2012年03月の記事を集めたページ


春風亭一之輔 真打昇進披露興行

一之輔師匠の真打昇進披露興行へ。舞台には大きな紋の入った垂れ幕やら酒樽やら色鮮やかな飾り付けやらで、全体的にとても華やか!お祝いムードまんてん!
口上はビシッと堅い感じなのだろうと思っていたら、けっこう軽いノリだった。木久扇師匠は壇上で片岡知恵蔵と宇宙人とカッパのモノマネしていたし。馬風師匠にふられてだけど。そんな感じで口上は笑いに包まれ和やかに進んだけれど、一朝師匠のあいさつではやはりジーンとした。とある日の寄席のあと、一之輔師匠がすごい勢いで追いかけてきて鬼の形相で入門をお願いされたことから、大人しすぎて心配した前座時代の話、そして真打昇進、これが本当のスタートだから今後ともぜひ贔屓にしてやってほしいと…。ちょっとウルッときた。口上の最後は三本締め。手のひらかゆくなるほどに三本締めした。

一之輔師匠のネタは薮入りだった。大好きなネタ!奉公に出ていた息子が3年ぶりに帰ってきた。おとっつぁんはなんだか照れくさくて息子の顔を見れずに下を向きっぱなし。おかみさんに「なあ、亀の奴はおっきくなったか?」と聞く始末、「自分で見ればいいじゃないの」とおかみさん。ここのくだりがとても好きなのです。笑いつつもジーンとくる。

真打昇進披露興行はまだまだ続くから、あと一回は行こう。あの華やかな雰囲気をまた味わいたい。

「春風亭一之輔 真打昇進披露興行」 鈴本演芸場
春風亭正朝 「蜘蛛駕籠」
鈴々舎馬風
林家正楽
柳亭市馬 「長屋の花見」
三遊亭圓歌
春風亭一朝 「幇間腹」
仙三郎社中
林家木久扇
柳家小菊
春風亭一之輔 「薮入り」

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鳥越落語会

喜多八師匠の落語を聞きたくて鳥越落語会に初めて足を運んだ。

張り切って左ブロックの一番前に座った。右ブロックの一列目は埋まっていくのに、左ブロックはいつまでも私一人で「何かの仕打ちみたい…」と寂しがっていたら一人のおばあさまが隣に座ってくれた。なんとはなしに会話が始まってあれこれ盛り上がった。開口一番のろべえさんが高座に上がってもなお、席が隣同士の仲良し女子生徒のようにコソコソと話した。仲入りのときには私が「お手洗いに行ってきますねー♪」と言うと、おばあさんが「はーい、行ってらっしゃーい♪」って、ほんま友達みたいやわと笑ってしまった。おばあさまご推薦の鯉昇さんをぜひ聞かねば!

喜多八師匠、やっぱり好き。今日は表情もよく見えてよかったなあ。2席とも初めて聞いたネタだったし。月島でレバカツ食べたいなあ(喜多八師匠のマクラより)。鳥越落語会、アットホームな雰囲気にすっかり和んでしまった。ゆったり楽しめるいい落語会だったなあ〜。次も絶対行こう〜。

「第58回 鳥越落語会」
柳家ろべえ「がまの油」
柳家喜多八「噺家の夢」
神田阿久鯉「天明白浪伝 稲葉小僧」
柳家喜多八「一つ穴」

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普通に楽しく

ちょいとお久しぶりのちんまり隊活動。友達の写真展に行き(自然で可愛らしかった〜)、銀座、小伝馬町、浅草橋と移動。浅草橋では「Le lieu」というギャラリーでAOKI takamasa写真展「”PHOTOGRAPHY”」を。何気ない場所なのになあ、なんか印象的で見てしまうなあと不思議に思った。一枚、特に好きになった河川敷ショットがあった。こんなの撮りたい!

