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あれは夢かまぼろしか

ああ、あれは夢かまぼろしか、いやいや本当のことだったのよねえ。

今日はムギさんと紫陽花散歩の予定だったのが、予定は大きく変わって、なんと森見さんのサイン会に行ってきました!

会う約束をしていた日にサイン会が開催されることになったこと、整理券配付の日がたまたまムギさんの仕事休みの日だったこと、そこからもうドラマが始まっていたと思うのだけど、整理券獲得までの展開も超ドラマティック。ペンギン・ハイウェイご購入のお客様先着100名様に整理券配付のところ、なんと最後の100人目でゲット!しかも、前のお客様で100人目だったのにその方はもちぐまんストラップのみご購入されたため、100番目の整理券が回ってきたとのこと。劇的な展開に身震いしたのはいうまでもなく。

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これは四畳半神話大系に出てくる老婆の占いによるところの「好機」というやつでしょう!捕らえねば!と、森見會の活動ぶりを勝手に報告すべく、だるまミニ写真集をいそいそと作り、サイン会に備えた。

会場到着。ペンギン・ハイウェイを読みながら順番を待つ若者たちの後ろに並び、時折、階段に座って体力を温存しつつ、時が来るのを待った。そして、一時間後にその時はやってきた!私は整理券を持っていなかったけれど、スタッフさんの粋な計らいで「最後ですし、ご友人さんも一緒にどうぞ」って展開を期待していたら、期待どおりになって森見さんにお会いすることができた。

だるまミニ写真集をお見せしながら(森見さん「これは面白い」とつぶやいてくださったそうです。私は聞き取れなかったんだけど…)、テンパりながらも森見會の存在と活動ぶりを伝え、本にサインをいただいた。サインもただのサインじゃなくて、とびきりスペシャルなサインを!!最後に握手もしていただいた。森見さん、握手のときになってようやく目をバッチリ合わせてくれました。

感謝の意を伝え切れなかったのが心残りではあるけれど、これは好機を捕らえたといってよいかと。しかし、森見さんご本人に向かって森見會の存在を知らしめるだなんて、冷静になると「なんとずうずうしいことか」と思いますねえ。やっちゃいましたねえ。でも、森見さんなら面白がってくれると思うんですよ、って思うことがもうずうずうしいですねえ(笑)。何にしろ、私はとても楽しんでしまいました。

そんなわけで、何がゴールなのかは分からないけれど、第2ステージへとコマを進めた大日本森見會。メンバー内はただいま興奮のるつぼなのでございます。

サイン会のあと、もう一つ面白いことがあったんだった。アニメ四畳半のピンズのガチャガチャがあったので、やってみるかいとトライした。ピンズの種類を見ながら「これだったら残念だよね~」と相◯先輩のを指差したら、横にいた男の子がパッとこっちを見て「コレですよね…」と取りたてほやほやの◯島先輩ピンズを見せて苦笑。あまりのタイミングの良さに大笑いしながら「ああああ!ごめんなさい!ごめんなさい!あはははは!」と大盛り上がり。そこから、周囲にいたピンズ購入者の間で「これが出た」とか「あれが出ない」とか報告が始まって、結果、皆が獲得したのを出し合い、全種類揃ったピンズを並べての大撮影会になった。面白過ぎた。

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興奮おさまらぬまま浅草に移動して、ふらりと立ち寄った「逢ai」というお店でお買い得になったワンピースを衝動買いし(帰宅後着てみたらすごく気に入った!)、「どぜう飯田屋」でどじょう鍋と柳川鍋をいただいた。どじょう鍋美味しいやないのー!いけるいけるー!

残念ながら、先日「3331」でお話をお伺いした四代目のご主人はいらっしゃらなかったけれど、五代目の若旦那さんがいらしたのでお店に来た経緯をお伝えしたら、とても喜んでくださった。

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ああ、夢のような一日だった。ムギさん、お疲れさま&ありがとう!リーダー、報告をしばしお待ちあれ!

