うどん一杯つけてえな

ドングリさんと一緒に「浜松町かもめ亭二月公演『喜多八・一之輔の会』」。喜多八師匠と一之輔さんという渋い取り合わせに心待ちにしていた落語会!

かもめ亭では太鼓と出囃子が生演奏なんですね。独特のリズムの太鼓に心踊る。寄席太鼓について少し調べたら、一番太鼓は「どんどんどんと来い、ドンドンドントコイ、金持ってどんと来い」と欲張りに、そして、二番太鼓は「お多福来い来い、お多福来い来い、ステツク天天、ステツク天天」打つんだそう。へえ~!次回はそう聞こえるか注意して聞いてみよう。

まずは、開口一番、立川こはるさん。生き生きとした落語に清々しくなる。キリッとしたとてもいい顔をされているなあ。

一之輔さん、まずは「短命」。マクラで喜多八師匠がいまだ会場に到着していない旨が知らされる。ええーっ!一之輔さんの短命は二回目。前回は八五郎のほうにたくさん笑ったけれど、今回はご隠居さんに笑った。あれやこれやと手を変えて短命の理由を八五郎に伝えようとするのに、なかなか伝わらず、ムキーっとなる様が面白い!時には一人乗りツッコミまでするご隠居さん、最高!とはいえ、やはり最後、八五郎が恐妻に向かって「ごはんよそってぇ~」と甘えるところは何度も見たくなる面白さ!

喜多八師匠けだるく登場。間に合ったのですね。「待ってました!」の掛け声。私、寄席で「待ってました!」って聞いたの初めてかもしれない。盛り上がるなあ!けだるいマクラから「長短」。初聴き。最初、えらいゆっくりしゃべらはるので「一体何事?」と思ったら、超のんびり屋さんと超せっかちさんのお話なんだと分かって合点がいった。喜多八師匠はすごいなあ!途中から、お話の内容はもうどうでもよくて、喜多八師匠演じるその人自身が面白くて面白くて夢中になった。ゆーーーっくり餅食べたり、ゆーーーっくりタバコ吸ったり。お客さんの反応も「クスクスクス」って笑いから徐々に「ワハハハハ」になる感じで面白かった。

一之輔さん、二席目は「明烏」。一之輔さん、悪の権化の源平衛と多助がとても似合う!(褒めてます!)明烏といえば、昨年末に見た映画「昭和の名人」の八代目文楽の甘納豆シーンが印象深く残っていたので、源兵衛が甘納豆食べるくだりで「きたーっ!」と心の中で小さくガッツポーズだった。また聴きたい、一之輔さんの明烏。

喜多八師匠の二席目は「うどんや」。これまた、喜多八師匠の一挙手一投足にもう夢中。見事なる酔っ払いぶりにクスクス笑いが止まらない。最後、かぜっぴきのお客が鍋焼きうどんを食べるところは、空腹の私には地獄だった。「ちょっと私にも一杯つけてえな、うどんや~」。そうそう、喜多八師匠のお顔はシワ加減がとても素敵だと思う。

大満足な落語会だった!喜多八師匠も一之輔さんも、今後もどんどん追いかけたい!やっぱり落語は面白い!

当然の流れでドングリさんと話の合間に「鍋焼きうどんが食べたい、鍋焼きうどんが食べたい」と言いながらの帰路。残念ながら遅くまでやっているうどん屋さんは見つけられず、ラーメンすすった。あー、ラーメン普通にすすってしまったなあ。もっとアツアツの鍋焼きうどん風に食べてみるべきだった!(ね、ドングリさん)

「浜松町かもめ亭二月公演『喜多八・一之輔の会』」
立川こはる 「一目上がり」
春風亭一之輔 「短命」
柳家喜多八 「長短」
春風亭一之輔 「明烏」
柳家喜多八 「うどんや」

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コメント(2)

  • ドングリ | 2011.03.02 23:57

    あぁ本当だー、普通にラーメン食べてしまったー。
    おなか空きすぎて、そこまで気が回らなかったね、
    反省だわ(笑
    ラーメン食べたけど、鍋焼きうどん食べたい欲求が
    収まらないよー。
    近いうちに鍋焼きうどんディナーしませんか?(笑

  • ayumit | 2011.03.03 14:08

    いいねえ、鍋焼きうどんディナー!
    冬の締めの一杯、うどんやにつけてもらった気分で食べたい!
    どっか美味しいところあるかなあ~?

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