夢オチめ〜

神楽坂で喜多八師匠と龍玉さんの落語会。

喜多八師匠の一席目。「今日は大人な雰囲気でいきたいですな」ということでマムシ酒を飲んだ経験談から、まずは小噺で「長命丸(ちょうめいがん)」。両国の四つ目屋という怪しげなお店で売ってる長命丸という怪しげな薬を、江戸見物にやってきた田舎者が素直に長生きする薬だと思って買いに来ちゃった。店のご主人に「あの〜、つまりですな、あぁた様のねぇ、その〜、倅の頭に塗っていただくんで」(このくだりの師匠はとても生き生きして見えた!)と小声で言われて、家に帰って自分の倅の頭に塗って「これでおらも長生きできるだぁ」と喜んで床に入ったら、夜中となりの倅の頭が持ち上がったってんで…という艶っぽい…っていうか下ネタでした(笑)。

小噺続いてのネタは「短命」。喜多八師匠いわく「どうもやりたくなってしまう噺」なんだそう。今日もサイレント映画のようなご隠居さんと八五郎のやりとりにお腹抱えて大笑い!

龍玉さんの一席目は「駒長」。龍玉さんの高座は初めて拝見したけれど、なんともオツな空気が漂っていて、自然と噺の世界に入り込めた。駒長も初めて聴くネタだった。あ〜あ、可哀想やけど身から出た錆っていいますか〜、な話しだった。向うの屋根のカラスが長兵衛の顔を見て「あほう、あほう」。

喜多八師匠二席目は「だくだく」!!やったよー!だくだくー!師匠のだくだく、聴きたいと思っていたのです。家財がすべて壁の絵だと気付いたときの泥棒の「なぬ?!」って表情がもう秀逸!!!そこからの「○○のつもり〜!」合戦も可笑しくて可笑しくて涙出た。会場大笑いの渦でした。また聴きたい、師匠のだくだく。

龍玉さん二席目は「夢金」。金に欲深くていけすかない感じの男が土壇場でヒーローになって「なんだい、やるじゃないか」と時代劇を見たようなスカッとした心持ちでいたら、なんと全部夢だったというオチ。キー、やられたー、夢オチめー。

会場を出たところで着物姿のお綺麗な女の子と話すキッカケがあり、喜多八師匠のファンとのことで駅まで一緒に歩いた。私が「師匠、前回見たときも短命だったんですー」と言ったら、彼女は「長短」連続4回ということがあったとのこと。やはりやりたくなるネタってあるんだな。熱き喜多八トークに花が咲いて楽しい帰り道だった。またお会いできるかしらん。

「七転八倒の会」神楽坂毘沙門天
柳家いっぽん 「寿限無」
柳家喜多八 「短命」
蜃気楼龍玉 「駒長」
柳家喜多八 「だくだく」
蜃気楼龍玉 「夢金」

pagetop

鶉舞をみまいなぁ

新宿御苑の薪能へ。おととしに初めて行って今回が2回目。暗い空には白いお月さま、どこからともなく聞こえてくる鈴虫の音、少し冷たい空気。そんな中で観るお能はやはり神秘的だった。今年のテーマは「獅子」。

狂言は「越後聟(えちごむこ)」。めでたい婿入りのお話。狂言鑑賞まだ数回の私には、やはり行動をいちいち口にするのにクスッとなってしまう(もちろん心の中で)。魚を棒につるして持ってきて、「持ってきた魚はここに置いておこう」と言いながら床に置いたり、杯に酒をつげと頼んでつがれるところを見ているのに、「あるぞ、あるぞ」と言いながら飲んだり。

祝いの宴は楽しげに続いて、越後の聟さんは舅に所望されて、まずは鶉舞を披露。うずらを捕りに行ったけどなかなか捕れず、次は大丈夫、次は捕れると続けるが、結局捕れなかったよ〜という舞で可笑しかった。「鶉舞をみまいなぁ 鶉舞をみまいなぁ」の合いの手は、参加しそうになる衝動を抑えるのに大変だった。鶉舞をみまいなぁ♪

聟さんはさらに獅子舞も披露。お囃子も入ってとても華やか!舞台から橋に飛び移ったり、欄干に上ったり、倒立したりとアクロバティックな舞を披露。舅に獅子舞を舞ってくれと頼まれたときには「いやいや、踊れません。小さいときに踊ったきりだから」などと恐縮し切っていたのに乗りに乗っていらっしゃる!思わず笑顔になってしまうお話しだった。