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どじょう食べたい

事務所の近くに廃校になった中学校を改修した「3331」というアートスペース出来た。今はまだプレオープン中で今月26日に正式オープンされるそう。
少し前にお昼ごはんを食べたあとに寄り道したのだけど、教室を利用していろんな展示がされてたり、雑貨が売られていたり、会社が入っていたり、カフェがあったり、もう楽しすぎ!こんな施設が会社の近くに出来ただなんてなんと喜ばしいことかと。

で、そのときに「江戸の技・江戸の味 -東京下町に生きる庶民文化の伝統-」という講座が毎週月曜日の夜に開催されていることを知って、さっそく今日行ってみた。

今日は、浅草合羽橋にあるどじょうのお店「飯田屋」の四代目のご主人が講師。お話を簡単ではありますが、まとめてみました。

・どじょうの薬効
古来より「うなぎ一匹、どじょう一匹」と言われているように、どじょうの栄養価はとても高い。カルシウムが豊富。精力がつく。昔は吉原のお客さんが行きに帰りにとどじょうを食べて精力を付けた。どじょう汁をつまみにお酒を飲むと悪酔いしない。どじょうってすごいのね。

・どじょうの歴史
縄文時代からどじょうは食べられていた。文献にはじめて登場するのは室町時代。江戸時代に入って美味しい食べ物としてどじょうが認められた。

・お店のメニュー紹介
どじょう汁、どじょう鍋、ほねぬき鍋、柳川鍋、どじょうの蒲焼、どじょうのから揚げ。お昼の人気メニューは、どじょう汁とごはんと小鉢とおしんこのセット、お値段600円!
メニューにはないけれど「地獄鍋」というのがある。どじょうと豆腐を一緒に煮込むと、どじょうが熱さから逃れようと豆腐に潜り込むが、豆腐の中で煮えてしまって、どじょう入りの豆腐が出来上がるという料理。わお!

・割り下のお話
割り下が基本。これで味が決まる。
ご主人がお仲間さんと結成している「継旦連」で分析した話。江戸前には大きく分けて「しょっぱい」と「あまからい」の2つの味がある。江戸の町は「職人の町」と「商人の町」がはっきり分かれていた。当然、暮らしぶりも違ってくるし、味の好みも違ってくる。職人は体をよく動かすので「しょっぱい」のを、商人は「あまからい」のを好み、味が二分化されたのではないか。どじょうのお店は数が減って今は5件ほどだが、それぞれ「しょっぱい」「あまからい」に分けられそうだ。

・料理人は職人か商人か
味にとことんこだわる職人的なお店もあるが、どちらかという商人ではないか。お料理は見た目も重要だけど、やはり食べもらわないといけない。お店を選んでもらって、美味しくいただいてもらうためには、おもてなしの心、お店の雰囲気作りがとても重要。

・浅草でどじょうの味を伝えていくということ
家業であることの素晴らしさ。身体にしみついた味。それを代々伝えていかなければならない。浅草の人は浅草が大好きだから、地方からいらしたお客様にも浅草を大好きになって帰ってもらいたい。浅草のお店全体が盛り上がるように、美味しいどじょう料理を伝承していく。
このようなお話でした。とても面白かった!お話を聞きながらノートにメモするのも、久しぶりの授業時間のようでテンション上がった。何より今は「とにかくどじょうが食べたい!!」それに尽きます。飯田屋さんでどじょうを食べたいー!

次回はべっ甲細工師の磯貝さんが講師。楽しみだなあ!

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二つ目

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咲いた!

R0021554.jpg咲いた咲いた!わあ咲いた!皐月の花が咲きました。なんと愛おしい。もう感謝の気持ちがわいてくるのですよ。「咲いてくれてありがとう」みたいな。大げさに聞こえるかもしれないけれど、本当に自然にそういう気持ちになったもんで、自分でもちょっと驚いた次第。
まだ、つぼみが4つあるから、全部咲いたら大賑わいだなあ!

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おおおおおっ!

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お花が咲きそうなんですよ!あ、紹介が先ですね。こちらが我が家の角葉珍山です。小さなさつきの盆栽です。葉っぱも艶々で綺麗です。そうなんです。お花が、お花が咲きそうなんですよ!

朝、ベランダで雄たけび上げかけたけどなんとかこらえたよ。あ、「おたけびあげかけた」ってちょっと早口言葉系。ああ、そんなことより角葉珍山ですよ。カクバチンザン!あ、「カクバチンザン」ってちょっと昔の偉人さんの名前っぽい。「カクバ チンザンと申す」 ああ、そんなことよりそんなことより!まさか帰ったらお花開いちゃってる?!濃いピンクの花びらとご対面?!

