落語,お能カテゴリ 8ページ目


浅草で落語

あさくさ 文七にて落語会。

春風亭一之輔「初天神」
林家はな平「たらちね」
春風亭一之輔「短命」

一之輔さんは上手いなあ。笑わせる場面でしっかり笑わせてくれる。百栄さんのブログで知ったけれど、NHK新人演芸大賞落語部門で大賞を受賞されたそうで。おめでとうございます!

「短命」面白い。とある質屋の一人娘は才色兼備の良い女。その娘のお婿さんになる人はなぜか次々に亡くなってしまう。ご隠居さんのいうには「食事時だ。お膳をはさんで差し向かい、おかみさんが旦那によそったご飯なんかを渡そうとして、手と、手が、触れる。白魚を五本並べたような、透き通るようなおかみさんの手だ。そっと前を見る……ふるいつきたくなるような、いい女だ……短命だよ」。理由が分かった八五郎は家に帰って女房に無理やり給仕をさせる。

この、短命の秘密が分かってポ~っとなったまま家に帰り、自分の女房に同じようにやらせてみる場面が超面白い!ここだけ何回も見たいくらい!一之輔さんのやるポ~っとなった八五郎最高。とろんとした目つきに甘えた口調が面白いー。さげの「おれは長命だ…」も分かりやすくて安心して大笑いできる。さげが難しいものがよくあるので分かりやすいのはありがたい。

落語は江戸のころの辻噺(辻に立って面白い話を聞かせる)が起源なんだそう。そこから、人々が料理屋に集まって我こそはとこぞって面白い話を聞かせ合ったりして、どんどん今あるような落語が出来たらしい。この「短命」もそうやって出来たんだろうか。とある質屋にものすごくきれいな娘さんがいて、「あんなに美人じゃ、たまんねぇよなぁ」「質屋の旦那といってもなーんもやることなくて、隣にあんな美人がいちゃあなぁ」「ああだったりして。こうだったりして」と話しを盛っていった結果、「短命」という噺になって。うーん、ロマンを感じるなあ!(勝手な想像だけれど!)

「たらちね」も面白い。「チャラコロチャラコロ……」「サークサクーのポーリポリのチンチロリン、ザークザクのバーリバリのガーシャガシャ♪」そこだけでも覚えたい。

そしてこの日は我が家の家宝となるであろう大切な物をいただきました!すごい…!すごいぞ…!

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筒井筒 井筒にかけし まろがたけ

うそー、10月に入って一度もまぜごはんを書いていなかったの!?「さぼっていた、次からがんばる」と書いたそばから誓いを破ることの繰り返し。今後は文の最後を「またしばらくさぼります」で締めたほうがいいですねえ。

現在10月も半ば過ぎましたが、振り返りつつ記録していこう。

この日はムギさんにお誘いいただき、神楽坂の矢来能楽堂にてお能と狂言を鑑賞。

狂言は「文荷」(ふみにない)。演じるは野村万作さん、野村万之介さん、月崎春夫さん。「文荷」は分かりやすくて大変面白かったなあ。

ご主人にラブレターを届けに行くよう頼まれた太郎冠者と次郎冠者。想いがつまっていて重いから「そちが持て」と手紙を押し付け合いつつ進む道中。ラブレターの中身が気になって開いちゃって、奪い合いながら読んでたら終いには破ってしまう。破れた手紙を扇で飛んでけーと煽いでいたらご主人に見つかって叱られ逃げる。

使いの二人の行動に「おいおい!」とつっこみながらもなぜか憎めず、ニコニコしながら見ちゃいました。

能は「井筒」。
「筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 生いしけりしな 妹見ざるまに」
昔幼い頃、井筒と比べた私の背丈はずっと高くなりましたよ、あなたと会わずにいるうちに。

「くらべこし ふりわけ髪も 肩過ぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき」
あなたと比べあった振り分け髪も肩を過ぎました。その髪を妻として結い上げるのはあなたをおいてありえません。

