方正さん独演会

月亭方正さんの初めての独演会に行ってきました。

権助提灯。方正さん、権助(方正さんは市兵衛でやっていた)ハマるー。悪気はないけど一言多い、いらんこと言いの権助。でも、方正さんの権助はなんか愛らしくて憎めないから、わだかまりなくアハハと笑える。兼好さんに稽古をつけてもらったんだそう。

宮戸川。半ちゃんを追いかけてくるお花ちゃんの斜め走りが怖すぎて怖すぎて爆笑。こういうのは方正さんならではだと思う。雷ゴロゴロでお花ちゃんと身を寄せ合ったら、小さい頃、焼き芋屋さんの前で「大きくなったら結婚しようね」と約束をしていたことを思い出した。その焼き芋屋がなんでも先読みして飲み込んでしまう叔父さんだった。という、このあたりは方正さんのアレンジなんだろか?宮戸川、いつか、なにそのとってつけたような急展開!という後半も通して聞いてみたいな。

最後は大ネタ、鼠穴!すごくやりたかったネタだということで、熱演でした。後半の展開は、それが夢だと分かっていてもウギギギギィ…!となってしまった。すっかり聞き入ったなあ。方正さん、すごい~。

帰り道、鼠穴のサゲ「夢は土蔵の疲れ」について、「土蔵と五臓をかけたダジャレやねんで」と教えてあげた。聞かれてもないのに得意気に。

権助に大笑いして、半七お花の純愛にキュンとして、最後は兄弟の思いやりにホロリ。バランスよく楽しませていただきました。とてもおもしろかったー。これからも方正さんならではの落語に期待!

「月亭方正 ひとり会」 神保町花月
権助提灯
宮戸川
鼠穴

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八ゑ馬さん二つ目昇進披露落語会

八ゑ馬さんの二つ目昇進披露落語会に行ってきました。八ゑ馬さんはお江戸にて上方落語をされるんで、大阪出身の私にはとてもありがたい存在。それに写真仲間随一のダンディさんにすごく似てらっしゃるので、勝手に親近感がわいている。受付でもらったサイン入りブロマイドを眺めて、「やっぱり似てらっしゃるわ~」と感心した。座席数400弱の会場はほぼ満員だったのではないかしら。すごいたくさんのお客さん。

八ゑ馬さんの個人的なお知り合いの方もいたからだろうか、会場全体がお祝いムードのあったかい雰囲気で、演者のみなさまの盛り上げも素晴らしく、笑いっぱなしの落語会でした!

八ゑ馬さんの落語はいい感じに力が抜けていて、やっぱり上方は聞きやすいなあって思う。八ゑ馬さんのやるおとぼけた人物が好き。代書屋のポーン!がアクション大きめで笑った!ポーン!

方正さんは手水廻しだった!これで4回目?!やはり爆笑の渦でした。途中でキャラ変わった?と思うところもあったけど、そんなのお構いなしのパンチ力だった。うしろのおばちゃんが笑いすぎてヒーヒーなってた。

文左衛門師匠は笠碁。笠碁、おーもーしーろーいーーーー!先日、はじめて文左衛門師匠の落語を聞いたときも、「転宅」っておもしろい話だなあと思った。今回も「笠碁」っておもしろいなあって思った。いかに文左衛門師匠の落語が魅力的かってことだなあ。あのこわもてのお姿で艶っぽい女の人とかやるときのギャップもまた魅力なのではと。

いろんな落語家さんの「笠碁」を聞きたいなあ。文左衛門師匠の笠碁で一番好きだった場面。碁を打っていると「待った」「待ったなし」でしょうもないケンカして「二度とやるもんか」と別れた。数日たった雨の午後、片方の旦那宅。暇を持て余した旦那はおかみさんにブツブツと屁理屈を言い、「つまんねえなあ。こんなときは碁でも打ちたいなあ、はぁ、しょうもないケンカしちまったなあ」という心の声が全身からにじみ出ている。雨の中、ため息とともに時間だけが無駄に流れていく描写がなんとも胸キュンでとても好きだった。最後は仲直りして碁を打ち始めたけど、また「待った」「待ったなし」でしょうもないケンカするんだろうな~。

そうだ。仲入りのときに方正さんが独演会のチケットを売ってらしたので「私、すでにチケット買いました!」と言ったら、「ほんまに~、ありがとう~」と握手してくれました。これはチャンス!と思って「方正さんの手水廻しで手水廻しのおもしろさに目覚めました!」と伝えたら、「あっ…、そうなんや~?」と若干引かれてしまったので、あっそうか!手水廻しを褒めてどないすんねん!まずは方正さんの落語を褒めんかい!と思ったけどあとの祭りでした…。「方正さんの落語が好きだから独演会のチケット買ったんですー」と届かない声をここに…。


口上のときだけ写真撮影が許されたのに、タイミングつかめずみなさんが頭下げてるところしか撮れなかった…。
八ゑ馬さん、真打ち目指してがんばれ!