ああ、どきどきするー。

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その他もろもろ

その他もろもろをまとめて書いちゃおう。

長寿梅と角葉珍山(皐月)と楓、小さな3つの盆栽が我が家にやってきて2週間とちょっと。毎朝、一番にやることは盆栽の水やり。寝ぼけ眼にもしゃもしゃの頭のまま、「どうですか、元気ですか、新しい葉っぱが出てきてますねー」とかなんだかんだつぶやきかけながら気持ち悪げに水やりしてます。

皐月は蕾がたくさんある状態で買ったから、5月だし花が咲くのだろうと期待していたのだが、蕾のまままったく変化がないように見える…。なんでだろう…。ちょこっと調べたところ水不足とあったのだけど、そんなことはないと思うんだよなあ。日光が足りないのかなあ。盆栽を購入したお店の方に「困ったら相談してね」と名刺をいただいたので写真をつけてメールしてみようかと思う。

長寿梅はどんどん葉っぱが出てくるので、マメに葉を刈っている。本などを読むと、この時期なら葉を全部取ってしまってよい、そのほうが密ないい枝ぶりになるとあるのだが、そこまではやれずにいる。これもお店の方に写真つけて聞いてみようかな。

楓は葉っぱの形がとにかく可愛いので、ついつい大めに眺めてしまう。こちらも葉刈りや枝の切り戻しとやらを積極的にやるべきなのか迷い中。

なんか迷ってばっかりですけど、それが楽しみでもあるんですねえ!でも、近くに相談できる専門家がいればなあ…!とは思う。あ、そのうち盆栽たちの写真を載せます!

陶芸をやりたい。先月、森見会の野外活動で陶芸体験をした。私はだんなさんのお茶碗を作ったのだが、これが少々残念な出来栄えで…。だんなさんに見せたら一言「歪んでるね」って…。ぐっさり。もーぜったい作り直したるー。とりあえず、お茶碗とお湯飲みとお皿をセットで作りたいなあ。

ムギさんにお借りした漫画「俺はまだ本気出してないだけ」3巻まで読んだ。主人公のシズオは40歳でなんとなく会社を辞めて、自分探しをするのだと意気込んだ末、ふと思いついたのが漫画家デビュー。バイトをしながら漫画を描いてはボツ!ボツ!ボツ!そんなこんなで2年経ってしまって…といったストーリー。「シズオー、ほんまどうすんのー」と呆れたり、「あはは…そういう言い訳してまうよね…」と身につまされたり、妙に励まされたりもする。全体的にゆるこま(緩くて細かい)なギャグが散りばめられていてクスクス笑える。とても面白いです!また、脇役たちがいい味出してる。

続きが楽しみなようなちょっと怖いような(笑)。しかし、中村パーソン(主人公のペンネーム)の「人生、300年」は読みたすぎるなあ!

そのほか。アニメ四畳半神話大系が面白い。モノクロフィルムでいい雰囲気の写真が撮れるようになりたい。部屋で眠ってるピアノを弾きたい(ジムノペディくらいの簡単に見えて深いのだろうけど音符が少なめのもので)。本棚を買って本を整理したい。ツイッター復活してみたのはいいけどイマイチつぶやけてない。清水ミっちゃんのライブチケットなんで取らなかったのか信じられない。上方落語が聞きたい。髪切りたい。宝くじ当たりたい。遠足の日は晴れてほしい。野外ライブの日は曇っててほしい。紫陽花デートの日はたまに小雨くらいがいい。弟のお嫁さんに会うのが楽しみでならない。そんなところです。

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おっと!

気づいたら4月は1回もまぜごはんを書いてなかった!
せめて、落語の記録だけでも~。

4月11日 もんさんと行く!落語会「春風亭正太郎の冒険」
初天神   春風亭ぽっぽ  
粗忽の釘  春風亭正太郎  
祇園祭   春風亭正朝   
漫才    ロケット団
紺屋高尾  春風亭正太郎  

「紺屋高尾」は以前聞いた「幾代餅」と話の展開が全く同じだった!落語会のあとのお茶会に参加できず残念だった。落語のあれこれ聞きたかった。あ、でも次の機会がもうそこまで来てる?

4月20日 「志ら乃大作戦 第10話」
狸の札   立川らく兵
武助馬   立川志ら乃
天災    立川志ら乃
二人の花嫁 立川志ら乃

狸もの好き。そういえば「天災」を生で聞いたのは初めてだったかも?ちりとてちんで知ってはいたけれど。志ら乃さんは髪形が変わったのもあってか貫録が増しており頼もしい感じだった。今後も楽しみです。

今日はお友達とさいたま市は盆栽町まで赴いた。盆栽町では「大盆栽まつり」が開催されており、今日が最終日。右を見ても盆栽、左を見ても盆栽、続く盆栽ロード!ビビッときた小さな盆栽を3鉢購入。ドキドキの盆栽デビューであります!毎朝毎晩、盆栽たちに語りかけます!