そんな歌を送り合って結ばれた在原業平と妻。ひゅー。その妻が霊となって現れ、昔を偲びつつ語るお話。

前半動きがほとんどなくて幾度か夢の世界に誘われたがなんとか耐えた。パンフレットにセリフがすべて掲載されていたのがありがたかった。能の世界は私にとってまだまだ分からないことだらけだけど、あの静かで神秘的な空間にとても魅かれてしまう。少しずつお勉強していこうと思う。

お能のあとは「天つゆ」という名前の天麩羅屋さんで天丼。「天つゆ」って名前、いいわあ。字面も可愛いし。ご主人さんがにこにこと気のよさそうな方でとても好感が持てた。もちろん天丼も美味しかった!そのあと、前から行ってみたいと思っていた「キイトス茶房 」で珈琲。とある計画について大いに語り盛り上がった。とある計画においては、その後もいろんなことが不思議なくらいどんどこ決まっていっている。すごい…!すごいぞ…!お店予約しちゃったら報告させていただきたく思っております。

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たけのこを召し捕って手討ちにいたす!

らくごカフェにて春風亭正太郎さんの落語会。

「道具屋」   春風亭正太郎
「権兵衛狸」  春風亭正太郎
新作落語   古今亭 駒次
「棒鱈」     春風亭正太郎

タヌキが出てくる噺はとても好きです。いたずらするけど、どこか抜けていてひょうきんでおちゃめ。そういえば、森見さんの作品の五男、毛深い子と呼ばれる「有頂天家族」もタヌキ一家の下鴨家が大活躍するお話。早くシーズン2が読みたい。

タヌキ=ひょうきん、どん臭い、おちゃめ

こういうイメージは江戸時代になってから出来上がったらしい。鎌倉・室町時代の説話では時に人を食らうこともあるおどろおどろしい化け物として登場するそうだ。へえ~。

落語会の帰りに「さぼうる」にて談話。今回のメインな話題はもちろん「ミカンキジラミ」。ミカンキジラミの研究をなさっている方がいらしたのでありがたくお話を聞いた。柑橘系の木の樹液を吸うミカンキジラミ。病気になった木の細菌を媒介してしまうので問題になっているんだそう。元はアジアの熱帯地域に分布していたのが、最近は沖縄までやってきてしまっている。これは大変!冬の風物詩「おこたでミカン」が貴重なシーンになってしまうかもしれない!日本のミカンを守って、Nさん!また、お会いしたときには研究の経過を教えてもらおう。

落語トークもたんまりと。私が「落語を一席覚えてみたいんですよね。」と言ったら、もんさんが「『たけのこ』という小咄が面白いですよ!」と教えてくれた。さきほど、Youtubeで米朝師匠の動画を見つけたので聞いてみた。おーもーしーろーいー!「不埒でござる!不埒不体でござる!」「たけのこを召し捕って手討ちにいたす!」

ありがたいことに落語の師匠が二人もいるので、いつか稽古をつけてもらおうと思っている。(本気です 笑) いざ、覚えてやってみたらえらく難しいんだろうなあ。すべての噺家さんのことを大尊敬しちゃうんじゃないかしらん。

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妄想は人生を楽しくする

久しぶりの志ら乃さんの落語。

「三方一両損」は江戸っ子ってこんなイメージ!な登場人物が出てきて面白かった。
左官の金太郎が柳の木の下で財布を拾う。財布の中にあった書類で持ち主は大工の吉五郎と分かり、財布を届けに行ったら、

吉五郎:「一度自分の懐から出ていった金はもう自分のものじゃねえ!お前が持ってけ!」
金太郎:「金を届けてやったのに何を言いやがる!そんなもんは受け取れねえ!」

と大げんか。大家が仲裁に入るも治まらず、最終的には奉行所まで行ってしまって、お奉行様のうまい裁きで一件落着~!という噺。強情っ張りな両人のやり取りが面白かった。でも、なんだかんだでこの一件のあと二人は友達になったに違いないと思う。