「鈴々舎やえ馬 改メ 八ゑ馬 二つ目昇進披露落語会」
鈴々舎八ゑ馬 「子ほめ」
柳家いっぽん 「桃太郎」
月亭方正 「手水廻し」
橘家文左衛門 「笠碁」
柳家小せん 「犬の目」
鈴々舎八ゑ馬 「代書屋」

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なんですと?

仕事帰り、ふらり鈴本へ。ゆったりじっくりと楽しんできました。

文左衛門師匠の転宅、おもしろかった!文左衛門師匠のやるお菊さんがかなりツボでした。お菊さんの気風の良さと、しなを作ったときの可愛らしさにやられたー。転宅は初めて聞いたネタだったけど、泥棒の最後屁衛さんはお菊さんに、一緒になろう、明日迎えに来てなんて言われたけど、うまいこと騙されてて、次の日行ったらもぬけのからなんだろうというのは予想できた。だもんで、すっかり本気にした泥棒さんが「所帯を持つってのはどんなもんかなあ〜♪」とあれこれ妄想してグフフフとなっているのを見ると、ちょっと可哀想になった、泥棒とはいえ。お菊さんの家の前のたばこ屋で、お菊さんが引っ越ししたと知ったときの泥棒さんの「なんですと?」が絶妙なニュアンスで大笑い。サゲの「義太夫だけにうまく語られた」も好き。転宅、おもしろい!

「鈴本演芸場 夜の部」
隅田川馬石 「鮑のし」
三遊亭歌武蔵 漫談
マギー隆司 奇術
入船亭扇辰 「子ほめ」扇辰師匠、やっぱりかっこいいよー。
古今亭志ん輔 「水屋の富」
ロケット団 漫才 声が遅れて聞こえてきたよ。
春風亭一朝 「看板のピン」心地よい口調にすっかり聞き入りました。
林家正楽 紙切り
橘家文左衛門 「転宅」

いつか紙切りのお題をリクエストするぞ…!タイミングだ、タイミングをつかむのだ…!

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ジャパニーズソウルシンガー

去年の紅白歌合戦で見て以来、北島三郎の「帰ろかな」が私の中でブームです。サブちゃんの曲と言えば、与作、まつり、北の漁場、函館の女あたりはパッと浮かぶけど、「帰ろかな」はなんとなく知ってる程度。でも、紅白で聞いたとき、静かなるソウルなグルーブを感じてソワソワし、その後、Youtubeで↓の動画を見たら完全にハマってしまいました。

イントロの「帰ろかな~、帰るのよそうかな~」のコーラスにかぶせてくるサブちゃんの「ハ~ア~アアア~」の歌声がかっこいい。「♪淋しくて言うんじゃないが」とソフトな歌声で階段下りてくるところがかっこいい。「♪故郷のおーふくろ」の「の」から「お」への音の上がり具合(このときの表情も)がかっこいい。さぶちゃんにしてはソフトな歌声だけど、やっぱり最後は盛り上がってきて、「帰ろかな~、迎えにゆこう~か~(ん)な~」と広げた右手を横に振って、歌い切った!やりきった!っていう表情がかっこいい。

でも歌詞は、東京に出てきた息子がなんとか暮らせるようになり、村にいる好きな子もいい年だし、嫁にもらって、そして、おふくろを呼びよせようかなあ、帰ろうかなあ、やっぱり帰るのよそうかなあと悩んでいるふうなんですよね。悩んでるにしてはサブちゃん盛り上がりすぎじゃないかしら。あれかな、悩んでるというか、「一緒に暮らそうとおふくろに言えば喜んでくれるだろうなあ。一緒に暮したら色々やってやりたいなあ」と想像がふくらんでどんどん楽しくなってきた!ってことか。Wikipediaで「帰ろかな」を調べてみると、『望郷の念を深刻にならず明るく軽妙に歌った曲』とあって、まとめ上手!とひざを打った。

そんなことで、毎日5回はサブちゃんの「帰ろかな」を見てニマニマしています。当然、コンサートに行きたくなって調べたところ、3月に東京であったのだけど、ご都合あわず見送りに。チケットぴあで「北島三郎」をお気に入りアーティストに登録もしたし、次のチャンスに期待!

