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合格!

大晦日の志の輔さん落語会はあえなく落選。残念がっているところに江戸検3級の合格通知が届いた!わーい。点数はというと平均点80点(高っ)のところ78点での合格。平均点以下に苦笑…。でもでも、まあまあまあ、合格は合格だし、オッケイオッケイ!江戸検3級合格の特典、そば打ち体験参加費割引、大江戸温泉物語入館料割引などなど〜。(同伴OKなので〜!)

今回江戸検を受験して、落語を聞くにおいての幅が広がったのはもちろん良かったけれど、1番の収穫はなんといっても酒井伴四郎日記の存在を知れたこと。これはほんとにおもしろかったー!タモさんが伴四郎日記のことをおもしろそうにテレビで話していて(テンション上がった!)、タモさんが読んだ本かなと思われる「下級武士の食日記」も読んだ。これまたおもしろかった!

自炊生活で節約に励み、とても真面目な性格がうかがえる伴四郎さん。そんな彼を悩ませるのが、一緒に住む叔父さんの食い意地。朝からお腹の調子が悪いというのに、皆があとで食べようと楽しみにしていたアジの干物を一人で食べてしまう。同じようなことが何度もあったらしく、伴四郎さんは毎回大いに嘆いている。もう一人一緒に住んでる直助は不器用。五目ずしを作ることになり、お米も伴四郎が炊くと言うのに直助が炊くと申し出るので任せたら、お粥みたいにゆるゆるな炊き上がりでまたまた嘆いている。で、私は嘆く伴四郎さんの様子に思わず笑ってしまうという。そんなことの繰り返しでとてもおもしろく読んだ。伴四郎さんが江戸勤番中に1番食べている野菜は大根かと思いきやナスだったのもおもしろかった。あと、豆腐もすごい食べてる。

江戸検、また来年も受験できたらしよう〜。そして、落語。今年もあと二週間。あと1回聞きに行きたいけど、どこのどれにしようかと悩む〜。先日の雲助師匠の掛取万歳が素晴らしすぎたから、それで聞き納めとしてもよいかもしれないけれど〜。

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伴四郎日記

ブラタモリを見ていたら、タモさんが江戸勤番武士 酒井伴四郎の日記の話しを!!「安政の大獄から1年後に江戸に来てるのに、そんなことは一切書いてなくて、江戸の名所と食べ物のことばっかり書いてる」って!!つい最近、伴四郎さんの日記にちなんだ本を読んだところだったので、寝転んでテレビ見てたけど「ぎゃあ!!」と叫びながら起き上がってしまった。

タモさんが読んだ本はどれなんだろう?

幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)
青木 直己
日本放送出版協会
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かなあ。食がメインのようだけど、とりあえずポチっとな。それとも、もっと本格的な文献なのかなあ。しかし、まさか、さらに伴四郎さんを追いかけることになるとは思ってなかった(笑)。こういう嬉しい偶然によって加速することの楽しさったらない。

タモさんとしゃべりたいよー。タモさんと江戸の名所だったところ巡りをしたいー。あ〜、タモさんが親戚のおじさんだったらなあ〜。

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なんとか合格?!

江戸検3級を受験してきました。30分前には会場に到着して着席。緊張するかなあと思っていたけど、受験という状況が懐かしくて懐かしくてなんかウキウキした。試験が始まっても、「はいはい、あれね!」とすぐに分かる問題が続いて、鼻歌出る勢いでルンルンしながらマークシートを塗り塗り。でも、中盤から「ど、どれだっけ…?」って問題が頻出して、みるみるうちに眉間にしわが寄り、すっかり真剣に。

とりあえず全問題の100問を回答し終えて、自信のない問題を数えてみたら30問近くある…!合格ラインの7割ギリギリ!まずい…。公式テキストのあの辺に書いてあったよね…、なんとか思い出せ…!と記憶の隙間を必死で掻き分けて探り、ウンウン悩みながら回答を見直した。

試験終了。教室を出るときに正解リストが配られたので、早速答え合わせしてみたら…、78点!やった、合格!!マークシートの記入ミスがなければ合格してるはず!ひとまず、ホッとした〜。12月中旬に合否通知が届くらしい。

それにしても、江戸検の勉強は楽しかったー。来年は2級を受験しよう。1級は合格率2%ほどらしくて、それはもうマニアックすぎて、とてもかなわない世界なように思うので、2級合格まで頑張りたい。