お能は「石橋」。こちらは前半、舞がほとんどなく語りばかりが続くので、幾度か意識が遠のいてしまった…。ずっと見ていたはずなのに、気付くと「あれ。シテは正面向いてじっと座っていたのに、いつの間にやら斜めを向いて座っている…」みたいな…。後半は白い獅子と赤い獅子が舞い、お囃子も迫力満点!ばっちり覚醒して前のめりで楽しんだ。やはりお能のお囃子いい。声と太鼓と笛と足音が一体となって襲い来る感じ、あのグルーヴ、たまらない。もっと聴いていたかったなあ。

お誘いしたともちゃんもお能のお囃子に対して同じように思ったとのことで、二人して「お囃子最高!」と盛り上がった。なんだか狂言にしてもお能にしても、きちんとした楽しみ方が出来てないようで恥ずかしいけれど、まあ、ゆっくり勉強できたらいいなと思う。(前もお能の記事でこんな言い訳書いた気がする…笑)

pagetop

ニッポンガンバ!

東京体育館アリーナにて世界体操男子予選を観て、さいたまスーパーアリーナにてユニコーンのライブ。不思議で濃厚な1日。あー楽しかった!あーおもしろかった!
のちのちまで思い出しては笑えるであろう(なんであんなおなか抱えて笑ったのか不思議に思うかもしれない)エピソードもいっぱい。大収穫、大収穫。
まずは体操。体操を生で観たのはもちろん初めてだったけれどすごかったー。

  • 床おもしろい。物語が浮かんできそう。身体のバネがすごくてビックリ。細かいところでは、助走して飛んで回転して着地したあと、次のセクションのために床の隅っこまで移動したいけど、少し距離があった場合の対応に注目。ピョンと跳ねて隅っこへ移動するパターンの選手がいい。そこに水たまりが見えるようだった。
  • あん馬に注目しようと決めていたのに、あん馬の凄さを分かるに至らなかったのが悔しい。技の見分けがつかないし、やっぱり地味で…。手前の床にどうしても目が行ってしまう自分が情けない。あん馬をもっと分かりたいのに…!たぶん、あん馬のすぐ横、1メートルくらいのところで演技を見られたら、迫力を感じられると思うのだけどなあ。
  • つり輪は思ってたよりも高かった。ぐるんぐるん回転したあとに腕を真横に延ばしてピタッと止まるのが凄い。なんであんなことができるのか。演技後、からまってしまったつり輪を道具を使って元に戻していた。これはテレビで見ていては分からないことだった。
  • 鉄棒の離れ技は華やかで盛り上がる。コバチとコールマンを生で見たZ!
  • 跳馬はそのスピードと迫力に驚いた。着地の難しさも分かった。ロペスという技を覚えた。
  • 平行棒。モリスエという技(棒上後方かかえ込み2回宙返り腕支持)で宙返りのあと二の腕あたりで平行棒をひっかけるのが痛そうで痛そうで…。実際のところどうなんだろう?鍛えた腕ならそんなに痛くないものなのかな?教えてほしい。
  • ベトナム人選手4人とペルー人選手1人で一つのチームだったのを知らずに、「なぜ一人だけユニフォームの色が違うのか」「間違えて2色あるうちの違う方を持ってきてしまったんじゃないか」とか好き勝手言ってしまった。ペルーの選手に申し訳ないと思う。
  • アメリカチームの応援は気合いが漲っている。演技が始まる前は「GO! GO!」「Common! John!」、演技後は「Fantastic!!」と大拍手。他のチームが大人しめなだけにとても目立っていた。
  • 日本の声援は「ガンバ!」が主流。「山室さんガンバ〜!」といったふうに。ガンバってすごく懐かしいのだけど、体操界では普通のようだ。あ、サッカーでガンバ大阪ってチームがあるね。

初めて生で見た体操、見応えあったなあ。機会を与えてくれたムギさんにはとても感謝!12日の決勝が楽しみだZ。チームニッポンガンバ!
しかし、人間の身体って鍛えればこんなことが出来るのね。私は自分の身体を怠け切らせてしまっているな…。
あ、今、フジテレビの体操番組見ていたら、内村くんの平行棒の後方に、すっごい小さいけど私たちが映った!そして、床で田中佑典選手が演技を中断したのは脳震盪だったことが分かった(会場では説明がなく分からなかった)。

高崎線で東京ばな奈をいただきつつ、さいたま新都心へ移動。ライブ前にお寿司で腹ごしらえ。いえーい。いよいよ、さいたまスーパーアリーナへ突入。いえーい。「ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来る zzz…!」いえーい!