「死神」は盛り上がりどころいっぱいで超エンターテイメントなお噺。最後、主人公は究極のピンチに陥り、聞いてるこちらも「どうする?どうする?」とハラハラドキドキする。そんな中での志ら乃さんのサゲは、身を乗り出して待ってるところを「あれっ?」と肩透かし食らうようなサゲだった。あっという間すぎてついてゆけず…。あれかな、後で振り返ってじわじわと面白さを噛みしめる感じなのかな。とても、とても偉そうですけれど違うバージョンのサゲも聞きたい!また近いうちに高座にかけてくれないかなあ。

「志ら乃大作戦 第10話」
花色木綿   立川らく兵
悋気の独楽  立川志ら乃
三方一両損  立川志ら乃
死神     立川志ら乃

帰りにムギさんといつもの珈琲屋さん。タモさんの一番好きな言葉は『妄想』だという話で大盛り上がり。その発言は笑っていいとも!で発せられたんだけども、ちょうどお休みをもらっていて生で見てたんですよ、私。なんてラッキー。タモさんの言うことだから間違いないですね。妄想は人生を楽しくするのですね。妄想力をもっと高めていきたい。

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はてなの茶碗

タイムリーにまぜに記録を残せていないのがはがゆいこの頃。7月21日には落語カフェにて春風亭百栄さんの「百栄の赤いシリーズ~赤いソノシート」。

一席目は「鼻ほしい」。落語手帖で演目名だけ見ていて気になっていた噺だ。なるほど、こういう噺だったのかー。笑っちゃいけないけど笑っちゃうって感じだったけど、サゲがおちゃめでホッと気が抜けた。

二席目は「はてなの茶碗」。これは以前テレビで桂米朝さんがやっているのを見て、すごく好きになった噺。京都の有名な茶道具屋の金兵衛、通称「茶金」さんと、大阪出身の油屋さんの茶碗をめぐっての攻防がとても面白い。最後、油屋さんが大きな瓶を持ってくるあたりが大阪人らしいノリで楽しい。米朝さんのやる茶金さんが品が良くてまろやかですごく好きになったんだった。百栄さんのは油屋さんが江戸出身になっていた。東京ではそういうふうにして演じられるのかな。

仲入り後はゲストの元気いいぞうさん。「元気~?」「いいぞう!いいぞう!」。すごいもん見てしまった。あまりのブラックネタに「ええー…」と引きつつも、温和な笑顔にだまされて?いいぞうさんの芸にずんずん引き込まれた。笑った笑った。

百栄さん三席目は新作落語「甲子園の魔物」。まくらの「アパッチ野球軍」の話しからして相当面白かった。百栄さんのやる「追いつめられて困ってるときの人」が好きだなあ。落語カフェにももっと通いたい!

また、改めて書こうと思うけれど、今日はもんさんやヒロシさんたちと一緒に創作ダンス(!)を見に行った。帰りにお茶しながら昨日書いた野望の話しを聞いていただいた。なんだかやれるかもしれない気配…!新たな協力者(素敵な女の子!)も得られそう!わー、夢は広がる。なんか頭の中で夢を描いているだけで満足してしまいそうな気もするくらい。ま、あまり気負わず、ちょこちょこと行動を開始しようと思う。

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儘寄席

もんさんと行く!落語会「春風亭正太郎×肴奉行・儘」に参加。一人で伺ったのだけど、お店に入ると知ったお顔が!ヒロシさんもいらっしゃっており一安心。

らく兵さんは「子ほめ」、正太郎さんは「宗論」と「野ざらし」。宗論は初めて聞いた。キリスト教信者になった息子と熱心な浄土真宗門徒の旦那が教義を巡って口論する話。新作落語かと思いきや古典落語だった。こんな話もあるんだなあ。