というわけで、共に散歩した折には、プチお江戸情報を提供できそうです。要りませんかね…?でも、張り切ってつい言ってしまうと思うので、そのときには「へえ〜」くらいは言ってやってください。

その後はハロウィンホームパーティにお呼ばれしてきました!大仮装大会楽しかった!手料理もどれもとても美味しかった!それにしても、仮装姿で手巻き寿司を巻いて食べている光景はなかなかシュールであった。ほとんど初めましての方でしたけど、仮装効果もあってかワイワイ楽しくおしゃべりさせていただきました。ありがとうございましたー。

写真は仮装の一部です。ブドウちゃんは海外からのお取り寄せですって!私は以前プレゼントしてもらったお気に入りの金髪アフロにちっこい帽子を付けて参戦。黒髪アフロさんと記念写真撮ってもらいましたー。今回も金髪アフロ付けても一瞬で普通の対応されました。なじむみたい。

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試験前

明日は江戸検。今日は最後のあがきとばかりに勉強、勉強。今、明日の持ち物をチェックした。といっても、受験票と筆記用具だけですが。この、うっすらと緊張感に包まれた感じ、楽しいなあ。明日、試験が終わったら寂しくなりそう(笑)。

勉強したおかげで落語を聴いてるときも、いろいろ分かることがあってニンマリした。しかし、参考本「江戸の名所」に出てくる江戸勤番武士の伴四郎さんの日記はおもしろかった!祭礼があれば出かけて食べて呑み、花見に雪見で食べて呑み、友達と連れ立ってあちこちの寺社や絶景ポイントを訪れては食べて呑み、両国や浅草で見世物に驚いては食べて呑み、犬の糞を踏みつけては食べて呑み、一緒に住む叔父さんと30文を貸した貸さないでケンカしては食べて呑み、茶屋の美人さんや異人さんを眺めては食べて呑み。激動の幕末にしては伴四郎さんの日記はえらいノンキだけど、和歌山から江戸に出てきて、その物見遊山はぶりはほんとに楽しそう。そして、150年前に江戸を生きていた伴四郎さんも楽しいと思うことは一緒なのねと思いを馳せた。せっかくなので、そのうち、勉強した江戸の名所を伴四郎さんみたいに飲み食いしながら写真撮って歩き回ろう!

明日に備えて早く寝ようと思っていたのにザ・マジックアワーが終わらない…。

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受験生です

「江戸文化歴史検定」なる試験があることを最近知った。毎年実施されている試験で、今年のテーマが「江戸の名所」ということだった。落語を聞くことにおいても役に立ちそうだし、もっとおばちゃんになったら江戸東京博物館で展示ガイドボランティアをやりたいと思っている(結構本気で)ので、まずは3級を受験することにした。受験日は10月30日。あと1ヶ月しかないー。

公式テキストとなっている「大江戸見聞録」はとりあえず一通り読んで2周目に入ったところ。今日から、参考書となっている「江戸の名所 お上り武士が見た華の都」を読み始めたのだけど、この本が超おもしろい!!紀州藩の江戸勤番武士・酒井伴四郎が勤めのかたわら江戸の名所を巡り、名物を食べ歩いた日々を綴った日記から、当時の江戸名所を知ろうという本。

江戸の名所 (小学館101新書)
田澤 拓也
小学館
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日常は、藩邸近辺の四谷や赤坂で買い物をしているが、たまには足を伸ばすこともあった。六月一二日には両国の回向院へ参詣している。帰りがけに運悪く大雨にあい、近くの菓子屋に雨宿りし、菓子を買って一〇〇文散財している。日記には「是非なく百文の(を)買い」と書き付けてあり、その散財がよほど悔しかったようである。

とか、
(雨宿りしたお菓子屋さんで思わず散財か。蕎麦一杯が一六文だから一〇〇文は結構な額だね。がんばって節約してたら悔しいよね。分かるー)

