2012年02月の記事を集めたページ


せんきの虫を演劇で

お茶の水落語会のときに配られたチラシ、舞台版「せんきの虫」。「演劇版!おもしろそうだね!」(これは…らく兵さんは虫の役じゃない?)「行ってみよっか!」(らく兵さんの虫っぷりを見たいね)「行きます、行きます!」とものの1分ほどで行くことになった。こういうのって楽しい。

落語「せんきの虫」のその後のお話。登場人物じゃなくて登場虫達もそれぞれ魅力的で、思わず引き込まれるストーリー展開。台詞の端々から重いテーマが見え隠れしてズシッときたり。志らく師匠の脚本とのことで、とてもおもしろい。

虫っぷりを楽しみにしていたらく兵さんは舞台が始まってもなかなか出てこない。ようやく登場と思ったら不穏な笑みを浮かべて一言もセリフを発することなく舞台は暗転。なんなんだ、この思わせぶりな登場は…と思っていたら、再び登場されたらく兵さん、なんと虫じゃなくてガンだと判明。せんきの虫たちを脅かす危険な存在。なんとオイシイ役どころか!見事に演じ切っておられました、不気味だけど孤独で切ないガンの役を。

終演後はらく兵さんに直接舞台の感想をお伝えし、またまた、縁起物である頭をなでさせていただいた。ありがたやありがたや。帰り、一緒に舞台を見た3人で次回は「落語とお食事の会」をやりましょうと盛り上がった。うーん、楽しみ!

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突然つるべさん!

突然ガバチョ!なつい〜。Twitterにて開催4日前くらいに「笑福亭鶴瓶ひとり会 In スタジオフォー」の情報が流れて飛びついた。

鶴瓶さんの放つ親近感オーラはやはりすごいなあ。鶴瓶さんが話し出すと思わず返事してしまいそうになるし、周りのお客さんもみんな知り合いみたいに思えてくる。一気に空気があたたまる。

一つ目のネタは私落語で「回覧板」。れいこ夫人とのおもしろエピソード満載の落語。鍵忘れて締め出されたエピソードは「パペポTV」(Youtube)で見て大笑いしたやつだ!

二つ目は「厩火事」。「旦那が働かず酒ばかり飲んでいる」と仲人さんの所へ相談に来たおかみさん。次から次へと止めどなく旦那に対する文句をまくし立てるおかみさん(見せ場の一つ)。散々文句を言ったあげく、仲人さんに「ほんまや、最低な奴や、別れ、別れ」と旦那の悪口を言われたら、「そやけど、ええとこもあんねんで、あの人」とコロッと態度が変わるおかみさんがおもしろい。「どないやねん!」っていう(笑)。

三席目は「お直し」。正直最初は「また、お直しか〜」と思ってしまったのだけど、やっぱり場所もお客さんも違うと、またちょっと印象が違った。今回はかるーく聞けた。

鶴瓶師匠は小さめのところで突然に落語会をされてるようなので、またあったまりに行こうと思う。

「笑福亭鶴瓶ひとり会 In スタジオフォー」
回覧板
厩火事
お直し

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お茶の水落語会

もんさん主催のお茶の水落語会に行ってきました。今回で3回目ですって!私、皆勤!今回もムギさんともんさんの後輩さんと3人で2列目に陣取り、ガッツリ楽しませていただきました。

正太郎さんの「転宅」以外は初めて聞いたネタでした。うわーい。もんさんの狐裁き。まさかお殿様が…!すっかり騙された〜!正太郎さんの転宅では泥棒さんが浮かれれば浮かれるほど「お気の毒やわ〜、でもおもしろいわ〜」と笑ってしまった。らく兵さん、もうすぐ二つ目昇進とのことでおめでとうございます!次回のお茶の水落語会では羽織を着て登場されるのね。楽しみだなあ。羽織を脱いだときには思わず拍手してしまいそうだなあ。はな平さんのこんにゃく問答。おもしろい話だなあ。最後の身振り手振り問答?のくだりは、うまいことできてる〜!とうなりました。それにしても、はな平さんの権助が大好きすぎる。「オラぁ、○○でごぜえますよぉ」。あ〜物真似したくなる。

演者さんと近い落語会はやはり楽しい!第4回の開催も期待しております!皆勤目指します。帰りには前回に続き今回もまた、らく兵さんの頭をなでさせていただいた。ありがたやありがたや。縁起物とのことですから、きっといいことあるでしょう♪

「第3回 お茶の水落語会」
如月亭もん 「狐裁き」
春風亭正太郎 「転宅」
立川らく兵 「二人旅」
林家はな平 「こんにゃく問答」

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方正さん独演会

月亭方正さんの初めての独演会に行ってきました。

権助提灯。方正さん、権助(方正さんは市兵衛でやっていた)ハマるー。悪気はないけど一言多い、いらんこと言いの権助。でも、方正さんの権助はなんか愛らしくて憎めないから、わだかまりなくアハハと笑える。兼好さんに稽古をつけてもらったんだそう。

