2010年09月の記事を集めたページ


たけのこを召し捕って手討ちにいたす!

らくごカフェにて春風亭正太郎さんの落語会。

「道具屋」   春風亭正太郎
「権兵衛狸」  春風亭正太郎
新作落語   古今亭 駒次
「棒鱈」     春風亭正太郎

タヌキが出てくる噺はとても好きです。いたずらするけど、どこか抜けていてひょうきんでおちゃめ。そういえば、森見さんの作品の五男、毛深い子と呼ばれる「有頂天家族」もタヌキ一家の下鴨家が大活躍するお話。早くシーズン2が読みたい。

タヌキ=ひょうきん、どん臭い、おちゃめ

こういうイメージは江戸時代になってから出来上がったらしい。鎌倉・室町時代の説話では時に人を食らうこともあるおどろおどろしい化け物として登場するそうだ。へえ~。

落語会の帰りに「さぼうる」にて談話。今回のメインな話題はもちろん「ミカンキジラミ」。ミカンキジラミの研究をなさっている方がいらしたのでありがたくお話を聞いた。柑橘系の木の樹液を吸うミカンキジラミ。病気になった木の細菌を媒介してしまうので問題になっているんだそう。元はアジアの熱帯地域に分布していたのが、最近は沖縄までやってきてしまっている。これは大変!冬の風物詩「おこたでミカン」が貴重なシーンになってしまうかもしれない!日本のミカンを守って、Nさん!また、お会いしたときには研究の経過を教えてもらおう。

落語トークもたんまりと。私が「落語を一席覚えてみたいんですよね。」と言ったら、もんさんが「『たけのこ』という小咄が面白いですよ!」と教えてくれた。さきほど、Youtubeで米朝師匠の動画を見つけたので聞いてみた。おーもーしーろーいー!「不埒でござる!不埒不体でござる!」「たけのこを召し捕って手討ちにいたす!」

ありがたいことに落語の師匠が二人もいるので、いつか稽古をつけてもらおうと思っている。(本気です 笑) いざ、覚えてやってみたらえらく難しいんだろうなあ。すべての噺家さんのことを大尊敬しちゃうんじゃないかしらん。

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ないものねだりのデッドヒート

ないものねだりのデッドヒート(初回限定盤)(DVD付)
EGO-WRAPPIN’
トイズファクトリー (2010-09-15)
売り上げランキング: 1915

エゴラッピンの新しいアルバム!初めて通して聞いたときはポップな印象が強くてあまりググッと来なかったのだけど、聞くごとに「この展開凄い!この音凄い!わあ、いいわあ!」とどんどん気持ちが高まって、今ではすっかりハマってしまった。「黒いセーター」が今のところ一番好き。その次は「moment to moment」(すごく楽しくなる~)。やっぱりエゴラッピンいいなあ。ポップス、ジャズ、ソウル、レゲエ…ジャンルごちゃ混ぜ、でも、どれもぜんぶ独特のエゴラッピンサウンド。いつまでも好きでいられる自信がある。

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銀座目利き百貨街

今日は松屋銀座に「銀座目利き百貨街」を見に行った。めくるめく目利きの宇宙です。

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会場に入る前に、会場の外で開催中の「手仕事直売所」を一回り。木工、江戸箒、陶器、磁器、染め物、などなど色々拝見。実演販売されていた竹細工の職人さんにあれこれ質問させていただいた。「まずは竹を切り出す職人さんがいて、その竹を煮て乾かして加工する(黄色い竹になる)問屋さんがあって、加工された竹をカゴやらに細工する職人さんがいて…といろんな手を渡って完成します」というようなお話を聞いた。うーん、いいなあ。

その後もいろいろお話させていただいていたら、『伝統工芸品に興味があるなら、「全国伝統的工芸品センター」に行ってみては?伝統工芸の情報をいろいろ仕入れられると思いますよ』と教えてくださった。「ありがとうございます!一度訪れます!」超元気にお礼。