ちょっと余談。同じように「帰ろかな」に心打ち抜かれた人いないかなと、「北島三郎 帰ろかな ソウル かっこいい」ってキーワードでググってみたら、もう何年もブログを読み続けているScoobie Doコヤマシュウさんの2007年の記事がヒット。もしかすると、隠れていたこの記事の記憶が顔を出してソワソワさせたのかも。で、そこに掲載されていた「北島三郎ダブル・デラックス」のジャケに打ち震えた。コレ欲しい!

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「ちんまり隊、蕎麦を打つ」の巻

ちんまり隊、今年最初の活動は蕎麦打ち体験!蕎麦打ちとはおよそ不釣り合いなレースがあしらわれたふんわりエプロンで参加してきた。

蕎麦の実を挽いて蕎麦粉にする。蕎麦粉と割り粉(中力粉)を混ぜ、水を加えてさらに混ぜる(水回し)。そしてこねる。体重かけてこねる。まだまだこねる。疲れてもがんばってこねる(ねり)。菊練りして円錐状にして空気を抜いたら(へそ出し)、ぺちゃんとつぶして円板状に。すっかり愛しい存在になった円板状の生地を両手に乗せて延し台へ移動。いよいよ延し。長い麺棒の上に手をグーの猫の手にして乗せてコロコロコロ。どんどん薄くしていく。もう夢中。すごい楽しい。薄くなった生地をたたんで最後は切り。

ここで登場した蕎麦打ち先生(Kさんというおじさま)がおもしろかった!威勢のよい江戸前おやじでなかなかの口の悪さ(笑)。まずはK先生によるお手本。リズムよく切った蕎麦の細さは、そこまで細くする必要ないんちゃう?というくらいの細さ。見せつけだ。「はい、どうぞやってみて」という顔は少しほくそ笑んでるよう。

持ったことない長くて大きい蕎麦包丁に戸惑いながら切る私に「こりゃ料理してないな」とまずは軽く一発。「一応主婦だから料理してますよ!包丁が大きいからですよ!」とキッとなって言ったら、「はいはい、手が休んでる。切って切って」。1/3ほど切るとコツが分かってきてリズムよく切っていたら、「いい調子だねえ!初めてにしては上手い上手い。でも、端がつながってるねえ。こりゃいかだのオンパレードだ。」「ちょっとひどいじゃないですか!懸命にやってるのにい!」「わははははー。」とこんな調子でわいわい軽口言い合いながら蕎麦打ち体験を終えた。

その場で打ち立てを試食もさせてもらった。コシがあって美味しい!いいね、手打ち蕎麦!「習いたいけど家でやるには道具揃えるのお金かかるし、結構なスペースが必要だよねえ」などと話ながらビルを出たらKさんがいた。「今日はありがとうございました!楽しかったです!」と言うと、「おう。そこの湯島天神寄ってったら?七五三やってるよ。」「ちょっとひどい!一応大人ですよ!」「わはははー。またおいで!」。最後までおもしろかったです、Kさん。

その後は、不忍池で手の上に乗るスズメを見て、谷中をぶらぶら。カヤバ珈琲前でロケ中の堀北真希ちゃんに遭遇!衝撃のかわいさ!顔ちっちゃい!「茶処 まるに」でお茶を試飲させてもらったりもして日暮里駅で解散。

この日嬉しかったのは、ともちゃんからともちゃんによる「年賀状大賞」をいただいたこと!まさかの受賞です!わーい!今年の年賀状は版画に挑戦してみて、まあまあ上手く彫れたと思ったけど、色合いがちょっと地味だったかなあと後悔していたのですよ。母にも「あんたの年賀状、今年は地味やったなあ」と言われていたし。でも、ともちゃんから版画のかすれ具合がよかったとのお言葉をいただいた。ああ、嬉しい。

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正月初席

今年初落語は鈴本の初席に行ってきました。だってトリが小三治師匠だから!鈴本は事務所から歩いていけるからほんとにありがたい。また、松坂屋でのり巻き買って行ってきました。初席は演者もたいへん豪華、壽獅子もあってお正月らしい華やかさを満喫!獅子舞って結構コミカルなのね。途中で居眠りしてハッとなってまた踊り出したり。小三治師匠の一眼国よかったなあ。好きなネタの一つになった。

「鈴本演芸場正月初席 第3部」
三増紋之助 曲独楽
蝶花楼馬楽 ケチの小噺と踊り
昭和のいるこいる
入船亭扇遊 
花島世津子 マジック
桂藤兵衛 
桃月庵白酒
柳家小菊 音曲
柳家さん喬 「替り目」
太神楽社中 壽獅子
柳家はん治 「ぼやき酒屋」
柳家権太楼 「つる」
柳亭市馬 「厄払い」
林家正楽 紙切り
柳家小三治 「一眼国」