ユニコーンライブ大層よかった!心の底から楽しかった!素敵なおっちゃんたちだったなあ。グッとくるのと笑っちゃうのの割合がちょうどよくてかっこいい。最高。
懐かしソングはMaybe Blueとパパは金持ちからの君達は天使。歌った、歌った!いつか、Sugar Boy、I’M A LOSER、Pink Prisoner、ペケペケとかも聞きたいなあ。

帰りの電車では、ラップに入りがちな弦を弾くような音、エミネム、赤エミネム、青エミネム、黄エミネム、パジャマのエミネム、お能「邯鄲」の栗ご飯が入ったおひつ、などなどで盛り上がった。

もっといろいろおもしろエピソードがあったと思うのに思い出せない。とにかく1日中笑ってた印象。こんな身にならない話しばかりしていていいのかと、帰りの電車でふと不安になったくらい。次回もまた身にならない話しで埋め尽くそうZ!

pagetop

懐かしさ爆発

日曜日にユニコーンのライブに行くので(チケットありがとうございます!)、ニューアルバム「Z」と「Z II」を買って聞いて、Youtubeで昔の曲を聞き始めたら、もうあまりの懐かしさに止まらなくなってしまった。

『くーらい並木道♪』ぎゃお〜!(ゴロゴロー)
『とーどかない 身動きもで き な い♪』わぁお〜!(ゴロゴロー)
『She say, so long♪』なぁあ〜!(ゴロゴロー)
『あーいーさーれーすーぎーてー♪』ぬぉお〜!(ゴロゴロー)
『おんなの こは きらいではないのだ♪』わぁあ〜!(ゴロゴロー)

と、いちいちコロコロ付きのイスで後ずさりしてしまうほど。懐かしすぎる!!ライブで昔懐かしい曲も何曲かはやるのかな。

「Z」もループしてだいぶ聞いたけど飽きないなあ。ライブで聞きたい曲ばかり!

「俺はあれを買いに出かけたい気分」のあとは「俺もあれを買いに出かけたい気分」、「念をおして言うぜ」のあとは「二回言うぜ」。間違えないように歌いたい。

Z(初回生産限定盤)(DVD付)
Z(初回生産限定盤)(DVD付)

posted with amazlet at 11.10.06
UNICORN
KRE (2011-05-25)
売り上げランキング: 509

pagetop

受験生です

「江戸文化歴史検定」なる試験があることを最近知った。毎年実施されている試験で、今年のテーマが「江戸の名所」ということだった。落語を聞くことにおいても役に立ちそうだし、もっとおばちゃんになったら江戸東京博物館で展示ガイドボランティアをやりたいと思っている(結構本気で)ので、まずは3級を受験することにした。受験日は10月30日。あと1ヶ月しかないー。

公式テキストとなっている「大江戸見聞録」はとりあえず一通り読んで2周目に入ったところ。今日から、参考書となっている「江戸の名所 お上り武士が見た華の都」を読み始めたのだけど、この本が超おもしろい!!紀州藩の江戸勤番武士・酒井伴四郎が勤めのかたわら江戸の名所を巡り、名物を食べ歩いた日々を綴った日記から、当時の江戸名所を知ろうという本。

江戸の名所 (小学館101新書)
田澤 拓也
小学館
売り上げランキング: 9650

日常は、藩邸近辺の四谷や赤坂で買い物をしているが、たまには足を伸ばすこともあった。六月一二日には両国の回向院へ参詣している。帰りがけに運悪く大雨にあい、近くの菓子屋に雨宿りし、菓子を買って一〇〇文散財している。日記には「是非なく百文の(を)買い」と書き付けてあり、その散財がよほど悔しかったようである。

とか、
(雨宿りしたお菓子屋さんで思わず散財か。蕎麦一杯が一六文だから一〇〇文は結構な額だね。がんばって節約してたら悔しいよね。分かるー)