「野ざらし」は以前らくごカフェで古今亭志ん八さんのを聞いたんだった。私の大好きな妄想系。「夜、女の人(幽霊だけど)がやってきたら、あんなことになったりして、こんなことになったりして、うひゃひゃひゃたまらんのう」と一人盛り上がり大暴走する八五郎。面白い。唄も入って賑やかだし、とても好きな噺の一つ。

落語のあとは打ち上げにも参加させていただいた。落語家さんと直接じっくりとお話できる機会なんてなかなかないだろうと、厚かましくもあれこれお尋ねした。立川流の演出スタイル、とあるベテラン噺家さんの高座における力配分、などなど実名まじえて色々教えていただいた。あとは、私が落語に興味を持ったきっかけとか、どんなところが面白いかを熱くお話したり。ああ、楽しかった!「もっといろんな噺家さんの落語を聞きたい!ふがー!」と息巻いとります。もんさんに感謝!

あとは、もんさんが中野のアンティークショップで手に入れたという古いカメラや面白い根付をじっくりと拝見。こちらの古いカメラは使えるフィルムが今では手に入らないらしい。だが、その後分かった情報では「今も売っている120フィルムを620スプールに暗室で慎重に巻き直せば使える」とのこと。できたら使える形にしてプレゼントしたかったのだが、さすがに暗室はない…、無理…。
manma.jpg

この根付も大層面白かった。裏表に仙人とカメですよー。よく出来てるわあ。何回もひっくり返してはフフフと笑った。

そんなこんなでとても楽しませていただいた。またの機会を楽しみにしております!

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おっと!

気づいたら4月は1回もまぜごはんを書いてなかった!
せめて、落語の記録だけでも~。

4月11日 もんさんと行く!落語会「春風亭正太郎の冒険」
初天神   春風亭ぽっぽ  
粗忽の釘  春風亭正太郎  
祇園祭   春風亭正朝   
漫才    ロケット団
紺屋高尾  春風亭正太郎  

「紺屋高尾」は以前聞いた「幾代餅」と話の展開が全く同じだった!落語会のあとのお茶会に参加できず残念だった。落語のあれこれ聞きたかった。あ、でも次の機会がもうそこまで来てる?

4月20日 「志ら乃大作戦 第10話」
狸の札   立川らく兵
武助馬   立川志ら乃
天災    立川志ら乃
二人の花嫁 立川志ら乃

狸もの好き。そういえば「天災」を生で聞いたのは初めてだったかも?ちりとてちんで知ってはいたけれど。志ら乃さんは髪形が変わったのもあってか貫録が増しており頼もしい感じだった。今後も楽しみです。

今日はお友達とさいたま市は盆栽町まで赴いた。盆栽町では「大盆栽まつり」が開催されており、今日が最終日。右を見ても盆栽、左を見ても盆栽、続く盆栽ロード!ビビッときた小さな盆栽を3鉢購入。ドキドキの盆栽デビューであります!毎朝毎晩、盆栽たちに語りかけます!

今後まぜごはんは落語と盆栽のお話がメインになりそうな。我ながら「いいわ~」と思う。

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追いかけたい百栄師匠

「我らの時代 落語アルデンテ」中野ZERO小ホールにて。

とってもバランスがいい組み合わせで大満足。

一之輔さん、ちょいと斜に構えた感じ。粋。
兼好さん、とても安心感がある。お話がすんなり入ってくる。
白酒さん、しっかり落語を楽しめる。また見たい!

そんな中、私の心をひねり掴んだのは春風亭百栄師匠。笑いすぎておなかが「あいたたたたたっ」ってなった。まくらで披露された英語小咄ですでに笑い泣き。小咄を英語にして、さらにディズニー映画風味をプラスすると、あんな面白いことになるのねぇ!

