失敗も経験ですよ…ね?

今日は、ヒロシさん企画の落語会「ミニミニ寄席」に出演させていただきました。

ぐわー、緊張した!そして、焦って大失敗した!ハハハハハ……。するっ亭のときはほとんど緊張しなかったのに~。練習不足だったなあ。ずっと風邪気味だったのもあるけれど、するっ亭のときくらいにもっと必死で練習していれば幾分マシだったんでは…。せっかくお誘いいただいたのにこの体たらくっ!申し訳ないっ!私の阿呆っ!

でもでも、私の前に高座に上がられたもんさん、そして、私の後にトリとして上がられた舞笑さんが、それはもうさすがの落語で楽しませてくださいました!すごくおもしろかった!

舞笑さんのネタ「水屋の富」は初めて聞いたけれど、登場人物がほとんど1人というのがとても面白いと思った。途中、勝手にあれやこれやとひとりで妄想して盛り上がるくだりも最高!私の大好きな「妄想系」としてカテゴライズしておこう。

会が終わったあとには、残られた皆さまで談笑。「一緒にお能を見に行きましょう!」と言ってくださる方もいて楽しかったー。世の中、素敵な方がたくさんいるなあ。そうそう、隣にいた方に「で、なんで落語をやろうと思ったんですか?」と改めて聞かれて、ただ不思議に思って聞いたのだと思うけど、失敗した後だっただけに「その質問、やけに刺さりますな…」とひそかにチクチク胸を痛ませたりもした(笑)。

それにしても、落語を聞いたのが久しぶりだったなあ。4月16日の小三治師匠以来か!仕事も一段落したので、また平日も寄席に行こう〜。

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大阪帰省3日目

短大時代のお仲間で集合!「花の文化園」に行ってきました。絶好のお散歩日和。お茶して、散歩して、お弁当食べて、散歩した。そして、よくしゃべった!わろたわろた!キラキラというよりは、想像たくましくギラついていた短大時代の毎日を思い出して笑った。毎日がお祭りであったなあ。

いろんな思い出話が出る中で、原人色の服を着て、映画「北京原人」を観に行った話が出てきて、「あ、最近もそんな提案をしたな…ベースは今も変わってないな…」と少々情けなく思ったり(笑)。

当時の思い出話って、何回同じ話をしても毎回めちゃくちゃおもしろいのがおもしろい。また、次回も同じ話をして笑うんだろうなあ。ハハハ、想像したらわらけるー。

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大阪帰省2日目

この日は両親と奈良の長谷寺へ行ってきました。
草もち(美味しい)、おこわまんじゅう(イマイチ)、わらび餅(美味しい)を食べ歩き、長い登楼をえっちらおっちら登って本堂まで。
有名な牡丹はいい時期は過ぎていたけれど綺麗でした。
帰りに柿の葉寿司を食べた。出来立てはちょっとしょっぱい。でも、うまいうまい!

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大阪帰省1日目

5/2より大阪に帰省。両親とも変わらず元気で一安心。

晩ご飯後に母と語らい。あいかわらず韓流ドラマは見続けているようで「いま再放送してるエデンの東がおもしろいねん。話が複雑でなあ」と言いながら紙と鉛筆を取り出した。私は心の中で「来ましたね。これは長くなるね」と覚悟の上、相づちを打ち始めた。

復讐のためだけに生きる兄弟、入れ替えられた赤ちゃん、身分の差で結ばれぬ恋などなど、複雑に絡み合う運命に翻弄される登場人物たち。

こちらが母が話しながら書いた人物相関図。何が何だか分からないとは思うけど複雑さは伝わりますかね。

で、話し始めて40分が過ぎ、話は佳境に入った。それでそれで?と身を乗りだしたら、「と、今ここやねん。最後どうなるんかなあ~」と筆を置く母。「エエエエエ…!いま再放送やろ?一回見たんやろ?覚えてへんの?」と詰め寄ったら、「それが覚えてへんねん。複雑すぎるから」って…。そりゃないわ~。40分聞かされる身にもなってくださいよ~!