一九日には、四谷の祇園牛頭天王へ参詣し、その後、新宿の女郎屋を冷やかしに行っている。伴四郎のような倹約家の貧乏武士では、なかなか中には上がれなかったようである。

とか、

二一日は、四谷の稲荷と祇園の天王両社の神輿を見物に行き、二二日には不忍池の弁財天と浅草へ参詣している。このところ勤務もなく、連日の江戸見物である。

とか、著者のちょっと毒っ気のあるツッコミがおもしろい。それに、やはり人の日記ってワクワクする。それが江戸時代の武士の日記ともなるとワクワク度倍の倍の倍。「叔父の平三、房助、豊吉、善吉と伴四郎の五人で浅草広小路にたむしの治療に出かけた。まず上野で餅を喰い、浅草で蕎麦を喰い、たむしの治療に行き、浅草観音でおばけの見世物を見物」って、なんでそんな連れ立ってたむしの治療に行ってんの?とか、思わず笑ってしまうことばかり。伴四郎さんはわりとお気楽な武士だったようで、幕末らしい記述はあまりないそうだ。しかし、伴四郎さんもまさか150年後に自分の日記が本になって世間にさらされるとは思ってなかっただろうなあ。伴四郎さんには申し訳ないけど、とてもおもしろいです。

なんかもう、こんなおもしろい本に出会えたので、試験落ちても別にいいやと思ったけど、やっぱり受かりたいからがんばろう!

pagetop

よく遊んだ!

ディズニーシーに遊びに行ってきた。1日まるまるよく遊んだー。なんだかんだで年に1回は遊びに行ってると思う。夫婦共いい歳なのだけど、なんか年を追うごとにまこと素直に楽しんでしまっている。

ビッグバンドビート、タワー・オブ・テラー、テーブル・イズ・ウェイティング、マイ・フレンド・ダッフィー、レイシングスピリッツ、ミスティックリズム。ショー、アトラクション、ショー、ショー、アトラクション、ショー。

「テーブル・イズ・ウェイティング」は、ミッキーが世界一周して各地から持ち帰った、美味しいお料理たちが歌って踊るというショー。メインディッシュが幕の内弁当というのがツボだったのだけど、プルートも登場して、プルートは擬人化されていないからステージ上で「バウワウ♪」と吠えていた。「テーブル・イズ・ウェイティング」のあと「マイ・フレンド・ダッフィー」を見たら、ダッフィーはぬいぐるみだけど、ミニーちゃんが魔法をかけたらしゃべって動き出して、「MyFriendDuffy♪」と歌いながら、ミッキーと一緒に船に乗って冒険の旅に出た。「なかなか厳しい世界だねぇ」などと話す。

「ミスティックリズム」は前方で見るととても感動した!開演前「ディズニーシーの中でミスティックリズムが一番好きって人はいないだろうね」と話していたけど、終演後は「一番好きって人絶対いる」と確信した。

最後に食べたものメモ。マイルハイ・デリ・サンド、ティポトルタ(アップルカスタード)、スモークターキーレッグ、ユカタンソーセージドッグ、カリースティック、マンゴーソフトクリーム、ベーコン&エッグバーガー、マンゴーソフトクリーム(2回目)、ミッキーチュロス(メイプル)。

年内にもう1回行ってそう、この感じだと…!

pagetop

喜多八師匠!

ほん近場の船橋、しかも定員50名ほどの小さな会場で喜多八師匠の落語が聞けるとな!それはぜひとも行かねば!と、喜び勇んで行ってまいりました、船橋東西寄席。

今回は私、とあるミッションを秘めておりました。数ヶ月前にムギさんと喜多八師匠のことを話しながら歩いていた。「喜多八師匠って自転車が趣味なんだって(あんなけだるい感じだけど)」などと話しながらとある雑貨屋さんに入ったら、ブリキで出来た可愛いミニチュア自転車があって、あまりのタイミングの良さに盛り上がってしまって購入したんですよね、喜多八師匠にプレゼントしようと。とても勝手な話しだけど、喜多八師匠にはなんだかそんな友達感覚を抱いてしまう。

で、今日はムギさんは一緒に行かれなかったので、私はプレゼントを胸にひとり鼻息荒く乗り込んだわけです。会場に着いて受付。会場のオーナーさんに「あの、喜多八師匠にプレゼントを持ってきてるんですけど、お渡しする機会はあるでしょうか?」と尋ねてみたら、「あ、今、奥にいらっしゃるからどうぞ行ってみて〜」とすごく気軽に。わおー、いいいのだろうか?!ドキドキ!!