一九日には、四谷の祇園牛頭天王へ参詣し、その後、新宿の女郎屋を冷やかしに行っている。伴四郎のような倹約家の貧乏武士では、なかなか中には上がれなかったようである。

とか、

二一日は、四谷の稲荷と祇園の天王両社の神輿を見物に行き、二二日には不忍池の弁財天と浅草へ参詣している。このところ勤務もなく、連日の江戸見物である。

とか、著者のちょっと毒っ気のあるツッコミがおもしろい。それに、やはり人の日記ってワクワクする。それが江戸時代の武士の日記ともなるとワクワク度倍の倍の倍。「叔父の平三、房助、豊吉、善吉と伴四郎の五人で浅草広小路にたむしの治療に出かけた。まず上野で餅を喰い、浅草で蕎麦を喰い、たむしの治療に行き、浅草観音でおばけの見世物を見物」って、なんでそんな連れ立ってたむしの治療に行ってんの?とか、思わず笑ってしまうことばかり。伴四郎さんはわりとお気楽な武士だったようで、幕末らしい記述はあまりないそうだ。しかし、伴四郎さんもまさか150年後に自分の日記が本になって世間にさらされるとは思ってなかっただろうなあ。伴四郎さんには申し訳ないけど、とてもおもしろいです。

なんかもう、こんなおもしろい本に出会えたので、試験落ちても別にいいやと思ったけど、やっぱり受かりたいからがんばろう!

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銀座目利き百貨街

今日は松屋銀座に「銀座目利き百貨街」を見に行った。めくるめく目利きの宇宙です。

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会場に入る前に、会場の外で開催中の「手仕事直売所」を一回り。木工、江戸箒、陶器、磁器、染め物、などなど色々拝見。実演販売されていた竹細工の職人さんにあれこれ質問させていただいた。「まずは竹を切り出す職人さんがいて、その竹を煮て乾かして加工する(黄色い竹になる)問屋さんがあって、加工された竹をカゴやらに細工する職人さんがいて…といろんな手を渡って完成します」というようなお話を聞いた。うーん、いいなあ。

その後もいろいろお話させていただいていたら、『伝統工芸品に興味があるなら、「全国伝統的工芸品センター」に行ってみては?伝統工芸の情報をいろいろ仕入れられると思いますよ』と教えてくださった。「ありがとうございます!一度訪れます!」超元気にお礼。

金網の実演販売も拝見。京都のお店の方だったので一気に関西弁に戻った。大阪弁はしゃべってて楽しいんですよね、やっぱり。今となっては私も大阪弁と標準語が混ざって変なことになってるからなあ。

金網屋の職人さんにひとしきりお話しを伺ったあと、「もう展示のほうは見たんですか?」と聞かれたので、「これから見るんです」と答えると、「じゃあ、ほんまは知り合いの人にしか渡されへんのやけど、コレあげますわ」とこっそりチケットをくださった!「えええ!いいんですかあ!ありがとうございますう!」超超元気に、でも小声でお礼。

そして、いよいよ「銀座目利き百貨街」の会場へ。ちょうど、佐藤卓さんと太田和彦さんのトークショーが始まったので聞かせていただいた。グラフィックデザイナーでもあり居酒屋探訪家でもある太田さんは盃を集めていらっしゃるそう。日本酒を美味しくする器は「素材は磁器、形は盃」なんですって。

  • ぐい飲みは匂いがこもってしまうけど、朝顔形の盃は香りがふわっと広がる
  • 飲むとき、ぐい飲みは頭をのけぞらせないと最後まで飲めないけど、盃なら器をきゅっと傾ければスイと飲める。飲む格好が粋
  • いろんな盃を試した中で行き着いたのは、古い大衆居酒屋で使われる量産品。浅草の合羽橋で120円で買えてしまうようなもの。酒造元が居酒屋に宣伝で配っている盃は全部この形

そんなわけで、酒が美味しく飲める器は「すでに結論が出てしまっている」のだそう。そこから、「すでに結論が出てしまっているもの」に対するデザイナーという立場の難しさについて。ノスタルジーとデザイン。あー、たくさんいいキーワードがあったのに忘れた…(笑)。メモしておけばよかった…!

あと、太田さん、「今回の展示用に合羽橋で120円の盃を買って、帰りに美家古寿司で寿司食べて最高だった」とおっしゃっていた。おっと美家古寿司!「江戸の技・江戸の味」で受講したお店だ。食べてみたいー。

とても興味深いお話を聞いたあと、会場を巡回。ミウラ折りを取り入れた商品を展示しているお店もあった。ミウラ折り!「爆笑問題のニッポンの教養」で見て感動したよ!人工衛星の太陽パネルの展開方法を研究する過程で生み出されたミウラ折り、考案した三浦教授はちょっと浮世離れした不思議な魅力を持った方。なんと、この展示の初日に会場にいらしたんだそう!あー、残念!でも、ミウラ折りの日本/世界地図を購入して満足!

