。こういうときのためにほんの短い小噺を覚えておくといいかも。(やる気)

帰宅して夕飯などを済ませたあと、半襟を付け始めた。一度、縫い方を間違えてやり直して、トータル2時間かかった…。しかも、シワシワやし…。刺繍入りやら、柄物やら、色々付け替えて、小さなおしゃれに厶フフとほくそ笑みたいけど、これでは苦痛でしかない…。上達できるかしらん。

で、そのあと、早速ちょっと着物着てみよう!と、着付け本を見ながら四苦八苦。なんとか帯(文庫)も結べた。もうクタクタ。すんごい疲れた。襟元もおはしょりもグチャグチャやけど、とりあえず形になったので良しとする。日曜日に着付け教室に行くので、超集中して学んでこよう。あ、半襟をシワシワにならないように縫い付ける方法も質問してみよう。

さてさて、一門会当日は自分で着付けできるかな。

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お稽古の日まで

するっ亭一門会のお稽古の日取りが決まった。第一の砦。あと10日ほどだ。わー、緊張するー。

一門会のお稽古の日に向けて、一昨日から旦那さん相手に練習が始動。

動きがなくてロボットみたい、人物の区別がつかない、もっと表現・表情をオーバーに、使いの者のキャラクターをもっと出せ、などなどダメ出しの嵐!嵐!嵐!吹き飛ばされなかったことが奇跡なくらい。

一時間ほど練習して、旦那さんが最後に一言、「やっとスタート地点に立ったなあ」。あなた何者なんですかと。でも、正直に言ってもらえるのでありがたい。これからもよろしくお願いしたい。

なにせド素人で、細かな仕草や口調で人物を演じ分けるのは到底無理だから、登場人物の区別がつくように、オーバーにオーバーにやってみている。

あと、使いの者にスポットを当てて、私なりに設定を少しアレンジしてみた。それに伴って、セリフを変えたり、増やしたりしてみている。そうすると、その人物像がどんどん明確になってきて、噺をするのがますます楽しくなってきた!こりゃだんだんおもろなってきた!(というセリフがある)

まあ、落語とは到底いえない代物だろうけど、とにかく楽しくやれそうな気がする!というか、失敗しようとなにが起ころうと、私が楽しくやることだけが明るい未来な気がする…!あとは、冷たい空気(なんとか温かくしたいけど)に耐えられる強靭な精神を身に付けるべく、普段から寒いギャグを飛ばしまくることにしよう。

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よっちゃんミッちゃん

EGO-WRAPPIN’「MIDNIGHT DEJAVU」ゲスト清水ミっちゃん!東京キネマ倶楽部にて。

清水ミッちゃんのブログにて「エゴラッピンのライブにゲスト出演する」と読んだときは、あまりの驚きに電車内の座席でお尻が10センチくらい浮いた。エゴラッピンと清水ミッちゃんって私にとっては夢のまた夢のまた夢の共演ですよ!これはなんということかと。何が起きているのかと。なんとか落ち着いて、チケットプレオーダーの日を確認し、予約当日祈りを込めて申し込みボタンをポチ。そして、見事チケット獲得。

ライブはすごく楽しかった!笑った笑った!超盛り上がる曲「サイコアナルシス」の途中でババーン!とミっちゃん登場ですよ。客席ドワワー!ミっちゃんよっちゃんノリノリで歌って踊って、さらに客席ドワワワー!

ミっちゃん単独コーナーもあった。「みなさん、TRAVELLERSでもなく、Swinging Boppersでもなく、八代亜紀でもなく、清水ミチコを選んだんですね!後悔させません!」とのお言葉どおり、ミッチャンワールドを堪能いたしました。真矢みきさん、桃井かおりさん、森山良子さん、忌野清志郎さん、千の風にの秋山さん、井上陽水さん、松任谷由実さん、などなど贅沢メドレー。私はミッちゃんの忌野清志郎さんの歌まねがどうにも好き。聞き分けできないソックリさではなく、特徴が絶妙にとらえられてるソックリさですごい感動する。あと、松任谷由実さんと矢野顕子さんはもう別格。ユーミンの「なにをゴールに決めて〜、なにを犠牲にし〜たの〜」ではちょっとウルッときてしまう。そんな観客の真剣な空気を察知すると清水さんはきっとわざとマネ度を大げさにしてはずすんだと思う。矢野顕子さんの歌マネでは、よっちゃんと一緒に「中央線」。これまた素敵な選曲でジーン。あと、バンドのみなさんも一緒に買い物ブギ!わてほんまによういわんわ。あほかいな。

買い物ブギの歌詞を読んだらなんだかすごい歌詞だなと思って、さらにウィキペディアで調べていたら、上方落語の「無い物買い(無いもん買い)」を元に作られているとな。どんな噺なんだろう。上方落語をいっぱい聞きたいなあ。

おっと、話がずれた。エゴラッピンはやっぱりかっこよかった!「やっぱり好き」と気持ちを再確認いたしました。アンコールの最後ではミッちゃんも一緒に「GO ACTION」。気分爽快、いいライブだった!

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