「ちょっとも思い出されへんの?!」としつこく食いつく私に、「あ、これ作ったで」とサッサと話題を変える母。まあ、いいけど…。ちょこちょこ手作りするのが好きな母は、帰省すると大抵、何か手作りアイテムをくれる。今回はミニきんちゃく袋。口に紐が二本付いていて、一方を引っ張ると閉じ、もう一方を引っ張ると開く。ちょっと面白い仕掛け。

写真のきんちゃく袋の生地は、なんとその昔、母が作ってくれたワンピースの生地。小学生1、2年の頃かなあ。気に入ってよく着ていたのですよ、ピンクのリボンのワンピース!泣かすことしてくれる…。ああ、懐かしい…。涙

次の次の日に短大仲間と会うというんで、ちょうどいいねと飴ちゃんを入れて人数分用意した。就寝。

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わが星

「わが星」三鷹市芸術文化センター 星のホールにて。久々の観劇。三鷹までえんやこら観に行ってよかったー。

団地に住むとある家族はそれぞれが太陽系の星でもある。主人公は地球のちーちゃん。友達は月のツキちゃん。人の一生と星の一生が、時間や空間を行ったり来たりして同時に描かれていき、最後は地球が滅亡する。演出方法が斬新で、一秒を刻む時報のリズムが繰り返し流れて、台詞がラップ調で乗る。それが不思議とスーッと入ってくる。円形のホールだったのもとてもよかった。私も太陽系の星の一つとして、同じようでちょっとずつ違う日常を生きて、地球の、ちーちゃんの終わりを見守ってきた。

悲しいとか嬉しいとか感情が大きく揺さぶられる涙でなく、なんて説明したらよいのか分からない涙がスルスルと止めどなく出てきて不思議な体験でした。切ないけど「よかった」の涙だった。

ちーちゃんがツキちゃんにあげたアポロチョコをもらいました。かわいい、アポロチョコ。

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森見會、春の野外活動

森見會春の野外活動は、遠出せず都内をお散歩。

まずは「生誕100年岡本太郎展」。すごかったー。音声ガイドからは「向かってくるものすべてと対決する」、「芸術で日本をひっくり返す」、「芸術は作家と鑑賞者の果たし合い」、「危険な方を選べ」、「単細胞生物に戻れ」などなど強烈な言葉ばかりが流れてくる。私のような者はできるなら人には好かれたいし、椅子だってゴツゴツした拒否される椅子じゃなくて心地よい椅子に座りたいけれど、その強烈なエネルギーに訳も分からないけど奮い立ってしまった。一つ一つの作品のどれが好きあれが好きとかいうんでなく、ぜんぶひっくるめて「岡本太郎」が凄い。「なんだこれは!」だ。テレビによく出演していたころ、「あなたの本職は何なんですか?」と聞かれて、「なんでもない。しいて言うならば人間、モーレツに人間だ」と答えたそう。モーレツに人間。むん!

絶好のお散歩日和。神保町まで歩いて古本屋さんをちらちらのぞきながら散歩。落語に関する古い本があって買おうかと思ったけど、もう少しライトなものでお勉強してから手を出してみようと踏みとどまる。
お昼ご飯は「さぼうる」にてナポリタンを食べた。さきほどひいた「太郎の言葉くじ」とともに写真を。このくじ、数十種類はあると思うのだけど、ドングリさんと偶然同じくじを引いてビックリでした!そして、なかなか減らないナポリタンと対決し、美味しく勝利!

楽譜専門の古本屋さんに寄りつつ、「喫茶去」へ移動。1階が満席だったため、運良く2階の畳の間に案内される。落ち着きすぎるー。
注文した品が到着したら、ゴロンと寝転がって読書。これは絶好の読書空間。この読書はちょっと特別な読書で、読後、作者に直接感想を述べるというもの。
やり切っておめでとう!

最後は御茶ノ水に移動し、ウクレレめぐりして解散。いいお天気に恵まれ、楽しい野外活動だった。次回の野外活動も楽しみにしていよう。ウクレレぽちぽち練習しよう。成り行きでもいいじゃないか!

そうそう。帰宅後に岡本太郎展の図録をぺらぺらと眺めていたら、森見さんのお名前を発見!川崎の岡本太郎美術館館長のお言葉の中で、森見さんの「太陽の塔」が日本ファンタジーノベル大賞を受けたことに触れ、「太陽の塔」の「もう一度、もう二度、もう三度。太陽のもとへ立ち帰りたまえ。そして膝を屈して『なんじゃこりゃあ!』と叫ぶべし」という文を引用されてました。本日の森見會、今ここでいい具合にオチ。ストン!