金網の実演販売も拝見。京都のお店の方だったので一気に関西弁に戻った。大阪弁はしゃべってて楽しいんですよね、やっぱり。今となっては私も大阪弁と標準語が混ざって変なことになってるからなあ。

金網屋の職人さんにひとしきりお話しを伺ったあと、「もう展示のほうは見たんですか?」と聞かれたので、「これから見るんです」と答えると、「じゃあ、ほんまは知り合いの人にしか渡されへんのやけど、コレあげますわ」とこっそりチケットをくださった!「えええ!いいんですかあ!ありがとうございますう!」超超元気に、でも小声でお礼。

そして、いよいよ「銀座目利き百貨街」の会場へ。ちょうど、佐藤卓さんと太田和彦さんのトークショーが始まったので聞かせていただいた。グラフィックデザイナーでもあり居酒屋探訪家でもある太田さんは盃を集めていらっしゃるそう。日本酒を美味しくする器は「素材は磁器、形は盃」なんですって。

  • ぐい飲みは匂いがこもってしまうけど、朝顔形の盃は香りがふわっと広がる
  • 飲むとき、ぐい飲みは頭をのけぞらせないと最後まで飲めないけど、盃なら器をきゅっと傾ければスイと飲める。飲む格好が粋
  • いろんな盃を試した中で行き着いたのは、古い大衆居酒屋で使われる量産品。浅草の合羽橋で120円で買えてしまうようなもの。酒造元が居酒屋に宣伝で配っている盃は全部この形

そんなわけで、酒が美味しく飲める器は「すでに結論が出てしまっている」のだそう。そこから、「すでに結論が出てしまっているもの」に対するデザイナーという立場の難しさについて。ノスタルジーとデザイン。あー、たくさんいいキーワードがあったのに忘れた…(笑)。メモしておけばよかった…!

あと、太田さん、「今回の展示用に合羽橋で120円の盃を買って、帰りに美家古寿司で寿司食べて最高だった」とおっしゃっていた。おっと美家古寿司!「江戸の技・江戸の味」で受講したお店だ。食べてみたいー。

とても興味深いお話を聞いたあと、会場を巡回。ミウラ折りを取り入れた商品を展示しているお店もあった。ミウラ折り!「爆笑問題のニッポンの教養」で見て感動したよ!人工衛星の太陽パネルの展開方法を研究する過程で生み出されたミウラ折り、考案した三浦教授はちょっと浮世離れした不思議な魅力を持った方。なんと、この展示の初日に会場にいらしたんだそう!あー、残念!でも、ミウラ折りの日本/世界地図を購入して満足!

でもこうなると、ミウラ折り折ってみたい…!となりますよね、やっぱり。こちらのサイトに折り方の説明があるのでやってみなくては。

ミウラ折りの地図ともう一つ、この展示会のカタログを買った。ころんとしていてとても可愛い本。装丁も素敵だし、何より、この展示のためにデザインされたという各お店の屋号グラフィックが素敵!大日本森見會も屋号マーク作りたいな…。

ああ、面白い展示会だった。堪能した。

おまけ。
「爆笑問題のニッポンの教養」は本当に面白くて大好きな番組。よく録画したものを見返すんですが、100回記念の放送「100回スペシャル!『爆問学問』学」は何回も見ちゃう。伊集院光さんが言う「『爆問学問」学』にうなずきまくるのです。このページにあるように「抱腹絶倒しつつも大いに泣ける」。ちなみに私も爆問学問で一番好きな回は福島智教授の回です。

ひゃー書いた書いた。なんかもう散漫とした文章だな…。でも楽しく書けた。

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吉報だ!

浅草寺子屋が無事開講されることになったそうだ!!
あーよかった!!ほんとによかった!!