でもこうなると、ミウラ折り折ってみたい…!となりますよね、やっぱり。こちらのサイトに折り方の説明があるのでやってみなくては。

ミウラ折りの地図ともう一つ、この展示会のカタログを買った。ころんとしていてとても可愛い本。装丁も素敵だし、何より、この展示のためにデザインされたという各お店の屋号グラフィックが素敵!大日本森見會も屋号マーク作りたいな…。

ああ、面白い展示会だった。堪能した。

おまけ。
「爆笑問題のニッポンの教養」は本当に面白くて大好きな番組。よく録画したものを見返すんですが、100回記念の放送「100回スペシャル!『爆問学問』学」は何回も見ちゃう。伊集院光さんが言う「『爆問学問」学』にうなずきまくるのです。このページにあるように「抱腹絶倒しつつも大いに泣ける」。ちなみに私も爆問学問で一番好きな回は福島智教授の回です。

ひゃー書いた書いた。なんかもう散漫とした文章だな…。でも楽しく書けた。

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吉報だ!

浅草寺子屋が無事開講されることになったそうだ!!
あーよかった!!ほんとによかった!!

第1回目は9/26で「浅草寺の歴史」。予習とかしておいたほうがいいのかしら?ウィキペディアで読んでおくくらいはしておこうかなあ。浅草寺子屋用のノートも用意しなくちゃなあ。やっぱり浅草のお店で買うべきか。「満寿屋」の「MONOKAKI」というノートが素敵っぽいー。週末、「銀座目利き百貨街」をのぞいてみようと思ってたから、「C.O.U.」に行ってみよう。と思ったけど、お値段調べてみたら1冊1,050円なり…。ガンガン書けない…。お手頃なので我慢しよう。でも、見るだけ見に行こう。

ああ、高まる期待と不安がとてもいい塩梅!

それにしても昨晩の大日本森見會集会は面白かった!8月に行った鎌倉の写真をまとめるべく、写真の並び順やコメントを話し合った。何が面白いってメンバーみんなこれで満足していないところが素晴らしい!一応の満足はしているけれど、「遊び心が足りない。もっとやれるはず。」と結構真剣に考え込んだりして。いいです、止まらぬ向上心!いい大人がやるから面白いのよね。(と正当化してみる 笑)

これからも阿呆なことに取り組んでいきたい、やれるかぎり。
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だるま書いた。この子たち、いつもどれかが傾いていたり、よそ向いていたりするのが可愛いのです。

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銀座煉瓦街を歩きたい

江戸東京博物館ってすごく面白い!なんで今まで訪れなかったのか信じられない!

14時に到着して、ボランティアのおばさまに小一時間駆け足で展示を紹介していただいて、もう一度展示を見ていたらあっという間に閉館の17時30分。企画展「東京復興」も、映像ライブラリフロアも回れず…。これは通わねば~!

江戸ゾーンももちろん面白いけれど今日一番がっついて見たのは「銀座煉瓦街(ぎんざれんががい)」の模型。

銀座煉瓦街は、1872年(明治5)2月の築地一帯を焼き尽くす大火の後、近代国家にふさわしい街づくりとして、明治新政府によって計画、建設されました。

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GRD持っていくのを忘れたのでiPhoneにて撮影

着物の人と洋服の人が入り交じり、大通り沿いには洋風の建物が並んでいるけれど、一歩裏に入れば江戸の長屋が並んでいる(長屋の模型はないけれどそこは想像で埋める)。新旧入り交じる様にものすごい活気を感じた。模型やけど。文明開化、文明開化。あー、この時代にタイムスリップして銀座煉瓦街を歩きたいー。

この銀座煉瓦街ジオラマ、当時銀座で起こった事件を紹介する音声ガイドが流れるのですが、これがまたクスッと笑ってしまう演出でよい。模型の街が暗くなったと思ったらある場所にスポットライトが当たり、「朝野新聞社投石事件」とものすごい渋い男性の声が流れる。まもなく「ヒューン ガシャーン わいわいがやがや」と事件の様子が音声で再現される。当然模型は動かない。
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そのほか「三河屋万引き事件」と「車夫(人力車)と馬丁(馬車)のケンカ」が音声にて再現される。万引きとケンカ。なんていうか、その事件のチョイスにもクスッとなるし、なかなか迫力のある再現音声を聞きながら模型の人間たちを脳内で動かす感覚が面白い。あんまりに面白いので2回見て、3回目も見ようと思ったんだけど閉館となってしまった。

※翌朝追記—–
万引きや車夫と馬丁のケンカという事件のチョイスにクスッとなると書いたけど、文明開花の波に乗れる余裕のある人と日々生きていくだけで必死な人、その格差を象徴する事件ってことなのかな。今度、ガイドさんに聞いてみよう。

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浅草寺子屋だって!?