奥の部屋の前で「あの、失礼してよろしいでしょうか?」と声をかけた。「どうぞー」との返事にカーテンを開けてみたら…、いらっしゃいました、喜多八師匠!Tシャツにパンツ○丁姿でくつろいでいらっしゃいました。きゃあ。「喜多八師匠のファンでして、大したものではないんですがプレゼントです!」と、なるべく視線を下に下ろさないよう注意しつつミニチュア自転車をお渡したら、師匠、とても喜んでくださった。「すみませんねぇ、こんな格好で」「いえ、こちらこそすみません!少々刺激的ですけど大丈夫です!」と始まって、ミニチュア自転車を買ったいきさつなどをお話させてもらった。部屋にいらしたるぱんさんが「せっかくだから写真撮っていただいては?師匠、パンツ○丁ですけど」とナイスな振りをしてくださり、ツーショット写真も撮っていただいた。下半身はテーブルで隠れていたのでセーフだった。

しかし、まさかこんな展開になるなんて…!喜多八師匠、とても気さくに対応してくださって、ミニチュア自転車もとても喜んでくださって嬉しかったなあ!ますますファンになりました。

興奮おさまらぬまま開演。開口一番、るぱんさん。ネタは「へっつい幽霊」。素人さんだなんて信じられない!おもしろかったー。上方落語でワクワクした。

喜多八師匠の一席目は「短命」。勘の悪い八五郎にご隠居さんがイライラしながら短命の理由を伝えようとするくだりは、表情、身振り手振りだけで、サイレント映画のようだった。すごくおもしろかった!また聞きたい!

二席目は「鈴が森」。泥棒の親分とまぬけな子分のやりとりに大笑い。喜多八師匠のまぬけな子分、愛嬌たっぷりでいいなあ。いつまでも見ていたくなる。

最後は「盃の殿様」。殿様が「うむ、ベストコンディションである」と言ったり、現代用語がちょこちょこ入っておもしろかった。盃を持った足軽が九州から江戸を目指すくだりの長ーい道中付けでは歓声と拍手が巻き起こった。

帰りにミスドでシューフロッケンレモンヨーグルトを食べながら、ムギさんに報告メールを。ツーショット写真もばっちり付けて文章を入力していたら、もうニヤけが止まらない止められない。はあー、楽しい楽しい1日だった。

「船橋東西寄席」
河内家るぱん 「へっつい幽霊」
柳家喜多八 「短命」
柳家喜多八 「鈴が森」
柳家喜多八 「盃の殿様」

pagetop

別の宇宙

新宿の朝日カルチャーセンターで開催された「佐藤勝彦さんと語るもう一つの宇宙」という講座に参加してきた。

だんなさんが佐藤さんの本を何冊か読んでいるので、「こんな講座があるみたいよ?」と教えたら「行きたい!」ということになって、きっと全く付いていけないだろうけど、私も一緒に参加することになったのでした。

「インフレーション理論」「ブレーン理論」「マルチバース」「超弦理論」。宇宙論はこんなふうに進んできてますよ、というお話しでした。なんかもう全く想像が及ばなかったけれどおもしろかった。

別の宇宙を観測できる?観測できたら、それは別の宇宙じゃなくて自分の宇宙なんでは?宇宙論は、証明できない、検証できない。佐藤先生が、言葉はこのままではないけれど、「宇宙論は科学の理論としては落第です。でも、世界観を作るというのは意味があると思います」というようなことをおっしゃっていたのが心に残った。

「マルチバース」説は仏教の「曼陀羅」に似ているというお話しも、内容はよく分からなかったけれどおもしろかった。まったく感覚的なものだけど、宇宙論と仏教は隣にあって同じ方向を見ているような、なんとなくそんな感じがした。少しずつでも勉強できたらいいなと思うけど…私には無理かなあ…。

ちょうど、この講座の前日に「光より速い素粒子発見か」というニュースが出たので、その話題もあった。受講者のお一人が「ニュートリノは質量を持つんですよね。質量を持つなら光を超えるはずがないんでは?」と質問されていて、佐藤先生も「そうなんですよね。これはまだ十分調査する必要がありますね」とおっしゃっていた。