新作落語「愛を喩えて」はカップルがお互いに相手のことをどのくらい好きかを喩え合うんですが、何か展開があるのかと思いきや、愛の大きさを喩えに喩えて、これでもかと喩えまくって終わった。「これ落語なん?」と疑問符が浮かびかけるも、次々に繰り出される愛の喩え方があまりに面白いもんで冷静になる暇がなかったです。ああ、笑った!

帰りに百栄師匠自ら新作落語CDを売ってらしたので、迷うことなく購入。すでにサインされてあったのを知らずに「サインしてください」とお願いしてしまったら、さらにサインしてくださいました。

春風亭百栄の落語 人間国宝への道・第一章
春風亭百栄
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その後、百栄師匠の情報を調べていたら、「せめ達磨」という新作落語の会のメンバーだと知る。森見会関連で「達磨」はときに分身になるくらいに身近なアイテムなので、「せめ達磨」という名前に勝手に親近感を覚えてしまう。次の「せめ達磨」の会は行かねばなるまい。

さらに、「せめ達磨」の前に百栄師匠の独演会があるのですよ。「百栄のヒラキ~骨の付いてる方~」っていう洒落たタイトルで。なんですがぁ、日にちがぁ、写真展開催中の金曜日ということでしてぇ。まいったなあ~。ふ~む~。

我らの時代 落語アルデンテ
「寿限無」 柳家花いち
「あくび指南」 春風亭一之輔
「愛を喩えて」 春風亭百栄
「近日息子」 三遊亭兼好
「花見の仇討」 桃月庵白酒

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ルノアールにて落語講座

昨日に引続き、この日も落語。「志ら乃大作戦 第九話」。内幸町ホールにて。

今回は「お食事中の方はご遠慮ください」なテーマでした。細かく想像したくないのに、そういうときに限って想像は豊かに膨らむもんで(笑)。それにしてもこの手のネタは、いつの時代でも、年齢問わず笑えるものなのね~。「三軒長屋」はもう一回聞きたいなあ。

会場にて、なんともんさんにお会いした。お久しぶりでした~。帰りに、せっかくですしとルノアールでお茶。落語のあれこれについて教えてもらう。いやぁ、面白かった!
オススメの演目も色々と教わった。B級ホラー映画的な「胴切り」と「イモリの黒焼き」がものすごく聞きたい!「イモリの黒焼き」、惚れ薬が米俵にかかってしまって、米俵に追いかけられる話だそうで。なんじゃそりゃー。米俵に感情移入したい。

あと、私が「湯屋番」が好き過ぎると話したら、「二階ぞめき」はすごいですよ、と。大妄想ストーリーなんだそう。あー見たい!聞きたい!

そして、忘れちゃいけない「愛宕山」!もんさんいわく、春のお話だから、今なら聞ける可能性高いのでは?とのこと。
『麦が青々と伸びて、菜種の花が彩っていようかという本陽気、やかましゅう言うてやって参ります、その道中の陽気なこと~』
『♪愛宕山坂 ええ坂 二十五丁目の茶屋のかか』
(江戸落語では唄が違うらしい)

でも、寄席では何がかかるか事前に分からない場合がほとんどだから、狙っては行かれないのだなあ。そんなところも、寄席に行く楽しみの一つなんだろな。また、もんさんに落語講座をお願いしたいです!

