銀座目利き百貨街

今日は松屋銀座に「銀座目利き百貨街」を見に行った。めくるめく目利きの宇宙です。

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会場に入る前に、会場の外で開催中の「手仕事直売所」を一回り。木工、江戸箒、陶器、磁器、染め物、などなど色々拝見。実演販売されていた竹細工の職人さんにあれこれ質問させていただいた。「まずは竹を切り出す職人さんがいて、その竹を煮て乾かして加工する(黄色い竹になる)問屋さんがあって、加工された竹をカゴやらに細工する職人さんがいて…といろんな手を渡って完成します」というようなお話を聞いた。うーん、いいなあ。

その後もいろいろお話させていただいていたら、『伝統工芸品に興味があるなら、「全国伝統的工芸品センター」に行ってみては?伝統工芸の情報をいろいろ仕入れられると思いますよ』と教えてくださった。「ありがとうございます!一度訪れます!」超元気にお礼。

金網の実演販売も拝見。京都のお店の方だったので一気に関西弁に戻った。大阪弁はしゃべってて楽しいんですよね、やっぱり。今となっては私も大阪弁と標準語が混ざって変なことになってるからなあ。

金網屋の職人さんにひとしきりお話しを伺ったあと、「もう展示のほうは見たんですか?」と聞かれたので、「これから見るんです」と答えると、「じゃあ、ほんまは知り合いの人にしか渡されへんのやけど、コレあげますわ」とこっそりチケットをくださった!「えええ!いいんですかあ!ありがとうございますう!」超超元気に、でも小声でお礼。

そして、いよいよ「銀座目利き百貨街」の会場へ。ちょうど、佐藤卓さんと太田和彦さんのトークショーが始まったので聞かせていただいた。グラフィックデザイナーでもあり居酒屋探訪家でもある太田さんは盃を集めていらっしゃるそう。日本酒を美味しくする器は「素材は磁器、形は盃」なんですって。

  • ぐい飲みは匂いがこもってしまうけど、朝顔形の盃は香りがふわっと広がる
  • 飲むとき、ぐい飲みは頭をのけぞらせないと最後まで飲めないけど、盃なら器をきゅっと傾ければスイと飲める。飲む格好が粋
  • いろんな盃を試した中で行き着いたのは、古い大衆居酒屋で使われる量産品。浅草の合羽橋で120円で買えてしまうようなもの。酒造元が居酒屋に宣伝で配っている盃は全部この形

そんなわけで、酒が美味しく飲める器は「すでに結論が出てしまっている」のだそう。そこから、「すでに結論が出てしまっているもの」に対するデザイナーという立場の難しさについて。ノスタルジーとデザイン。あー、たくさんいいキーワードがあったのに忘れた…(笑)。メモしておけばよかった…!

あと、太田さん、「今回の展示用に合羽橋で120円の盃を買って、帰りに美家古寿司で寿司食べて最高だった」とおっしゃっていた。おっと美家古寿司!「江戸の技・江戸の味」で受講したお店だ。食べてみたいー。

とても興味深いお話を聞いたあと、会場を巡回。ミウラ折りを取り入れた商品を展示しているお店もあった。ミウラ折り!「爆笑問題のニッポンの教養」で見て感動したよ!人工衛星の太陽パネルの展開方法を研究する過程で生み出されたミウラ折り、考案した三浦教授はちょっと浮世離れした不思議な魅力を持った方。なんと、この展示の初日に会場にいらしたんだそう!あー、残念!でも、ミウラ折りの日本/世界地図を購入して満足!

でもこうなると、ミウラ折り折ってみたい…!となりますよね、やっぱり。こちらのサイトに折り方の説明があるのでやってみなくては。

ミウラ折りの地図ともう一つ、この展示会のカタログを買った。ころんとしていてとても可愛い本。装丁も素敵だし、何より、この展示のためにデザインされたという各お店の屋号グラフィックが素敵!大日本森見會も屋号マーク作りたいな…。

ああ、面白い展示会だった。堪能した。

おまけ。
「爆笑問題のニッポンの教養」は本当に面白くて大好きな番組。よく録画したものを見返すんですが、100回記念の放送「100回スペシャル!『爆問学問』学」は何回も見ちゃう。伊集院光さんが言う「『爆問学問」学』にうなずきまくるのです。このページにあるように「抱腹絶倒しつつも大いに泣ける」。ちなみに私も爆問学問で一番好きな回は福島智教授の回です。

ひゃー書いた書いた。なんかもう散漫とした文章だな…。でも楽しく書けた。

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コメント(4)

  • hiroshi | 2010.09.12 23:39

    超元気にお礼 と 小声でお礼 しているAyumitさんの姿が浮かんできましたよ。
    今、森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」を読んでいます。
    この人の文章、面白いですね。独特のテンポと展開がとても楽しいです。
    ちょいとAyumitさんのブログの文章と共通点 って感じがします。
    あ、この作者が噂の「森見会」なんでしょか?

  • ayumit | 2010.09.12 23:50

    ヒロシさん、さっそくコメントありがとうございますー。
    そうですそうです、森見會の森見は森見登美彦さんの森見なんですよー。
    というか、ヒロシさんはこれまで森見會の森見はなんだろう?って不思議に思ってはったんですね。笑
    森見さんの文章は中毒性がありますよね。はまっちゃいます!
    次は「四畳半神話大系」いってみてください!
    もっともっとコクがあります!
    私が時折「阿呆」とか古めかしい言い回しを使いたがって使っているのは、森見さんの本の影響です。
    目利き百貨街、面白かったですよ!
    地道に野望に向けて活動しております(^^

  • uripo | 2010.09.13 11:30

    わー!太田和彦氏!わたしの酒飲みの師匠(と勝手に思っている)!
    大ファンなんです!DVDも持っているんです!
    いいなあ。わたしもお会いしたかったわーん!!

  • ayumit | 2010.09.13 12:13

    やはり太田さんのことお好きでしたか!
    トークショー聞きながら、uripoさん知ってるだろなーと思ってた(^^
    心地よいテンポの語りに聞き入りましたよー。
    もうすぐ本の雑誌社から「月の下のカウンター」という本が発売されるとのことだったよ!

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