現在、神岡鉱山内に重力波検出器を建設予定なんだそう。超弦理論が正しければ、この重力波は隣の宇宙からもやってくるんですって!重力波で通信?!この重力波検出器が出来て、ある程度のデータが集まるのにおそらく十年、二十年かかるだろうということで、佐藤先生が元気でいらっしゃるうちにデータが集まればいいのになあと切に思った。

受講後は喫茶店でだんなさんと講座内容のおさらい。白熱した。

pagetop

ハムと八つ橋

笑福亭瓶二さんのマントヒヒ寄席を見に、ムギさんと一緒に巣鴨まで。とげぬき地蔵尊でお参りして、幸せだんごをいただく。お醤油味の素朴なだんご、うまい〜。

焼き鳥を買い食いして、すり鉢茶屋さんへ。すり鉢茶ってはじめてだったけど、お茶っ葉を粉になるまですり鉢でするんですよ。「いい香り〜」などと言ってるのは最初の数分、早々に腕にきてしまい黙りがちに…(笑)。途中からお店のお姉さんにバトンタッチして、結局、ほとんどやってもらった。お茶は葉ごといただくので、カテキン吸収率アップでいいなあ!と思ったけど、私はちょっと粉がのどに引っかかってしまって…うむむう。

軽くお蕎麦を食べてから、会場のスタジオフォーへ向かう。通りすがり、女子高生が「お腹減ったー!昼抜きで、さっき八つ橋食べただけだよ?朝はハムしか食べてないし、さいあくー」と言っているのが聞こえて、思わず笑ってしまいそうになる。女子高生が通りすぎたあと、「朝ハムだけ。あと夕方の八つ橋。それはサイアクだ!それはハラペコだ!」などなどムギさんとひとしきり盛り上がった。それにしても、ハムと八つ橋って組み合わせ、なんかジワジワくるなあ。あの女子高生、夜ご飯はたくさん美味しいものが食べられていますように。笑

というわけでマントヒヒ寄席。瓶二さんの「ねずみ」がよかった!すっかり話しに聞き入ってしまったなあ。志ららさんは「権助魚」。権助はどうも確信犯に思えてしまうー。「権助提灯」というネタもあるけれど、ほかにも権助シリーズあるのかな。

終演後の打ち上げにも参加させていただいた。瓶二さん、志ららさんとも気軽にお話しさせてもらったし、スタジオフォーのオーナーご夫妻や常連さん(同郷、同高校卒の方がいらした!!偶然が過ぎる!!)、お客さんたちとも色々話せてすごく楽しかったー。

瓶二さんから鶴瓶師匠との素敵なエピソードもたくさん聞けた。「鶴瓶師匠を代表するエピソードばなし」がよかったなあ。鶴瓶師匠と瓶二さんが大阪の駅にいたら、向こうからおばちゃんがワーっと走り寄ってきて「やー、鶴瓶さん!!これ、両替してくれへん?」って両替頼まれたって(笑)。なんかわかるー。親近感わいてしまうもの。なんでも受け止めてくれそうな。そして、それを話している瓶二さんは、鶴瓶師匠というか”駿河学”という人が大好きなんだということがすごく伝わってきた。師弟関係っていいなあ。

「第11回 笑福亭瓶二のマントヒヒ寄席」スタジオ・フォー
笑福亭瓶二 「おごろもち盗人」(たぶん)
立川志らら 「権助魚」
笑福亭瓶二 「ねずみ」

pagetop

9月13日

14日だと思いこんでしまっていたハラカミさんの四十九日。なんと一日違いの13日、今日であったことを23:30ころに知る。

岡村ちゃんの素晴らしすぎたライブ以来、くる日もくる日も岡村ちゃんを聞いて、岡村ちゃん一色だったから、13日の今日も岡村ちゃんしか聞いてなかった…。

気持ちを入れ替え、心を整え、寝しなにharakamixを。ヘッドホンして改めてじっくり聴いてると、いろんな音が、飛んだり跳ねたり上ったり下ったり走ったり転がったり揺れたり泳いだりしてて、”音”がすごく楽しそう。私も”音”になってハラカミさんに操られたい…!と思ったりした。

別に誰に聞かれたわけでもないけど、あえて一番好きな曲をあげるとすると?と考えたところ、悩みに悩みましたが、「Cape」と結論が出ました。Capeかっこいいーーーー。

harakamix交換をやれてほんとによかった。キッカケいただいてよかった。これからもハラカミさんの音楽を聴きつづけていこうと思う。

pagetop