2009年12月の記事を集めたページ


よいお年を!

あ~、年が明ける前に書いておこうと思ってたことがいくつかあったのに、ホットカーペットの上で寝転んだらもう終わりでしょー。もうこのあったか天国から抜け出すなんて無理ー。まいっかー。とりあえずiPhoneで簡単に書くかー。

こんななし崩し的思考の末、寝転びながらメモしてます。いかん。いかんなぁ。ピシッといきたいのになぁ。無理やなぁ。

今年は仕事もまあまあ頑張ったけれど、遊びのほうが精力的に頑張った感じだ。一緒に遊びに行く友達も増えた!これが何より嬉しいー。

来年も健康を保ちつつ、貪欲に突き進みたい。まあ、改めて決意しなくとも、私のことなので、あれもこれもとちょこちょこ手を出しては中途半端ぶりに磨きをかけるんじゃないかしら。ま、これはこれで「ええじゃないか!」の精神でまいります。

あと、まぜごはんをもっと書いていきたい。メモ的になってしまうこと多々あるでしょうけど、まめに記録していこう。

あ、あと一時間半!
まぜに訪れてくださった方、ありがとう。どうぞよいお年を!バタバタな〆。

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KING OF POP

仕事納めて六本木で「THIS IS IT」を見た。マイケル、MJ、かっこイイ。ステージのマイケルは圧倒的。

スタッフ、ダンサーなどなど、携わる人たちのひた向きな気持ちに感動。お互いを尊重し、大事に大事に仕事を進めて行く。小さなやり取り一つ一つにいちいち愛が詰まってる。あんなふうにものづくりが出来たら最高だなぁ。
実現されなかったんだもんなぁ。悔しいなぁ。悔しすぎるなぁ。リハーサルで一緒に歌ったり踊ったりできた人はまだ幸せかもしれない。スワロフスキーでキラキラにする!と目を煌めかせていた衣装さんは、一度でもマイケルに会えたのかな…。

ほんとに偉大な人を失ったんだなぁ。HEAL THE WORLD、胸に刻みます。DVD買って、またじっくり見る。

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第九

今日はサントリーホールで第九を聞いた。クラシックコンサートに行くのは何年ぶりだろう?5,6年ぶり?
コンサートは素晴らしかった!最初のほうは指揮者の方の動きや楽器ごとの音など、細かいところに注目して聞いてみたりして冷静さを保っていたのだが、第4楽章のころには、「ステージ上からなんかすごいかたまりがガンガン襲ってくる!細かいところなんて追ってられない!情報の整理ができません!」と、もうただただ流れに身を任せることしかできなくなっていた。そして、理由なき涙で前が見えなくなった。たまにはこういう体験をしなくちゃならん!

ステージ後ろの席だったので、指揮者の方の表情が見えたのも楽しかった。情感たっぷりによく動く指揮者さんで、ゆっくり柔らかなパートのときなんてふわふわと舞う乙女のごとくかわいらしい仕草で、後ろにお花畑が見えるようだった、いや見えた。楽団の方たちがうらやましい。私も指揮者さんと一緒に、ふわふわと夢見るように、ときには嵐の日の荒ぶる波しぶきのように激しく演奏できたらなぁと思った。

お友達のおかげで普段なら行くことのないクラシックコンサートに行って素晴らしい体験ができた。感謝感謝でございます!また誘ってください!

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新宿練り歩き

志ら乃さんの独演会のほかは何をしたかしら~

お友だちと張り切ってお昼前に集合し、我が住む街を短時間ではあるがかなりディープに探索し、新宿では世界堂、追分だんご、にゃんこカフェ、歌舞伎町、都庁展望台と練り歩いたのでした。
灯りの上はあったかい

美人さん

にゃんこカフェは異空間。あまりのまったり空間になにも考えられなくなる。お客さんも誰一人機敏な動きを見せる人はなく、みんなトロンとして、ときおり思い出したようにねこじゃらしを揺らしている。時間が止まっているようなのに、時計を見ればびっくりするくらい時は進んでいて、時間の感覚がへんてこになる。わんこ派の私でも、また行ってみたいと思った。

一日のうちの出来事でないような多彩な一日。楽しかったー。おつかれさま&ありがとう!