突然ですが、私の話すときのクセ?について書きます。私って話すときに小芝居が入るみたいですね。旦那さんにもよく指摘され、「あ、小芝居入った。そして、いつものごとく、誰を演じてもキャラクター一緒。男性か女性かの違いくらい」とつっこまれる。その点については友達も見解を同じくしている模様(笑)。最近は私も、小芝居が入ることを自覚し始めていて、この日ももんさんに色々話しながら、「あ、小芝居入ってる」と思っていたのだけど止められなかった。止められない自分がとても可笑しかった。

そんな話を帰りの電車の中でしました。あと、将棋のさし手「パンツを脱ぐ」についても熱く語った。「パンツを脱ぐ」は、守備力は格段に落ちるけど、それでもやらねばならない時の非常手段的なさし手なんだそうですよ!呼吸困難になるほど笑いましたとさ。

志ら乃大作戦 第九話
「子ほめ」     立川らく兵
「家見舞」     立川志ら乃
「権助提灯」   立川志ら乃
「三軒長屋」   立川志ら乃

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湯屋番おもしろい

この日は神楽坂にて毘沙門寄席を見る予定。友達と少し早めに集合して神楽坂をお散歩。あいにくのお天気だけど、そぼ降る雨の中、濡れた石畳を歩くのもなかなかオツ。

ぶらぶら歩いていたら大きな道路に行き着いた。道路を挟んだ向こうに、職人さんのこだわりがプンプン匂ってくるお店を発見!「鮎藤革包堂」はオーダーメイドの鞄工房とのこと。とりあえず店前まで行ったはいいが、気軽に入れる感じではない。「看板も革で出来てるね!」「この壁レンガかと思ったら革だ!」とか話しつつちょろっと店内を覗いたら、店主さんが「どうぞお入りください」といった感じで小さく会釈してくれた。ラッキーと入店。

店内もとてもいい雰囲気。ゆとりをもって並べられた商品、古いミシン、大きな作業台、棚にはくるくる巻かれた革がぎっしり。初めて訪れたにも関わらずみょうに落ち着く。

店主さんがまたいい雰囲気のお方。適度な距離感を保ちながら、ゆったりとした口調で、革についていろんなことを教えてくださった。ところで、タンニンなめしって知ってますか?水を含むと柔らかくなるので、カービングや細工するのに適したなめし方なんですよ。(覚えたから言いたい)

店内に並ぶ素敵な鞄はやはり素敵なお値段。でも、こちらの動物のレザークラフトなら気軽に買えますなということで、友達はもちろんキリン、私はゾウさんをチョイス。ぺったんこの状態から革を水で濡らして柔らかくし、動物をイメージしながら形作る。自然に乾燥させたら完成。切り込みに差し込んだり、そういう仕組み無しで出来るのは、”タンニンなめしだから”なのです。(偉そう)

こんな感じに仕上がりました。

その後は「ふくねこ堂」にお邪魔。ここでも店主さんがいろいろとお話してくださった。その間ずっと、店主さんと抱っこされた猫ちゃんは頬をぴったり寄せ合っていた。なんと可愛らしい。「着物は日本の民族衣装ですよ。ぜひ着てください」との店主さんのお言葉に、「着物いいかも…」と心揺らいだ。

お次は、和雑貨屋「ここん.」。竜の置物を見た友達が話し出した「竜実在説」に夢中になる。店員さんも耳ダンボになっていたようで「聞かせてください、その話!」と混ざってこられ、大いに盛り上がる。この際竜が実在したかはもうどっちでもよく(って言ったら怒られるかな?笑)、友達のその着眼点と発想力はステキすぎる!と思った。

でっかい肉まんで腹ごしらえをし、本日のメインイベント「毘沙門寄席」。前座さんも合わせて5人の噺家さんの落語を堪能。そして、5席のうち4席は過去に聞いたことのある演目だった。「あっ、知ってるこの噺!」ってなるのはなんか嬉しい。それにしても私は「湯屋番」が大好きらしい。妄想大爆発!

落語を聞いた帰り道はいつも「落語ってやっぱり面白いー」って話しながら帰る。落語はやっぱり面白いなあ。そして、次の日は「志ら乃大作戦」ということで落語つづきなのです。

毘沙門寄席
「湯屋番」   古今亭菊六
「猫の皿」   金原亭馬遊
「妾馬」     柳家さん喬
「幾代餅」   林家たい平

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