少し前から「文扇堂」荒井さんのブログを読ませていただいている。そうしたら今日の記事が「浅草 寺子屋 受講生募集」だって!浅草!寺子屋!

来た!来た来た来た!今の私にドンピシャ!浅草のこと色々勉強できる!
絶対参加!もれなく参加!月曜日に早速申し込みしよう!興味ある方いらっしゃったら一緒に寺子屋の筆子になりましょうよー。(寺子屋の生徒のことを「筆子」というんだそう)

5回以上受講で終了証がもらえるとのこと。なんかいいなあ、終了証かー。浅草寺子屋、浅草寺子屋、楽しみ、楽しみ!

今日は花火大会に行ってきた。今回は河川敷まで行った。キレイだった!
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鍵屋のサイトにあった花火の歴史。

古川柳に「花火屋は何れも稲荷の氏子なり」
という一句があります。これは鍵屋の守護神であるお稲荷さんの狐が、一方は鍵をくわえ、一方は玉をくわえていたところから、この鍵をとって創業の際に屋号にしたことを詠んだもので、当時花火屋といえば鍵屋を指していたことがわかります。
鍵屋の七代目が番頭の清七にのれん分けする際、玉屋の屋号を与えたのも、もう一方のお稲荷さんがくわえていた玉にあやかるようにとの意図でした。それ以降、両国の川開きでは鍵屋、玉屋が川の上下に船を出して競演し、「鍵屋あー」「玉屋あー」と江戸の人々に声をかけられました。しかし、玉屋は不慮の失火により江戸所払いとなり、鍵屋は現在に至っています。

ほうほう。玉屋は失火で江戸から追い出されちゃったのか。鍵屋、玉屋が全盛期のころはさぞかし盛り上がっただろうなあ。鍵屋あ~。玉屋あ~。

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シャリが弾ける?

月曜日の今日は3331にて「江戸の技・江戸の味」を受講。第9回は「弁天山美家古寿司」の5代目、内田さん。

スーツ姿で登場されたと思ったら開口一番、「この格好では緊張してしまいますので着替えさせてください」と白衣姿に生着替え。そして、「この白衣を着ますと仕事モードに切り替わりまして、みなさんのこともお客さんと思っていつもの調子で話せます」と素敵な笑顔。ちょっとなんですか!この粋な演出!いきなりやられました!

まずは、お店の特徴、特色の説明の変わりにということで、NHKの「アインシュタインの眼」という番組に出演されたときの映像を見る。スーパーカメラで解き明かされるにぎり寿司の技に驚嘆。シャリの周囲はまとまっているけど、中は空洞がたくさんある。口に入れると、周囲がほぐれて中のシャリが弾けるっていうんですから!シャリが口の中で弾けるってどんな?!またまた、やられました!

その後、にぎり寿司の歴史や、お寿司に関するよくある疑問についてお答えなど、内容の濃い話しがたっぷり。
最後に「うーむ!」と思わず唸ってしまういいお話があった。

『「一人前ににぎり寿司をにぎれるようになるには何年かかりますか?」とよく聞かれるけれど、にぎり方よりも魚の管理が大事。魚には旬があって、さらに毎年油ののり方やらが違うので、その時その時の魚に合った下処理をしなくてはならない。それが出来るようになるには、やはり10回、つまり10年くらいは繰り返し魚を見ないとダメ。握り方は、それに伴い上手になっていくもの。』

はー、かっこいい!あと、繰り返しおっしゃっていたのは、「お寿司は理屈で食べるものじゃないから気楽に食べてほしい」ということ。気楽に食べたいけどー、お高いじゃないですかー。すねちゃいますね。でも、いつかきっと食べに行こうと思う。

「江戸の技・江戸の味」も残すところあと3回。老舗のご主人さんや職人さんのお話を直接聞けるこの贅沢ももうすぐ終わりかー。あーさみしすぎるー。シーズン2やってくれないかなー。「扇」「蕎麦」「足袋」の回もそのうちまとめよう。

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