第1回目は9/26で「浅草寺の歴史」。予習とかしておいたほうがいいのかしら?ウィキペディアで読んでおくくらいはしておこうかなあ。浅草寺子屋用のノートも用意しなくちゃなあ。やっぱり浅草のお店で買うべきか。「満寿屋」の「MONOKAKI」というノートが素敵っぽいー。週末、「銀座目利き百貨街」をのぞいてみようと思ってたから、「C.O.U.」に行ってみよう。と思ったけど、お値段調べてみたら1冊1,050円なり…。ガンガン書けない…。お手頃なので我慢しよう。でも、見るだけ見に行こう。

ああ、高まる期待と不安がとてもいい塩梅!

それにしても昨晩の大日本森見會集会は面白かった!8月に行った鎌倉の写真をまとめるべく、写真の並び順やコメントを話し合った。何が面白いってメンバーみんなこれで満足していないところが素晴らしい!一応の満足はしているけれど、「遊び心が足りない。もっとやれるはず。」と結構真剣に考え込んだりして。いいです、止まらぬ向上心!いい大人がやるから面白いのよね。(と正当化してみる 笑)

これからも阿呆なことに取り組んでいきたい、やれるかぎり。
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だるま書いた。この子たち、いつもどれかが傾いていたり、よそ向いていたりするのが可愛いのです。

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銀座煉瓦街を歩きたい

江戸東京博物館ってすごく面白い!なんで今まで訪れなかったのか信じられない!

14時に到着して、ボランティアのおばさまに小一時間駆け足で展示を紹介していただいて、もう一度展示を見ていたらあっという間に閉館の17時30分。企画展「東京復興」も、映像ライブラリフロアも回れず…。これは通わねば~!

江戸ゾーンももちろん面白いけれど今日一番がっついて見たのは「銀座煉瓦街(ぎんざれんががい)」の模型。

銀座煉瓦街は、1872年(明治5)2月の築地一帯を焼き尽くす大火の後、近代国家にふさわしい街づくりとして、明治新政府によって計画、建設されました。

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GRD持っていくのを忘れたのでiPhoneにて撮影

着物の人と洋服の人が入り交じり、大通り沿いには洋風の建物が並んでいるけれど、一歩裏に入れば江戸の長屋が並んでいる(長屋の模型はないけれどそこは想像で埋める)。新旧入り交じる様にものすごい活気を感じた。模型やけど。文明開化、文明開化。あー、この時代にタイムスリップして銀座煉瓦街を歩きたいー。

この銀座煉瓦街ジオラマ、当時銀座で起こった事件を紹介する音声ガイドが流れるのですが、これがまたクスッと笑ってしまう演出でよい。模型の街が暗くなったと思ったらある場所にスポットライトが当たり、「朝野新聞社投石事件」とものすごい渋い男性の声が流れる。まもなく「ヒューン ガシャーン わいわいがやがや」と事件の様子が音声で再現される。当然模型は動かない。
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そのほか「三河屋万引き事件」と「車夫(人力車)と馬丁(馬車)のケンカ」が音声にて再現される。万引きとケンカ。なんていうか、その事件のチョイスにもクスッとなるし、なかなか迫力のある再現音声を聞きながら模型の人間たちを脳内で動かす感覚が面白い。あんまりに面白いので2回見て、3回目も見ようと思ったんだけど閉館となってしまった。

※翌朝追記—–
万引きや車夫と馬丁のケンカという事件のチョイスにクスッとなると書いたけど、文明開花の波に乗れる余裕のある人と日々生きていくだけで必死な人、その格差を象徴する事件ってことなのかな。今度、ガイドさんに聞いてみよう。

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そんなああああ

「浅草寺子屋」の開講が危ぶまれているそうな…。
そんなあ!すんんんんんごい楽しみにしているのに…!ああ、中止になったら何を楽しみに生きてゆけばいいのやら…。泣いてしまう…。
いやいや!まだ中止と決まったわけでないのだから!どうか、どうか無事に開講されますように…!祈るばかりです。

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