※ネタが一部思い出せないよう…。聞いたあとすぐにメモするようにしよう、今度から…。

※馬楽さんが小噺のあと、踊りを披露されたのを見て踊ってみたくなった…!寄席太鼓と寄席踊りをやりたいな〜。(出ましたコレ。すぐやってみたいって言うやつ。今年一発目だ。 笑)
写真は、昨年の圓朝まつりにて、頭にタオルを置いた姿が可愛らしかった馬楽さん。

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今年もよろしくお願いします

すっかり明けてしまっているー。だらけ癖が抜けないー。いかんいかんー。

今年も2日から5日まで大阪に帰省。母としゃべりまくって、友達んちで鍋で女子会!して、大阪お勤め時代の後輩ちゃんと会って、帰省を楽しんできました。ありがとう〜〜。帰省の折はまた遊んでやってください!

今年も落語聞いて写真撮るぞー。新しいカメラが欲しい。やはりミラーレスなのかなあ?ちょっと頑張っていろいろ調べてみよう。あと英語、英語をなんとかしたい。自分の勉強法を確立したいところ。

今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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よいお年を

今年ももう終わりだなんて信じられないー。去年の今ごろはするっ亭にむけて練習に励んでいるころだったなあ。いろいろ思い出されて笑ってしまう。今年はするっ亭から始まって落語もたくさん聞いていろいろ遊んで世界がまた広がった。3月には大変なことが起きて、私なりに考えることも多くあった。ご縁を大切に来年も楽しく過ごしていこう。

まぜごはんを読んでくださり、ほんとにありがとうございます。どうぞよいお年を!

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カッパたちのクリスマスパーティ

クリスマスイブのこの日、写真仲間(というかお達者倶楽部)のみなさんでクリスマスパーティ。同伴OKとはいえ参加率高かった。事前にハンズでいろんな被り物を買って、マンション最上階のパーティ会場へ。眺めはいいわ、ごちそう並ぶわ、ズラ楽しいわでテンション上がった!

私はいつもの金髪アフロからはじまり、最終的には写真のようになりました。仮面のくりぬかれた目の範囲が狭くて圧迫されたことにより、翌日右のまぶたが軽く炎症起こしました。名誉の負傷?です。私も頑張ったつもりだけど、MVZ(Most Valuable Zura)は取れなかった。J氏にはまったく及ばない、同じステージにも立てなかった。だって何を被っても浸透率がハンパないんですもの!悔しいけど素晴らしかった。

おおよそ何を話したのか思い出せない感じだけどとても楽しかった!カッパのみなさん、ありがとうございましたー。

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合格!

大晦日の志の輔さん落語会はあえなく落選。残念がっているところに江戸検3級の合格通知が届いた!わーい。点数はというと平均点80点(高っ)のところ78点での合格。平均点以下に苦笑…。でもでも、まあまあまあ、合格は合格だし、オッケイオッケイ!江戸検3級合格の特典、そば打ち体験参加費割引、大江戸温泉物語入館料割引などなど〜。(同伴OKなので〜!)

今回江戸検を受験して、落語を聞くにおいての幅が広がったのはもちろん良かったけれど、1番の収穫はなんといっても酒井伴四郎日記の存在を知れたこと。これはほんとにおもしろかったー!タモさんが伴四郎日記のことをおもしろそうにテレビで話していて(テンション上がった!)、タモさんが読んだ本かなと思われる「下級武士の食日記」も読んだ。これまたおもしろかった!

自炊生活で節約に励み、とても真面目な性格がうかがえる伴四郎さん。そんな彼を悩ませるのが、一緒に住む叔父さんの食い意地。朝からお腹の調子が悪いというのに、皆があとで食べようと楽しみにしていたアジの干物を一人で食べてしまう。同じようなことが何度もあったらしく、伴四郎さんは毎回大いに嘆いている。もう一人一緒に住んでる直助は不器用。五目ずしを作ることになり、お米も伴四郎が炊くと言うのに直助が炊くと申し出るので任せたら、お粥みたいにゆるゆるな炊き上がりでまたまた嘆いている。で、私は嘆く伴四郎さんの様子に思わず笑ってしまうという。そんなことの繰り返しでとてもおもしろく読んだ。伴四郎さんが江戸勤番中に1番食べている野菜は大根かと思いきやナスだったのもおもしろかった。あと、豆腐もすごい食べてる。

江戸検、また来年も受験できたらしよう〜。そして、落語。今年もあと二週間。あと1回聞きに行きたいけど、どこのどれにしようかと悩む〜。先日の雲助師匠の掛取万歳が素晴らしすぎたから、それで聞き納めとしてもよいかもしれないけれど〜。

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