今後まぜごはんは落語と盆栽のお話がメインになりそうな。我ながら「いいわ~」と思う。

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追いかけたい百栄師匠

「我らの時代 落語アルデンテ」中野ZERO小ホールにて。

とってもバランスがいい組み合わせで大満足。

一之輔さん、ちょいと斜に構えた感じ。粋。
兼好さん、とても安心感がある。お話がすんなり入ってくる。
白酒さん、しっかり落語を楽しめる。また見たい!

そんな中、私の心をひねり掴んだのは春風亭百栄師匠。笑いすぎておなかが「あいたたたたたっ」ってなった。まくらで披露された英語小咄ですでに笑い泣き。小咄を英語にして、さらにディズニー映画風味をプラスすると、あんな面白いことになるのねぇ!

新作落語「愛を喩えて」はカップルがお互いに相手のことをどのくらい好きかを喩え合うんですが、何か展開があるのかと思いきや、愛の大きさを喩えに喩えて、これでもかと喩えまくって終わった。「これ落語なん?」と疑問符が浮かびかけるも、次々に繰り出される愛の喩え方があまりに面白いもんで冷静になる暇がなかったです。ああ、笑った!

帰りに百栄師匠自ら新作落語CDを売ってらしたので、迷うことなく購入。すでにサインされてあったのを知らずに「サインしてください」とお願いしてしまったら、さらにサインしてくださいました。

春風亭百栄の落語 人間国宝への道・第一章
春風亭百栄
夢空間 (2009-12-16)
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その後、百栄師匠の情報を調べていたら、「せめ達磨」という新作落語の会のメンバーだと知る。森見会関連で「達磨」はときに分身になるくらいに身近なアイテムなので、「せめ達磨」という名前に勝手に親近感を覚えてしまう。次の「せめ達磨」の会は行かねばなるまい。

さらに、「せめ達磨」の前に百栄師匠の独演会があるのですよ。「百栄のヒラキ~骨の付いてる方~」っていう洒落たタイトルで。なんですがぁ、日にちがぁ、写真展開催中の金曜日ということでしてぇ。まいったなあ~。ふ~む~。

我らの時代 落語アルデンテ
「寿限無」 柳家花いち
「あくび指南」 春風亭一之輔
「愛を喩えて」 春風亭百栄
「近日息子」 三遊亭兼好
「花見の仇討」 桃月庵白酒

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ルノアールにて落語講座

昨日に引続き、この日も落語。「志ら乃大作戦 第九話」。内幸町ホールにて。

今回は「お食事中の方はご遠慮ください」なテーマでした。細かく想像したくないのに、そういうときに限って想像は豊かに膨らむもんで(笑)。それにしてもこの手のネタは、いつの時代でも、年齢問わず笑えるものなのね~。「三軒長屋」はもう一回聞きたいなあ。

会場にて、なんともんさんにお会いした。お久しぶりでした~。帰りに、せっかくですしとルノアールでお茶。落語のあれこれについて教えてもらう。いやぁ、面白かった!
オススメの演目も色々と教わった。B級ホラー映画的な「胴切り」と「イモリの黒焼き」がものすごく聞きたい!「イモリの黒焼き」、惚れ薬が米俵にかかってしまって、米俵に追いかけられる話だそうで。なんじゃそりゃー。米俵に感情移入したい。

あと、私が「湯屋番」が好き過ぎると話したら、「二階ぞめき」はすごいですよ、と。大妄想ストーリーなんだそう。あー見たい!聞きたい!

そして、忘れちゃいけない「愛宕山」!もんさんいわく、春のお話だから、今なら聞ける可能性高いのでは?とのこと。
『麦が青々と伸びて、菜種の花が彩っていようかという本陽気、やかましゅう言うてやって参ります、その道中の陽気なこと~』
『♪愛宕山坂 ええ坂 二十五丁目の茶屋のかか』
(江戸落語では唄が違うらしい)

でも、寄席では何がかかるか事前に分からない場合がほとんどだから、狙っては行かれないのだなあ。そんなところも、寄席に行く楽しみの一つなんだろな。また、もんさんに落語講座をお願いしたいです!