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見守らせていただきます

「立川志ら乃真打ち昇進大作戦 立川志らく師匠を納得させる会」に行った。

もうほぼ真打ち昇進間違えないのであろうと勝手に想像していた。どんなふうにその瞬間を迎えるのかな。拍手喝采、湧き上がる歓声、涙々の感動のシーンを思い浮かべていたのだが…。結果はなんと、真打ち見送り。この真打ち昇進トライアルは、まったくのガチンコ勝負だったんだなあ。

見送りの理由は志らく師匠から詳細に語られた。ほんとに具体的に。真打ちに向けて懸命に落語をし、その直後に高座で、何百人ものお客さんの前で、師匠にダメ出しされ、真打ちはまだと言われた志ら乃さん。それはもういかほどの打撃かと。志ら乃さん茫然とされていた。私も茫然としてしまった。

志らく師匠の真打ち見送りの説明はよーく分かった。芸の厳しさを思い知った。最初は、なんでそんなことをお客さんの前で言うんですか!と軽く怒りさえ覚えたが、それは志ら乃さんだけでなく、お客さんも納得させるための説明であったのだろうと思った。

これは闘いだなぁ。人生の大一番。見送りが続けばハードルもどんどん上がるわけで。ああ、すごい世界を垣間見てしまった。芸の裏側ではこんなやり取りが為されてるんだ。

今、志ら乃さんはどんな気持ちでいるのかしら。どんな気持ちで2009年を終えるのかしら。もう、真打ちにならなくてもいいんじゃない?好きな落語を好きようにやってゆけば、とか思ってしまうけど、師匠に認められないと落語をやる意味はないのだろうなぁと思う。すごい世界だ。

落語の世界をほとんど知らないにわか落語ファンな私が、今回真打ち昇進が見送りになったことを、あれこれ私見私情交えて書くのはどうなのかとも思ったけど、やっぱり書くことにした。心にずっしりきたから。

これからの落語の聞き方が変わりそうだ。芸をものにしようと精進を重ねる噺家さんの努力を汲み取ろうとしてしまうかも。でも、それは違うんだろうな。私はもっと純粋に落語の世界に没頭すればいいんだろう。

志ら乃さんが今後上がりに上がったハードルをどんなふうに飛び越えるのか見守りたい、見守らねばならぬ!とガチガチに硬い意思を固めた。

会場で来年2月の独演会のチケットを買った。どんな志ら乃さんと会えるのか楽しみ。

立川志ら乃真打ち昇進大作戦
だくだく      立川志ら乃
黄金餅       立川志らく
子別れ(通し)   立川志ら乃

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今日の卓上

今日は危うく笑い死にかけた。

mochiguma.jpg

そして、今日もジョナサンの卓上はなんだか分からないことに。覗くもちおと寝るもちお。
さてさて、日常の岸へ戻り、明日もがんばって働こう。

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西荻窪の追加

西荻窪の記事を書いたあと、「ニヒル牛」についてちょこっと調べたら、そこが「たま」のパーカッショニスト石川浩司さんプロデュースのお店であることを知り、私が昨日お店でたくさんお話をした上品なおばさまは、石川さんの奥様のお母様であることを知った。へ~え~!

木で作った箱を1箱ずつ貸し出し、オリジナル作品を置いて売るという形式。この手の「箱貸し」の元祖はニヒル牛なんだそうで。へ~え~。

そういえば、昨日行ったときも、近々作品を置くのだというお嬢さんが展示の準備をしていたなあ。お店のおばさまが「見てあげて」とおっしゃるので、僭越ながら拝見させていただいた。金魚をモチーフにした作品が多く、金魚の素敵な写真もたくさんあった。うー、うらやましい。「金魚の写真はどこで撮ってるの?」と尋ねたら、「私は毎年4月に船堀で開催される金魚フェアで撮ります。すごく綺麗に展示されてるのでいいですよ。」と教えてくれたのだった。へ~え~。

来年4月は金魚フェアに行こう。

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西荻窪

今日は友達と久しぶりにギターの先生(今はレッスンに行ってませんが)のライブへ行くことに。場所が西荻窪ということで、せっかく新宿を越えてゆくんだから、ちょっと早めに出かけて散歩でもすることにした。

事前調査一切せず、てけとうに歩いただけだが、それでも昭和風味残る街並みを大いに楽しむことができた。懐かしい建物が立ち並ぶ通りには、昔からやっているのであろう金物屋さんがあれば、その隣には建物の古さを生かしてアンティークものや手作り雑貨を置いているお店があったり。歩いていてとても面白い。