宮戸川。半ちゃんを追いかけてくるお花ちゃんの斜め走りが怖すぎて怖すぎて爆笑。こういうのは方正さんならではだと思う。雷ゴロゴロでお花ちゃんと身を寄せ合ったら、小さい頃、焼き芋屋さんの前で「大きくなったら結婚しようね」と約束をしていたことを思い出した。その焼き芋屋がなんでも先読みして飲み込んでしまう叔父さんだった。という、このあたりは方正さんのアレンジなんだろか?宮戸川、いつか、なにそのとってつけたような急展開!という後半も通して聞いてみたいな。

最後は大ネタ、鼠穴!すごくやりたかったネタだということで、熱演でした。後半の展開は、それが夢だと分かっていてもウギギギギィ…!となってしまった。すっかり聞き入ったなあ。方正さん、すごい~。

帰り道、鼠穴のサゲ「夢は土蔵の疲れ」について、「土蔵と五臓をかけたダジャレやねんで」と教えてあげた。聞かれてもないのに得意気に。

権助に大笑いして、半七お花の純愛にキュンとして、最後は兄弟の思いやりにホロリ。バランスよく楽しませていただきました。とてもおもしろかったー。これからも方正さんならではの落語に期待!

「月亭方正 ひとり会」 神保町花月
権助提灯
宮戸川
鼠穴

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八ゑ馬さん二つ目昇進披露落語会

八ゑ馬さんの二つ目昇進披露落語会に行ってきました。八ゑ馬さんはお江戸にて上方落語をされるんで、大阪出身の私にはとてもありがたい存在。それに写真仲間随一のダンディさんにすごく似てらっしゃるので、勝手に親近感がわいている。受付でもらったサイン入りブロマイドを眺めて、「やっぱり似てらっしゃるわ~」と感心した。座席数400弱の会場はほぼ満員だったのではないかしら。すごいたくさんのお客さん。

八ゑ馬さんの個人的なお知り合いの方もいたからだろうか、会場全体がお祝いムードのあったかい雰囲気で、演者のみなさまの盛り上げも素晴らしく、笑いっぱなしの落語会でした!

八ゑ馬さんの落語はいい感じに力が抜けていて、やっぱり上方は聞きやすいなあって思う。八ゑ馬さんのやるおとぼけた人物が好き。代書屋のポーン!がアクション大きめで笑った!ポーン!

方正さんは手水廻しだった!これで4回目?!やはり爆笑の渦でした。途中でキャラ変わった?と思うところもあったけど、そんなのお構いなしのパンチ力だった。うしろのおばちゃんが笑いすぎてヒーヒーなってた。

文左衛門師匠は笠碁。笠碁、おーもーしーろーいーーーー!先日、はじめて文左衛門師匠の落語を聞いたときも、「転宅」っておもしろい話だなあと思った。今回も「笠碁」っておもしろいなあって思った。いかに文左衛門師匠の落語が魅力的かってことだなあ。あのこわもてのお姿で艶っぽい女の人とかやるときのギャップもまた魅力なのではと。

いろんな落語家さんの「笠碁」を聞きたいなあ。文左衛門師匠の笠碁で一番好きだった場面。碁を打っていると「待った」「待ったなし」でしょうもないケンカして「二度とやるもんか」と別れた。数日たった雨の午後、片方の旦那宅。暇を持て余した旦那はおかみさんにブツブツと屁理屈を言い、「つまんねえなあ。こんなときは碁でも打ちたいなあ、はぁ、しょうもないケンカしちまったなあ」という心の声が全身からにじみ出ている。雨の中、ため息とともに時間だけが無駄に流れていく描写がなんとも胸キュンでとても好きだった。最後は仲直りして碁を打ち始めたけど、また「待った」「待ったなし」でしょうもないケンカするんだろうな~。

そうだ。仲入りのときに方正さんが独演会のチケットを売ってらしたので「私、すでにチケット買いました!」と言ったら、「ほんまに~、ありがとう~」と握手してくれました。これはチャンス!と思って「方正さんの手水廻しで手水廻しのおもしろさに目覚めました!」と伝えたら、「あっ…、そうなんや~?」と若干引かれてしまったので、あっそうか!手水廻しを褒めてどないすんねん!まずは方正さんの落語を褒めんかい!と思ったけどあとの祭りでした…。「方正さんの落語が好きだから独演会のチケット買ったんですー」と届かない声をここに…。


口上のときだけ写真撮影が許されたのに、タイミングつかめずみなさんが頭下げてるところしか撮れなかった…。
八ゑ馬さん、真打ち目指してがんばれ!

「鈴々舎やえ馬 改メ 八ゑ馬 二つ目昇進披露落語会」
鈴々舎八ゑ馬 「子ほめ」
柳家いっぽん 「桃太郎」
月亭方正 「手水廻し」
橘家文左衛門 「笠碁」
柳家小せん 「犬の目」
鈴々舎八ゑ馬 「代書屋」

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