この日はじっくりたっぷり話をしてとてもありがたい時間を過ごせた。ニマつかずにはいられない今後の展望もたっぷりと。まずは桜の開花を心待ちに!

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落語フェス

「渋谷に福来るSPECIAL〜落語フェスティバル的な〜」と銘打たれ、3日間に渡って開催された落語イベント。

わお、落語フェス!通し券とかあるのかな?!テント張って泊まり込み?!落語にちなんだ屋台が出たりも?!とかいろいろ妄想が広がっていたのだけれど、席はすべて指定席だし、屋台も出ていなかったし、お祭り的要素はなかった…。それでも、豪華な演者さんを一気にたくさん見られるのはとても贅沢だった!皆さんそれぞれにそれぞれの面白さがある。まだ聞いたことがなかったネタもたくさん聞けて嬉しかった。

土曜日に2公演、日曜日に1公演、合計12人の落語家さんを拝聴。ちょっとずつだけ感想を。

「大吟醸/三人会」
市也くん「牛ほめ」。さわやか、かわいい。ここは市也くんと呼ばせていただきたい。
雲助師匠「お見立て」。喜瀬川さん、そりゃあんまりだよ〜と思いつつも、田舎者杢兵衛さんの見事なる騙されっぷりに笑ってしまった!
さん喬師匠「そば清」。表情や仕草が丁寧で細やか。とても心地よく聞かせていただいた。さん喬さんの微笑み顔が好き。
権太楼師匠「お化け長屋」。高座に上がられて話し出すと会場がパーッと明るくなった。パワフルだなあ、権太楼師匠!怪談を聞かされて怖い怖いと泣き叫びながらも「それで?」と続きを聞こうとするくだりで大爆笑!

「三K辰文舎+/王道編」
一之輔さん「鈴ケ森」。テンポよくトントントンと笑いをかっさらっていった。さすが!鈴本の真打披露公演チケットをご本人より購入。楽しみだな〜。
扇辰師匠「片棒」。三男出て来ず。声が素敵だから、お囃子も粋で決まってる!
小せんさん「金明竹」。分からないままに適当に説明するおかみさんは結構おもしろがっているよねと思う。
文左衛門さん「寝床」。文左衛門師匠、おもしろすぎます!古典でありながらあんなに自由だなんて!客層も若めだったこともあってか大盛り上がりだった。

「古典ムーヴ/春一番」
辰じんさん「真田小僧」。辰じんさん上手い!二つ目もすぐそこ?!
三三さん「明烏」。さすが三三さん。しっかり満足。太助のふてくされようがおもしろかったー。
白酒さん「花見の仇討」。白酒さんを見るだけで和んでしまう。巡礼兄弟が可愛かった。せーの、勝負!勝負ぅ!
喬太郎さん「おせつ徳三郎」。マクラなしで噺に。後半刀屋からの展開にグイと引き込まれた。気付けば1時間弱の長丁場。すっかり聞き入った。前半の部分だけだと「花見小僧」なんだな。あと、あらすじを調べていると最後材木の上に落ちて助かってるけれど、喬太郎さんのは「桜の花びらがひらひらと舞い落ちるが如く…」といった感じでサゲだった。

「やっぱり落語っておもしろい!」と深く思った2日間でした。そのうち、これまで聞いたネタを勘定してみよう。いくつになるだろう〜。

「大吟醸/三人会」
柳亭市也 「牛ほめ」
五街道雲助 「お見立て」
柳家さん喬 「そば清」
柳家権太楼 「お化け長屋」

「三K辰文舎+/王道編」
春風亭一之輔 「鈴ケ森」
入船亭扇辰 「片棒」
柳家小せん 「金明竹」
橘家文左衛門 「寝床」

「古典ムーヴ/春一番」
入船亭辰じん 「真田小僧」
柳家三三 「明烏」
桃月庵白酒 「花見の仇討」
柳家喬太郎 「お節徳三郎」

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