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ふと覗いた路地の奥にハンサム食堂なるお店を発見。とあるところで、ハンサムだからハンサムさんと呼ばれているとてもハンサムなあの方を思い出す。あ、これはまさしくハンサム3(さん)じゃないか。

今日は曇りで寒くて外を歩くのが辛くなってきたので、「どんぐり舎」という珈琲屋さんであったまることにした。

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どんぐりクッキーかわいい。お皿の柄もどんぐりでほころぶ。ほころびついでに、さきほど雑貨屋さんで入手したペルーのおばちゃんが手作りしたというカモの指人形を取り出して、コソコソと写真を撮ってさらにほころんでみたりした。それにしても、ここのほろ苦ブレンドは美味しかった!「苦っ!」と眉間にシワが寄りかけるが(そういう苦み走った豆も好きなんだが)、スッとまろやかさが覆いかぶさってきて、丸みのある苦さがお口の中に広がる。この一歩手前の苦さが絶妙。納得の”ほろ苦”ブレンド。豆お買上げ。

体もあったまったところで、最後にもういっちょと「ニヒル牛」なる雑貨屋さんに立ち寄った。お店の隅から隅までくまなく見ていたら、ビリビリビリ!店内の一角で私の体を稲妻が走った!

こ、これはっ!以前神保町で衝撃の出会いをした「なまけものとおばあさんのお誕生日おめでとうカード」じゃないか!

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お誕生日おめでとうの文字がないカードしかなかった…。ああやっぱり、しみじみと味わい深い。

しかも、ほかのシリーズもある!どれどれ、どんなのがあるの?ふうむ、やっぱりなまけものとおばあさんのカードが一番いいわ。うわ、2010年のカレンダーある!買う買う!と一人大盛り上がり。活版印刷の雰囲気っていいなあ。
お店のおばさまにこのすてきカードの作者さんについて訊ねてみた。「つるぎ堂」という名前で活動されているという情報を得た。今、調べてみたらブログを発見。読むと、あの可愛い宮崎あおいちゃんもこのシリーズのカードを持っているとある!でも、残念なことに「なまけものとおばあさんのお誕生日おめでとうカード」ではないみたいだ。なんでー。これが一番いいと思うのにー。

その後、友達と合流してライブ。久しぶりのライブ!2セット目がすごかった。なんというか音楽というジャンルを超えた表現、空間・・・、個展を見た!という感じ。これなんだろ?というちょっとした違和感がより興味をそそるというか。先生は別にユニットをされているが、そちらではこのような尖り方はされていないので、こっちとあっちでいいバランスがとれてるのかしら~とか思った。とても面白いライブだった。

帰りの電車内で、このまとまりがちな日常の中、突き抜ける瞬間があるっていいね。2010年はお互いに殻を破った何かを披露し合おうとか話す。私なにすんのやろ。

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人生の味わい方

mochio もちお

今、森見さんの「四畳半神話大系」を再読中。冒頭の一節は何度読んでも笑ってしまう。電車の中であやうく吹き出しかけたけど、なんとかニマつくだけで抑えた。もうニマつくくらいでは恥ずかしくなくなった。これも森見さんのおかげです。

「四畳半神話大系」の第一話「四畳半恋ノ邪魔者」は、主人公の私と明石さんの恋を成就させるために、”まるでそこの角を曲がった地獄の一丁目からやって来た妖怪のような男”小津が、樋口師匠を”かもたけつぬみのかみ”という下鴨神社の御祭神に仕立て、一大プロジェクトを仕掛ける話。

第一話の最後に、下のような文章がある。

それにしても、私と明石さんを引き合わせるだけのために、師匠を巻き込んでまで阿呆な計画を練り、さらには賀茂大橋から何の意味もなく落下して骨を折るとは、想像を絶する物好きぶりと言うほかない。小津の人生の味わい方たるや、我々には理解不可能である。そして、理解する必要もない。

「人生の味わい方」

これ、いただき!

実際にカステラでコロッセオをすごーーく作ってみたいのに、まだ心の修行が足りなくて「それって大のおとなのやること?」って欲望を抑えようする力がつい働いてしまったりするけど、すぐさま「それが私の人生の味わい方でしょ?」と言い聞かせ治めることにしよう。そうしよう。

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