突然ですが、私の話すときのクセ?について書きます。私って話すときに小芝居が入るみたいですね。旦那さんにもよく指摘され、「あ、小芝居入った。そして、いつものごとく、誰を演じてもキャラクター一緒。男性か女性かの違いくらい」とつっこまれる。その点については友達も見解を同じくしている模様(笑)。最近は私も、小芝居が入ることを自覚し始めていて、この日ももんさんに色々話しながら、「あ、小芝居入ってる」と思っていたのだけど止められなかった。止められない自分がとても可笑しかった。

そんな話を帰りの電車の中でしました。あと、将棋のさし手「パンツを脱ぐ」についても熱く語った。「パンツを脱ぐ」は、守備力は格段に落ちるけど、それでもやらねばならない時の非常手段的なさし手なんだそうですよ!呼吸困難になるほど笑いましたとさ。

志ら乃大作戦 第九話
「子ほめ」     立川らく兵
「家見舞」     立川志ら乃
「権助提灯」   立川志ら乃
「三軒長屋」   立川志ら乃

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湯屋番おもしろい

この日は神楽坂にて毘沙門寄席を見る予定。友達と少し早めに集合して神楽坂をお散歩。あいにくのお天気だけど、そぼ降る雨の中、濡れた石畳を歩くのもなかなかオツ。

ぶらぶら歩いていたら大きな道路に行き着いた。道路を挟んだ向こうに、職人さんのこだわりがプンプン匂ってくるお店を発見!「鮎藤革包堂」はオーダーメイドの鞄工房とのこと。とりあえず店前まで行ったはいいが、気軽に入れる感じではない。「看板も革で出来てるね!」「この壁レンガかと思ったら革だ!」とか話しつつちょろっと店内を覗いたら、店主さんが「どうぞお入りください」といった感じで小さく会釈してくれた。ラッキーと入店。

店内もとてもいい雰囲気。ゆとりをもって並べられた商品、古いミシン、大きな作業台、棚にはくるくる巻かれた革がぎっしり。初めて訪れたにも関わらずみょうに落ち着く。

店主さんがまたいい雰囲気のお方。適度な距離感を保ちながら、ゆったりとした口調で、革についていろんなことを教えてくださった。ところで、タンニンなめしって知ってますか?水を含むと柔らかくなるので、カービングや細工するのに適したなめし方なんですよ。(覚えたから言いたい)

店内に並ぶ素敵な鞄はやはり素敵なお値段。でも、こちらの動物のレザークラフトなら気軽に買えますなということで、友達はもちろんキリン、私はゾウさんをチョイス。ぺったんこの状態から革を水で濡らして柔らかくし、動物をイメージしながら形作る。自然に乾燥させたら完成。切り込みに差し込んだり、そういう仕組み無しで出来るのは、”タンニンなめしだから”なのです。(偉そう)

こんな感じに仕上がりました。

その後は「ふくねこ堂」にお邪魔。ここでも店主さんがいろいろとお話してくださった。その間ずっと、店主さんと抱っこされた猫ちゃんは頬をぴったり寄せ合っていた。なんと可愛らしい。「着物は日本の民族衣装ですよ。ぜひ着てください」との店主さんのお言葉に、「着物いいかも…」と心揺らいだ。

お次は、和雑貨屋「ここん.」。竜の置物を見た友達が話し出した「竜実在説」に夢中になる。店員さんも耳ダンボになっていたようで「聞かせてください、その話!」と混ざってこられ、大いに盛り上がる。この際竜が実在したかはもうどっちでもよく(って言ったら怒られるかな?笑)、友達のその着眼点と発想力はステキすぎる!と思った。

でっかい肉まんで腹ごしらえをし、本日のメインイベント「毘沙門寄席」。前座さんも合わせて5人の噺家さんの落語を堪能。そして、5席のうち4席は過去に聞いたことのある演目だった。「あっ、知ってるこの噺!」ってなるのはなんか嬉しい。それにしても私は「湯屋番」が大好きらしい。妄想大爆発!

落語を聞いた帰り道はいつも「落語ってやっぱり面白いー」って話しながら帰る。落語はやっぱり面白いなあ。そして、次の日は「志ら乃大作戦」ということで落語つづきなのです。

毘沙門寄席
「湯屋番」   古今亭菊六
「猫の皿」   金原亭馬遊
「妾馬」     柳家さん喬
「幾代餅」   林家たい平

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