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活字を拾って版を作る

本日、ちんまり隊は印刷博物館にて活版印刷を体験。

活版印刷とは、グーテンベルク以来およそ550年間ほとんど形を変えずに行われている印刷方式で、活字(金属製でハンコのように文字が裏返しに刻んである)を組んだ版で印刷するもの。

印刷博物館の「印刷の家」にて体験講座は行われる。エプロンを付け、まずはインストラクターのお姉さんより説明を受ける。活字を触らせてもらう。

左の写真、向かって左が24ポイントの活字、右が3ポイントの活字。ほっそいちっこい3ポイントの活字はルビに使うんだそう。800文字の版(右の写真)ともなると2キロにもなる。ずっしり!

今回は一筆箋の最後に文字を入れるとのこと。一人1種類だということで私は本名を、ともちゃんは「ちんまり隊」と入れることに。

流れはこんな感じ。

  1. [原稿作成]ー文章を原稿にする
  2. [文選]ー活字を一本一本手で拾う
  3. [植字]ー活字を並べ、印刷の元になる「版」を作る
  4. [組みつけ]ー平らにならし、固定する
  5. [紙選び]
  6. [印刷]ーインキをつけ、印刷機で刷る

棚にずらりと並んだ活字から必要な活字を拾って、ちまちまカチカチと並べて版を作る。こういう作業はとても楽しい。思わずにんまりしてしまう。印刷機のレバーは意外と重い。この重さがやってる実感を味わえてよい。レバーを上げ下げして、ローラーにインキを付けたところで、レバーを下げ切ると紙に版が押される。うまいことなってる仕組みにうなった。

で、出来上がったのがこちら!いい味わい〜。わいわい。欲を言えば、インキの色を選びたかったな〜。あと、もう少し分厚い紙であれば、活版印刷のぷっくり感をもっと味わえたかな〜。

講座最後に、活版印刷が現役だったころ、文選の仕事(専任だったそう)で活躍されたというインストラクターのおじさまによる文選仕事の実演。「現役のころはもっと早かったんだけど」と少し申し訳なさげにおっしゃっていたけれど、私からするとめちゃ早い!スイスイだ。いいものを見せていただいた。
一人前の文選師(?)になるには1年はかかったんだそう。しかし、当時は1回版にした活字はすり減ってもう使えないから、使用後は溶かしてたというのにビックリ。ぐるぐるサイクル。だから、よく使う活字は毎日のように工場に注文して納品してもらっていたとのこと。

体験後は展示を見回った。たくさんの版画、版木、そして棟方志功の彫り姿を見ていたら彫りたい熱がフツフツと再燃!彫刻刀で彫りたいなあ。うむ、やろうかな!まずは、消しゴムハンコ。

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川越ランデヴー

立川から急いで六本木に移動し、カッパ音楽部(?)のメンバーと合流。「U-zhaan × rei harakami vs Open Reel Ensemble」へ。

いたずらっこなハラカミさんとモジャーンなユザーンさんの楽しいライブ!ハラカミさんの繊細な電子音にユザーンさんのタブラのリズムがいい緊張感。かっこいい!と思っていたら、ハラカミさんのギターと歌でちょいと息抜き。マイナー調の「一年生になったら」がよかったなあ。「一年生になったら」の3番の歌詞がしみた。

一年生になったら 一年生になったら
ともだち100人できるかな
100人で笑いたい 世界中をふるわせて
ワッハハ ワッハハ ワッハッハ

川越ランデヴーも聞けて大満足なライブでした!

斉藤牛蒡店に行きたいなあ。きんぴら用の牛蒡と人参を買い、きんぴらを作り、そして食べたい。

斉藤牛蒡店のご主人とおかみさんに和む〜。素敵な笑顔〜。ごぼう×タブラ。

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小三治師匠に会いに

ドングリさんと中央線にてゆらり揺られてはるばる立川まで。小三治師匠の独演会。小三治師匠の落語を聞いた!しかも4列目で(ドングリさんに感謝)!

広い舞台の真ん中の高座には、座布団がポツンと一枚。小三治師匠がゆっくり登場して座ると見事にはまる。いつまでも見ていられそう。マクラがたっぷりで「落語はちゃんとはじまるの?」と心配になったくらい。30分は超えていたんじゃなかろうか。たんたんと語られる日常の中に、じんわりとおかしみを感じる。普通の生活の中に、笑いってたくさんあるんだなあと思った。そして落語もマクラと同様、噺の登場人物みんなにじんわりとおかしみを感じてとてもいい心持ちになった。

小三治師匠はお客に媚びるでもなく、かといって突き放すでもなく、距離感が絶妙。ゆったり聞いて、ゆったり笑って、とてもいい時間を過ごさせていただいた。毎月、小三治師匠の独演会に行きたいなあ。なんというか、小三治師匠の落語が聞きたいというより定期的に会いに行きたい

「柳家小三治独演会」
柳家〆治 「お菊の皿」
柳家小三治 「金明竹」
柳家小三治 「付き馬」

帰りにお久しぶりに会えたなみまるさんと、なみまるさんの後輩くんも交え、ルノアールでお茶。私はまた一人盛り上がって空回りした。後輩くんちょっと引いてたもんなあ…。ドングリさんとなみまるさんが温かく笑ってくれたから助かったけれども。もっと大人らしい、そつない会話ができるようになりたいものだ…。

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私と手水廻し

今年に入ってから、当まぜごはんでよく登場する「手水廻し」。手水廻しとは、古典落語の一つです。

私が手水廻しと出会ったのは、今年一月に行った「月亭二人旅」でのこと。方正さんが二席目で高座にかけたのが「手水廻し」でした。

どんなお話かというと、上方では朝、顔を洗うことを「手水を使う」といったけれど、少し離れたところでは通じなかった。上方の商人が丹波の村のお宿に泊まったときの「手水」にまつわる珍騒動を描いたお話。

客人「はあ、気持ちのよい朝や。ここで手水使わせてもらおかな。どなたかいてますかいな~?」
女中「おはよぅございますぅ。なんぞごようでございますかぁ」
客人「ここへ手水を廻してもらえますかな?」
女中「へっ?なんですかい?」
客人「いや、ここへ手水を廻しておくれ」
女中「ちょ、”ちょうず”でございますかぁ?ちょ、ちょうず、ちょうず…」

冒頭のやりとりはこんなふう。方正さんの演ずる女中”おなべどん”のテンパり具合がおもしろくておもしろくて、始まって2分も経たないのに大爆笑。笑い過ぎで呼吸困難になるほど。その後も勢いは衰えることなくサゲまでノンストップでした。

落語でこんな爆笑しまくったのは初めてで、その日から私の中で「手水廻し」は特別なものとなりました。私と手水廻しの旅の始まりです。

方正さんの手水廻しを今一度聞きたいと方正さんご出演の落語会に足を運んでいるが、手水廻しは聞けず。Twitterで方正さんに「手水廻しが入ったDVDを出してください」と思い切って@したりもした。ほかの噺家さんの手水廻しも聞いてみたいと、毎月かわら版で演目が載っていないか血眼になって探している。

インターネットでの手水廻しサーチも怠っていない。検索した中でも、昨年開催されたという『俺のちょうずを聴けっ!~四者四様‘手水まわし’の競演~』は悔しかった。行けた人が羨ましかった。ちなみに「月亭方正 手水廻し」でググると4、5位あたりにまぜごはんがきます。ちょっと嬉しい。「手水廻し」だけだと8ページ目くらい。

そんな中、先日もらったチラシにこんなものが!
5月26日らくごカフェの「上方落語流星群」にて、桂茶がまさんの演目が「手水廻し」!!
確実に書いてあるよ、「手水廻し」と!!
やったあ!!

と喜んでいたらですよ…。今、らくごカフェのスケジュール見てみたら、茶がまさんの演目「鹿政談」ってなってるんですけれど…。なにが巻き起こっているの…?茶がまさん、どっちかけはるの…?ねえねえ、どっち…?

どっちか悩んではる感じなら、私、「手水廻し」って書いたプラカード作ってって、茶がまさん登場と同時に掲げようか。あ、そうか。会場が手水廻し向きな雰囲気になっていればいいのか。って、手水廻し向きな雰囲気ってどんな…?

はあ。近づいたと思えば遠のく手水廻し。やきもきします。

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